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鎌倉さんぽ、なんだか難しい。


一年ちょい、ご無沙汰していた鎌倉。
友人とランチがてらブラブラすることに。
日差しも緑もたっぷり。
暑くてもキモチが良い。
葛原岡神社に佐助稲荷、銭洗弁天を回る。
てくてく1時間半。
GARDEN HOUSE で鎌倉価格のランチ。
ビールが沁みる。

そして目的のひとつだった、
【◯◯◯浮世絵博物館】なるものを目指す。
あんなところに、そんなのあったっけ?
と思いながら。

うーん。
Googleマップが示したその場所は、いくらなんでも博物館ではない。
暗くて狭い店内に浮世絵が並んでいる。
入ってみる。

『こんにちは~』

奥は住居になっているのだろう。
引き戸から高齢の男性が出てくる。
愛想もなにもないが、電気をつけてくれる。

壁に飾られている数点の浮世絵、
平積みされている浮世絵の束を、
一枚一枚見ていたそのとき。


電気が消えた。

あれ?と、思う間もなく、

帰りなさい!出ていきなさい!ここは冷やかしで来るようなところじゃないの!買わないのに見るのは商品が傷むからやめなさい!!
ここは、中年の、お金のある、品格のあるひとが来る店なんだよ!!



大声で怒鳴られる。
パジャマ姿の老婆だ。


店のご主人は旦那だろうか。息子だろうか。
「おばあちゃん、そんなに怒らなくても~」と笑っている。
笑っているだけで、フォローするわけでもなく、電気をつけ直してくれるわけでもない。

同じキモチということか。


…なんのとばっちりだよ。



平日だというのに、シャレにならないくらい観光客だらけ。
修学旅行の学生や、外国人もいっぱい。
まともに歩けない。
鎌倉の風情など、感じようもないほどに。
きっと、迷惑な客がたくさんいるのだろう。
鎌倉の【地の人】が腹を据えかねるキモチも分からなくはない。

店を作るのは客だ。
当たり前の礼儀。当たり前のマナー。
それがなくなっているのだとしたら、
民度が低くなっているのだとしたら、
責任の一端はもちろん、巡りめぐって私にもあるだろう。


どこかの誰かの言動は、
どこかの誰かまで波及していくんだなぁ。
だとしたら、
幸せな波を立たせる人間になりたいと思う。


(あ。並んでいた浮世絵は全部見ました。
怒鳴られたくらいで負けませんわよ。)


#鎌倉
#葛原岡神社
#佐助稲荷
#銭洗弁天
#GARDENHOUSE  
#浮世絵





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