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親を見守る姉とわたしの連絡帳

年末年始と、わたしは親の見守り介護からお休みをもらって海外旅行を楽しんできた。その間は、東京から札幌へ引っ越したばかりの姉夫婦がやってきて、我が家の面倒を見てくれた。

姉弟3人、それぞれ親との関わり方というのは違うものである。

わたしは出来るだけ自分で手を下さない派。介護保険を利用したデイサービスやリハビリの予定をどんどん入れて、割と放置。ヒーリングもするけれど、それもレイキに全託。という感じ。苦手なことを頑張りすぎると自分がきついから、ほどほどにバランスをとっている。
父母が安全で、そこそこ好きなものが食べられていたなら、それで良し。
わたしは、日々の暮らしのクオリティを維持する役割の遂行人くらいの感じ、かな。

同居の弟は仕事もあるし、わたしが居るから今はがっちり親には関わらないけれども、わたしのサポートをうまい具合にやれる男だ。わたしがイラっとしているのを見て取ると、素早く両親を遠ざけたりするのが上手い。父母の好きなものを買って帰ってきたり、たまにしかない休みに、父母を楽しませる為にわざわざドライブに連れ出そうとするのを見ると、偉いねぇと思う。

そして姉は、全部やります派。
家事をきっちりこなし、旦那さんにも気を配りつつ、父母の面倒をしっかりみる。

姉に我が家をお任せした間、年末大掃除の時期にも重なって、開かずの引き出しと化していた家中の色々なところが、みんな綺麗に整理整頓されていた。
わたしは自分のアレルギー食品はほとんど使わないので、アボカドサラダやパスタのボンゴレなど普段食べられない料理も食べられて、家族は嬉しかったんじゃないかと思う。
弟が、のちに「うちが幼稚園になったみたいだったよ。」と表現したように、「はーい、これからお歌の時間でーす。」みたいなノリで、父母は指示されるままに規則正しく健全な生活を送れたらしい。

旅に出かける前に姉に渡した父母のスケジュールノートには、帰ってきてみたら、作った料理や、その日の様子が書き込まれていた。
事務的に、『〇〇時、パパ リハビリから帰宅』と、わたしが書いた横に、
『ママとアイロンかけしました!』みたいな、交換日記風なコメントが書かれている。

中には、『ハンバーグ 完食!』とか、『パパは本当は山芋は嫌いなんだそうです』とか、マジか?と思うようなことも書いてあった。

普段は口にしてくれない挽き肉料理を完食した母は、ちょっと緊張していたのかもしれないなぁ。
父は姉には本音を話せるのかもしれない?わたしのことは怖いのかもなー?
とか、そんなことを想像した。

とにかく、そんな姉のおかげで、わたしはたっぷりリフレッシュできた。
姉は「全然、大丈夫だったよ〜」と言って帰って行ったが、疲れたと思う。本当は。
でも、長いこと年に一度くらいしか会えない距離だったから、お互いにとって、がっちり関わり合ういい時間になったに違いない。
…..と思う。

その機会を作ったわたしは、いいことしたなーと思っている。

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