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朝のルーチンは継続中。0-4歳の記憶を辿っていた時に母から聞いた昔話。

先日、記事にも書きましたが、
ジュリア・キャメロン エマ・ライブリーの『いくつになっても「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』をちゃんと続けています。
一週目の今週は、0-4歳の時の記憶を辿っています。
もちろん、ほとんど記憶なんて無い年齢です。
私の人生最初の記憶が

チチキトクから2年

3歳の時の家族ハイキング。
高尾山かと思ってたんだけど、今日、母親に確認したら三峰山だって。
やはり、3歳の時のことだったらしい。この時に乗ったバスの様子とかがうっすらと憶えています。

今日、たまたま母から電話を貰ったので、ちょっと昔の事を聴いてみました。
私は東京の下町生まれ育ちで、小学校6年生まで、絵にかいた様な2階建ての長屋作りの住居に住んでました。
屋根裏が何世帯も全部繋がっているような長屋です。
その住居は大正12年の関東大震災で焼け出された人が住むように、と街の当時の篤志家だった「𠮷屋(ヨシヤ)さん」と言う乾物屋さんが建てたものだそうです。
もう、ご商売は辞めてしまっていますが、今でも「おかず横丁」にお店が残っています。
その長屋の二間間口の狭い家に私の両親は昭和41年に移り住んで、私が2歳の頃に隣の二間間口の家も買って一階で商売して二階に家族で住む、と言うスタイルになりました。

今日、母の話で面白かったものを幾つか忘れないうちにここに書いておこうと思うんですが
隣の家を買った時に、商売屋にするために壁をぶち抜いたり、屋根を整備したりと、少し大がかりな建付をしたそうなんですが
その際に大工さんが「面白いものが出てきたから見てください。」と言うので母も屋根の上まで上がったそうです。
そしたら、大掛かりな長屋だったんですが
その梁に、墨で「寸足らずにごめんなさい」と書きつけてあったそうです。
長屋の作りですから、こっちの横丁から、そっちの横丁までは、梁が繋がっていなければなりません。
梁と大黒柱が組み合わさって家の形になります。
それが、両親が昭和44年に買った方の家は、隣の梁と繋がっておらず、三寸9センチほど間が空いていたそうです。
よく家がもっていたものです。
その昔に建てた大工さんが、仕方ないと思いながらも、そのまま黙っておくことも出来ず、人知れず、梁の木に墨で懺悔してる様子が、なんともユーモラスです。(;^ω^)
昭和の大工さんが、その時に梁の組み合わせをして、大正12年から昭和44年まで45年間放置されていた不具合は解消されたわけです。
大正12年と言えば震災後で、大工さんも建材も不足していた頃の事なんでしょうね。

その家は私が12歳になるまで住んでいましたから、昔の木造の家はよく持ちますね。床が傾いていましたが、そのせいで飲み物や醤油をこぼした時でも、液体の流れていく方向が分かっているので、お膳の上で布巾を放り投げる場所が決まっていました。
家を建て替えてから、床が傾いていないと、こぼれた液体の行方が読めなくて、めっちゃ不便だな、と子供心に思ったことを思い出します。(;^ω^)

おかず横丁𠮷屋さんの先代のお爺さんは(母が言う『先代』ってもしかして先々代?)歩いて学校へ行ったことがない、と言っていたそうです。
どうして?と聞くと
𠮷屋さんの裏手にあたる現在の「蔵前橋通り」は当時は川で、
先代のお爺さんは番頭さんの操る舟で、育英小学校まで、机と本を番頭さんに持たせて通っていたんだそうです。
育英小学校と言うのは、私の姪っ子甥っ子達が通った小学校ですが、私は、今は無き柳北小学校と言う学校に通っていました。
柳北小学校の方が学校として古く(私の在学時で既に百周年でしたから)近いはずだったのに、なんで育英小学校だったのだろうか、と思ったら、育英小学校の方が寺子屋としては古く
明治の時代に学校法が出来て、学校として登録されたのは柳北小学校の方が育英小学校より早かったけど、『寺子屋』としては育英の方が昔から教育事業を行っていたんだそうな。
いや、地元じゃなきゃ、この感慨は分かって貰えない、と思うんですが
ただ、母に、子供の頃の時系列を聴こうと思ったところで
話が明治とか、果ては江戸時代的「寺子屋」まで至ってしまって
なんだか、めっちゃ楽しい気分になってしまった、と言うわけです。

母も御年80歳。
元気なうちに、こう言う面白い話を沢山聴いておきたいな、と思いました。
来週は4-8歳あたりの記憶を辿る予定なので、また母に電話して時系列を確認してみましょう。

サムネイルの写真は、先日の葡萄濁酒が余りにも気に入ったので
正当な手順のワイン造りと並行して、日常的に呑める濁酒を日々生産することにしたんです。
これ、葡萄じゃなくても作れるかも?と思えて来ました。
他の果物なんかも混ぜてみようかな?

全ての友人たちに健康と幸運を!

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