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夏ふかみ野原を行けば程もなく先立つ人の草がくれぬる

夏ふかみ 野原を行けば 程もなく 先立つ人の 草がくれぬる

(なつふかみ のはらをゆけば ほどもなく さきだつひとの くさがくれぬる)

 夏も盛りなので、野原を進んで行くとほどなく前を行く人が草に隠れてしまう

茂みは様々な動物が潜んでいて危険なのかもしれないが、わたしは草いきれを感じるのが好きだった。

草の生きていることが分かるから。

俊恵

出典 林葉和歌集

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