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いつもの店にラーメンを食べに行ったら新しいラーメン店が誕生した話

わけわかんないタイトルでごめんなさい笑
でも読んでくれれば「なるほど」と言って貰えるかと思いますので。

私の住む松本市とその周辺も全国の例に漏れずラーメン店は多い。
外食の中でやはり人気のあるジャンルで、地元情報を気にかけていれば新規開店も絶えず目に入ってきます。

私も生来の麺好きとはいえ評論家ではないので目の色変えて毎日回って全部試す!とは行かず、
好みに合いそうなら
『近くに行く用事があれば味見してみっか』なんて程度の気持ちで悠長にしてると一年続かず閉店してたなんて事も全然珍しくはない、競争の激しいお仕事ですよね。
素人考えですが立地やライバル店との兼ね合い、資金力、店主の情熱度合いetc
常連客が付いて軌道に乗るって並大抵じゃねーよな、って眺めています。

そんな地元ラーメン店界で、私自身が長いお付き合いを続けて毎月二度三度と足繁く通うお店が2件あります。
らーめん月の兎影
とり麺や五色
どちらもレギュラーメニューの他に季節性を生かすなどした月替わり限定をやっていてそれが楽しみだったりします。
(以降写真は全部筆者撮影)

月の兎影7月限定「生ハムとメロンの冷やしラーメン」
こちらはレギュラーメニュー
あさり潮ラーメン
旨みたっぷりのスープは癖になる!

カフェ風の店内でラーメンマニアばかりではなく、若い家族連れやカップル客も多い垢抜けたイメージで従業員の方の接客も柔らかく満足度が高いです。
ファン多し。

ただ者ではない佇まいの限定麺
↑の麺の説明
ラーメン屋ではまず聞かない単語が
ポンポン出てくる


五色は仕込みから調理配膳まで全てワンオペで、こだわる店主のキャリアはこのラーメン店だけではなく、エスニック料理店の経験やフレンチへの知識も豊富で毎回驚かされます。
料理に対する研究熱心さもとてつもなく、
単なるラーメン店に収まろうとしない志をファン達は「変態的」と褒め称えています。


そんな風にお店に通っていると、自分から言うのもあれなんですがいわゆる「常連さん」として認知してくれてる様でその日食べたラーメンの話だったり私の世間話をする事も「そのお店に行くこと」に含まれるようになっています。

そして、今年の2月の末頃の事です。
月の兎影で一番僕に話しかけてきてくれる青木くん、という店員さんが待ち構えていた様に前のめりで「いやー来てくれるの待ってたんですよー」って切り出すもんだから「え?ど、どしたの?」と警戒と動揺とで聞き返したら
「再来週いっぱいまでで僕ここを退職するんですよ、だから…よくお話ししてたみなさんに挨拶しときたくて『スミヤマさんもそろそろ来る頃じゃないかな?』って待ってたんです」と。
尚、店主の上島さんも了承してくれたとの事。

割とどこに行っても馴染める私ですが、こんな風に店員さんから言われたことは無いので正直驚きましたが同時に感動もしました。
で、「結構ここ長いよね?なんかやりたい事見つかったの?」と聞いたら「7年いましたけど、まだ決まってなくてですね…いろいろ考えてて…とりあえず辞めるのだけ…」
ありゃー。
まあでも分からんではない。
7年続けてればもう日常ですよね?オペレーションとして何か新しいことも生まれてきづらいだろうし。
まずこの慣れて居心地のいい環境から出てみよう、って気持ちなんだろうな。

勇気のいる選択だったろうけど応援したいな!そんな風に青木くんと会話をした後
出来上がってきた

2月の「豆乳潮坦々麺」

こちらを食べた訳です。
食べ終わるの待ってた青木くんがいつものように「どうでした?」って聞いてくるから
「うめえとしか言えねーだろ、いつもだけど」と笑いながら話しながらつい
(もうコイツとこういうのもないのかな?)なんて思ってそのまま話してたら泣きそうになるので
「まだここにはいるんだよな?またもう一回は来るわ」と言い残して席を立ちました。

そしてその翌週には、お馴染みの五色へ。
夕時の開店直後が一番行きやすい時間なのでいつもの様に行き食べ終わった後、他のお客さんが居ないのでこれまたここでも雑談を。
そんな中で「そういやさ、月の兎影の店員の青木くんて分かる?」と店主の西澤さんに聞いてみました。
兎影の店主の上島さんと西澤さんは仕事を通じて面識があり、コラボメニューもやったことがあるのでもしかしたら、と思って聞いてみました。
すると「あーいや分かんないですね。どうかしました?」「あそこに7年いたみたいだから知ってるかも?と思ったんだけどさ、もうすぐ辞めるんだってさ」と単なるいつもみたいな噂話のつもりだったのですが…

西澤さんの顔つきがスッと締まるというか考えが巡る表情になり
「ちょっと僕の話聞いてもらっていいですか?」と、ん?なんか俺へんな話したっけ?とコッチも若干緊張して構えると
「いやまだ正式に決定までしてはないんですけど、近くにもう1店舗出す事を考えてて一緒にやれる人いないかな?って思ってたんですよ。ただやっぱりやるのは誰でもいい、って訳じゃないんですが」
「ほおー!それはもしかするとうってつけの人材かもよ」「あそこで7年経験あるんですもんね?」「そう、月の限定メニューも青木くんが考えたの採用されたりしてるからセンスあるんじゃない?」「なるほど」「とりあえず次はまだ決まってないって自分で言ってたから俺また向こう行って青木くんに西澤くんとこに話聞きに来るように言うわ

そんな会話が今年の2月の末から3月あたまにたて続けにありました。
簡単に僕目線でまとめると
「退職する若者から挨拶された」→「その事を話したら聞いた本人がまさに拡張を考えていた所だった」→「若者に詳細よくわからんけどできる仕事あるかもよ」と伝えたんです。

それがこの8月、こんな風になりました。

アナログヌードルA麺
デビューです
ちょっと変わった店名ですよね
五色が営業していた店舗の居抜きです
当面のメニューです
鯵干しそば・醤油
全部のせ
チャーシューうまかった!
西澤氏はガードの向こう側にある
新店舗で新たなお店をオープン予定です

縁をとり持った私もびっくりですが、当人たちもこんなタイミングで事か運ぶとは思ってなかったでしょう。

当然、特に新店主になった青木くんからすれば恩人扱いをしてくれるんですが私がした事はあっちとこっちで話をした、ってだけなんで
まあたまたまメッセンジャーの役割が回ってきたんでしょう笑

なによりも彼自身がこのままじゃ嫌だ!と思ってアクションを起こしたことがこの一連の流れの中で一番のキモですよね!
そしたらこれ以上ないタイミングで運命が動き始めたって訳です。

まあなによりも開店したこれからが肝心!
なので関わった者の一人として
責任を持って宣伝させて頂くべくこのnoteを書いている次第でございます。

とまあ、そんな風に
わが街にまたひとつ新しいお店が生まれた。
その後は、未知数です。
ただ誕生の経緯がすげえ“持ってる”のは間違いないですね。

さらにこの場所は青木くんが居た兎影の上島さんと現在梓川で「ヌプチェ」をやっている山下さんがコンビでラーメン屋を始めた「はじまりの場所」なんですよね。
それがまた縁があるというか味があるというか、不思議なもんですよね!

これを読んで興味持ったり
ラーメンお好きなみなさん!
良かったら行ってみてあげて下さい!
パチンコABC近くの小さなラーメン屋さんです。
では!


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