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「子離れ」の先生たち。

急に読み返したくなった漫画があり、次男坊にラインする。ヤツが持っていったはずだ。
仕事で忙しいのだろう。面倒だから無視もしているだろう。忘れた頃に返信がくる。

「売った」

…私が買ったのに。こんにゃろう。

まあ、仕方がない。あったところで、持ち帰ってくれるわけじゃないだろうし。

そんなことより、
そんなことで息子に連絡してしまったことを小さく悔やむ。
ああ、これこそスマホの弊害。
簡単に連絡が取れてしまうデメリット。


こどもたちの巣立ちは早かった。
失敗するだろうな、非常識だな、と思うことだらけだったけれど、ひたすら黙っていた。
黙って見守るというのは根性がいるもので、間違いだらけの若者の親として、恥もかく。
それでも【失敗】こそ財産、好きなようにやらせていた。口出ししたいのをグッとこらえて。

そんなことをしていたら、あっという間にふたりとも結婚して、家まで買ってしまった。
その勢いたるや、真っ青に、若い。

考えたらできません。結婚なんて。

なんでも事後報告で慌ててしまうけれど、それだけ結婚に重みがないのだろう。軽いからできるのだ。あとさき考えないからできるのだ。

女の子が良いなら、オッケーだ。
女の子の親御さんが良いなら、感謝、感謝だ。


(後悔されても責任取れません。)

親は、こどものことを何にも知らない。
誰と出会って、どんなものを見て、何を考えて生きてきたか、何にも知らない。

うちの子はなんでも話してくれる。

と言うママ友がいるけれど、肝心なことを親に話すわけがない。親子は友達じゃない。

私は動物が好きで、その生態に興味がある。
生き物の世界はハッキリしていて良い。

たとえばライオンは、メスに産まれると群れで一生を過ごす。
でもオスは、3歳くらいになると群れを出なければならないのだ。
群れを出て新しい仲間を見つけたり、よその縄張りを奪ったり、孤独に過ごしたり、自分なりの一生を送る。野垂れ死ぬことも当然ある。
厳しくも、シンプルだ。

人間はそうもいかないけれど、
そんなもんだと思って【あきらめる】。
これからたくさんの挫折と失敗を繰り返しながらオッサンになっていくのを、黙って見守ろう。

…それなのに、つまらんことでラインしてしまった。反省、反省。
こどものことは忘れて、自分の人生を楽しまなくては。
ああ、マンガ読みたい。


…再度オトナ買いするかなぁ。。。

#更年期
#子離れ
#野生動物
#マンガ
#息子













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