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三千円の使い方 原田ひ香 読書感想

悪くない会社に就職したと思っていた美帆
しかし先輩がリストラされて、さらに会社の男性陣が彼女の悪口を言っていたのを聞いて疑問を感じる
付き合っていた男性はその悪口に同意したのでますますわからなくなる
そして保護犬を飼いたいと思ったことでお金への考え方を変える

ドラマにもなっていた本

ドラマと違う部分もある

美帆のエピソードはほぼ同じ

節約主婦の姉の真帆の話はちょっと変えられている 節約し過ぎて家族が追い詰められていたのが原作はそんなのはなかった セレブ婚の友達を比べてちょっと悩むくらいの身近な話に

祖母のエピソードは働く先が変わっている 原作だとありそうなお団子屋になっている ドラマだと華やかなアパレルで営業していたけど、こっちの方が採用されるならそうだよねという説得力がある

母の離婚しようか悩む話はドラマの方が深刻だった
原作はもっと言ってやってもいいし、この父はこのまま変わらないままじゃないか?という不安になる 一週間に一度だけ食事の用意しないからって、この先も体調が悪くなったらどうするんだろう 
離婚をしても先はお金がかかるならと思うなら我慢しかないのか
働いていて十分な稼ぎがある人ならすぐに離婚出来るだろうな

最後にまた美帆の話 新しく付き合った彼氏との結婚話が上がったが、奨学金があるのが発覚 彼の親と自分の親のギャップに驚かされるエピソード
奨学金が悪というわけではない それがなかったら彼は美大に通えなかった可能性もある
なんでもかんでも親が払ってくれると思っている人もいるが、そうでもない稼ぎの人もいる
リアルでその話をした時に、でも稼ぎがない家が悪いよねという話を聞いてびっくりした リストラされる場合もあるし、病気になった場合は無理でしょう
払ってくれるのは良い親なんだろう 

ドラマと同じように美帆の両親の助けによって(チャラになったわけではない)なんとかはなる
しかしそんな甘い展開ばかりとは思えない
奨学金問題を抱えた人はこの先も大変なのは変わらないのでは?と考えてしまう


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