強者の論理はハマると劣化する
今日のお話はマーケティングにおける「強者の論理」について。
ども。夏樹です。本日はマーケティングのお話です。
最近改めて、
マーケィングというものに向き合っていたりする。
そこで、「web広告」というものに対して向き合うことを題材にして、どんなことに向き合っているのかつらつらと書きたい。
「カネをぶち込めばOK!」
と書くと、なんつーか、身もふたもない言い方だよな。
しかしビジネスに限らず「カネで解決」というのは、世のカネとパワーのあるおっさんたちによる粗暴な、しかしかなり万能に近いソリューションといっても過言ではないのではないだろうか。
犯罪すらも「示談・和解金」というカタチでの決着があるくらいなのだから。
ほんでさ。
これマーケティングの世界ではめっさよくある話なのな。
たとえば僕の得意とするリストマーケティングという手法。
平たくというとメルマガ等で見込み客とつながりを作り、彼らに自分のサービスやプロダクトを案内して購入していただくというスタイルだ。
いわば自分でメルマガという雑誌媒体を運営し、そこに自社広告を載せるようなものである。
自分が健康食品を販売しているのならマニアックな健康雑誌(メルマガ)を作り、健康情報が欲しい人たちに購読してもらう。
すると健康方面には意識が高い人たちなので、健康増進に役立つサプリやら健康食品をリリースすれば売れやすいというね。
シンプルだがわかりやすい話ではある。
で、すると当然だが、このとき「リスト数」(=購読者数)か自然とその人の購買してくれるお客さんの上限になる。なので売上の上限はこの数に依存する。なので広告宣伝費をかけてでも増やす必要があるのだ。
で、これはリストマーケティングに限った話ではないのだが、大体、健康な会社であれば売上の20%くらいまでに広告宣伝費は落ち着いてくるのである。
そこでROASですよ。
とはいえ、ROASという言葉があって、
簡単に説明すると、広告費100万円を使ってそこから200万円の売上を出したら、広告費の費用対効果が2倍、つまり200%になった、とする考え方だ。
業態(というかサービス、製品の利益率)にもよるが、個人や小規模法人なんかで無形サービスを扱っているのならROASは500%は目指したい。
すると結果としてやはり売上の20%くらいが広告宣伝費、というところにも落ち着いてくる。
※僕のようにコンサルティングとかデジタルコンテンツとか。
ところが、リストマーケティングを勤しむ人の中には「とにかくリストを増やせば売上はたつ」と考える人がいる。そう教えているヒトもいる。
確かにそう考えるのもアリだし、まぁわかる。
広告費を多く投じれば、より多くの人にアプローチできるよね。
ただ、その結果として一人当たりの登録コストが上昇することになる。
広告は当たり前だけど多くの人に届けば届くほど、費用がかさむわけ。
だから皮肉なことに、予算を多く投入するほど、一人当たりの登録数のコストは高くなるのよ。ここ、テストに出るからな?
低額で運用していたときよりも、予算高い方が結果として運用成績は絶対に悪くなるのね。
余談だけど以外とこれは理解されておらず、これを知らないと焦って広告を止めてしまう人もいる。(笑)
「1万円で10人メルマガ購読者が増えた。10万円なら100人だ!」
とはまずなりません。(笑)
逆に、低予算で運用すると、一人当たりの獲得コストは低くなる。
だから個人起業家には、この低予算での運用をお勧めしている。
ただ、ブイブイやっているコンサルの中には、
一人当たりの獲得コストが高くても、
予算を投入してガンガンとリスト数を増やせ!
という人も多い。
もしバックエンドでそのコストを回収できるなら、
それは有効な戦略ではある。
強者ゆえのリスク
しかし、この方法にはリスクがある。
小規模法人の場合、
通常は500%以上のリターンを目指すべきだが、
この「強者の論理」を採用すると、
300%のリターンでも良しとすることになる。
なぜなら例えば、1億円の広告費で
3億円の収益を生み出すことが可能であり、
そうなれることを目指していくからだ。
この方法は市場に対して焼畑農業のようにふるまうだろw
まぁ僕は、特に小規模法人にはこの方法は勧めません。
なにより、この方法に慣れると、
広告やランディングページ、
マーケティングのロジックがいい加減になりがちです。
低いROSでも何とかなるという考え方は、
長期的にはマーケティングの劣化につながるからね。
一方で、僕は弱者のロジック、
つまり獲得コストを可能な限り低くする方法を推奨していいる。可能な限り高いROSは追及しないといけないのだ。それが自分を高めることにもなる。
ただし、単に低いコストを目指すだけではなく、適切なターゲットにアプローチし、適切な価格で登録してもらうことが重要だ、とも言おう。
このプロセスを重視して向き合うと、顧客への理解が深まり、マーケティングスキルも向上するのよ。
強者のロジックに頼ると、いい加減なマーケティングでお金をかけて数を増やすことになり、長期的には倒産のリスクが高まる。いざ高い広告予算をブッこんでも「ぜんぜんリストが増えない」となったとき、あっと言う間に打ちてがなくなるのだ。
その人のマーケティングスキルはすでに劣化している。
何を打ち出しても無反応・・・・
したがって、僕は基本的に強者の論理ではなく、弱者の論理を採用し、それをお勧めしているのである。
長くなったけどまぁ、そんな話でしたとさ。
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