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動画作成と保険の共通点とは?企業系映像シナリオライターに映像の無駄と品質をチェックしてもらいましょう



「保険外交員の勧めるがままに健康保険に加入してはいけない」

 最近、そんな話をよく聞きませんか。なぜなら、保険会社社員は会社の方針であったり、自身の点数アップのために特定の保険プランを推薦することがあり、必ずしも加入者個別のニーズや状況に最適な商品を勧めているとは限らないからです。そのため、保険に入る際には自身の健康状態、現在の財政状況、将来に必要なお金の額を考慮し、様々な選択肢から比較検討することが常識となってきています。
 
そんなリスク回避のために近年は専門のファイナンシャルプランナーに助言を求める人も増えています。ファイナンシャルプランナーは個々のライフステージや将来の目標に応じて複数の会社の選択肢から最適な保険プランを提案してくれます。顧客の健康状態、家族構成、財政状況、将来のリスクを詳細に分析し、生命保険、医療保険、貯蓄型保険など、適切な保険商品を選定する手助けをするのが役割です。
 
実は、一見異なる分野ですが、動画制作と保険加入には類似点がたくさんあります。映像制作をする際にも広告代理店や制作会社の言いなりで作った動画が必ずしも最適解かどうかは分からないからです。
 
どんなに出来が素晴らしくても、動画作成の目的と利益に添っていなくては本末転倒。例えば、300万円の予算で最高傑作の上質な動画を作成したとしてもその映像が200万円の利益しか生み出さなければその動画作成自体は失敗プロジェクトとみなされるのです。(ブランディング目的の場合などは別です)

ひと昔前までは動画制作する際には広告代理店や制作会社に発注し、プランを練ってもらい、合意に達すればその広告代理店や制作会社に映像を発注し、テレビやインターネットといったプラットフォームにて放映するという流れが一般的でした。しかし、これは保険セールスで言うと、外交員の薦めるがまま、持参されたパンフレットの中から商品を選んでいるのと同じ状態です。
 
インターネットやSNSの発展により、現在は個人と企業が容易に繋がることができるようになっており、発注の形態に別の選択肢も生まれています。それが企業系映像シナリオライターに直接、発注する方法です。

企業系映像シナリオライターの役割

企業系映像シナリオライターは、単に台本を書いたり、コピーを考えるだけが仕事ではありません。動画を作る目的を聞き取り、その投資が最大限のリターンを生むよう配慮しつつ、クライアントの期待に応えるべく尽力します。稀に広告代理店や制作会社の場合、自社の利益が大きくなるように不要な演出をしたり、予算消費のために大がかりな機材を使用することがあります。
 
例えば、目的とは無関係の特機(クレーンやレール)を使って撮影し予算を大幅にアップさせたり、テレビ用のENGカメラを複数台使って大掛かりな収録をしたり。今では小型ドローンがあればクレーンを使った時と似たような映像は撮影できますし、軽量で解像度の高いデジタルカメラを使った方が低価格でより機動力の高い収録ができたりもします。
 
企業系映像シナリオライターは制作会社や広告代理店には所属せず、フリーランスの立場で映像制作に携わっていることがほとんどです。基本的に受け取る報酬は企画書やシナリオを作成した労賃のみです。ですので、撮影費やロケの稼働日数を水増しし、自己の利益を追求する必要はありません。そのため、本当に必要な内容だけを必要な形で取り入れ、シナリオ化することができるのです。
 
また、一制作会社からの仕事だけでなく、多数の映像関連企業や多方面のクリエイターと協業しているため、最新の撮影技術、編集技術を幅広く知っており、どの制作会社が、どの分野が得意なのか、どこに頼めばクライアントの課題解決に最適なのか、といった情報も持ち合わせていることが多くあります。
 
これは保険選びの際のファイナンシャルプランナーの立場と似ています。各制作会社の利益ではなく、クライアントの立場になって、どんなシナリオを書き、それを実現するにはどこの会社、どんな会社に頼めばいいかをアドバイス可能です。


企業系映像シナリオライターに依頼するメリット

1. 予算を効果的に使った企画立案

映像制作に先立ち、企業系映像シナリオライターが目的に沿ったプランを考え、予算を最も効果的に使うための企画と撮影方法を提案します。場合によっては、そのシナリオを映像化するのに最も適した制作会社やディレクター、映像クリエイターを紹介することもあります。これは、生命保険加入の際に先に人生設計書(ライフプラン)を策定し、それに合った保険会社と保険商品を選ぶ行動と似ています。
 
多くの場合、広告代理店・制作会社が企画書を作るだけならば無料で行い、企画が通って初めて料金が発生します。一方、企業系シナリオライターが企画書を作成する場合は、有料としていることが多いです。(私の場合、企画書作成はすべて有料で請け負っています)無料と、有料、どちらを選ぶのが本当の意味でお得でしょうか?
 
「タダより高いものは無い」との常套句を持ちだすまでもなく、企業系映像シナリオライターへの適切な投資が映像制作の質を向上させ、結果としてコストパフォーマンスを高めると私は思っています。
 

2. 中間マージン不要でシナリオを作成

動画作成の手順として、初めに企画書を作成し、その後はナレーションやコピーといったシナリオ作成から進めていくことがほとんどです(イメージビデオのような映像メインのものは別)。その場合、広告代理店や制作会社に頼んだとしても、結果的に取材と文章構築の専門であるシナリオライターへ依頼をすることが多くあります。当然、広告代理店や制作会社を通しての発注なので、料金もその分、上乗せされてしまいます。
 


反対に最初から動画にナレーションや詳細な説明が必要な時は先に企業系シナリオライターに依頼すれば、中間マージンが無いため、割安に台本を作成できます。理想の台本が完成した後に、その台本を形にしてくれる制作会社やクリエイターを探せばいいのです。特に近年はプロの作成した台本を基に動画作成を内製化したり、自社で撮影し、編集だけをインターネットで探したフリーランスのクリエイターにアウトソーシングする企業も増えています。
 


これは保険選びで言う、ネット保険に自分で加入する行動と似ています。ネットで選ぶ保険は多種多様で、補償内容の配分を自分で選べる商品も多いようです。料金も人的コストが削減された分、お得になっている傾向かと思います。同じようにシナリオ作成費、撮影費、編集費など、必要なものだけを選び、経費配分すればコストを抑えた動画制作が可能です。
 
一昔前と比べて、ネット保険の加入率が増大したように、この先、動画制作も企画書作成から台本執筆、編集まで、ほとんどをネット上で選択して、選ぶようになるのではないでしょうか。
 

3.シナリオライターに思いを直接伝え、言語化できる

動画は企業の理念や思いを強く、視聴者に伝えるものです。そのシナリオを作成するには適切な表現のメッセージと言葉が必要です。中には「これからの時代は動画が大切と聞いたから、動画を作ろう」と、漠然としたイメージだけで動画作成を希望される方もいるかもしれません。
 
こうした場合でも、取材力や聞き取り能力の高いシナリオライターに任せることで自身の考えを整理することができ、動画制作を機に自社の強みを新たに発見することもあります。定期的に保険を見直すことで、人生の目的や必要なお金の額など、思考整理ができるのと同じで、動画制作を機に会社の方向性や成すべきことを再確認できます。


4. 制作会社選定の見直しにシナリオライターを活用する

すでに動画作成を定期的に行っている方もこれからは節目節目で見直しを図ることをお薦めします。
 
撮影技術やコンテンツの制作環境は日々、目まぐるしく変わってきており、1年前に発注し、継続契約している金額が今、適切かどうかは分かりません。また、馴れ合いや惰性によるコンテンツ制作を避けるため、現在の制作体制と料金を見直すことは結果的に映像の品質を向上させることに繋がります。
 
これは子どもの成長や昇進など人生の節目にともない、保険を見直す作業と似ています。自身での判断が難しい場合、企業系映像シナリオライターに依頼すれば、ファイナンシャルプランナーが複数の保険プランを提示するように新たな選択肢と視座を示してくれるでしょう。こうした定期的な動画制作体制の見直しは、映像が日常的にあふれるようになるこれからの時代に必ず、重要となってくるはずです。


まとめ

映像制作と保険の見直しは、どちらも計画的にアプローチする必要があります。映像制作における企画とシナリオの重要性は別の記事で述べていますのでここでは触れませんが、まず骨子となるしっかりとしたシナリオさえあれば、後は時間とお金をどこにどのように配分するかを判断するだけです。

保険選びにおいて保障内容などを見比べ、賢く選定するのと同じく、動画作成も目的と費用対効果を第一に考え、土台や芯となるシナリオからしっかりと考え、制作していくようにしましょう。また、すでに継続的な映像発注がある場合はその制作体制を定期的に第三者目線で見直していくことで、より良い結果を生み出すことになるでしょう。

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