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杖つきパパとアルハイママ、ダイヤモンド婚に至る

金婚式、銀婚式くらいは知っていたけれど、ダイヤモンド婚式という名称があるのは知らなかった。
我が家の両親が結婚60周年のダイヤモンド婚式を迎えました。

杖をついてヨボヨボ歩く父と、アルツハイマーで最近さらに色々分からなくなった母ではあるが、両方健在でなければ結婚記念日を祝うことはできないのだから、まずはめでたい。

大きな節目のお祝いだから盛大にやりたかったが、東京の姉は来られなかったし、自宅で出来る限りの盛大さを演出することにした。

最近の100円ショップは本当になんでもあるので便利。「60」の文字風船や、デコレーションを買って、カーテンに飾ってみた。
モンブランケーキには「結婚記念日おめでとう」と書いてもらい、それらしいロウソクを準備した。

当然のことながら、母には何のお祝いなのかを何度も何度も説明しなくてはならなかったけれども、ここ最近の、ぼんやりした様子からは打って変わって、テンション高めの上機嫌になった。
結婚前の父がどんなに素敵だったか、高嶺の花的存在だったかをスラスラと話し出す。もちろんエンドレスリピート機能付きだけれども、家族一同、今回ばかりは嬉しい。
やっぱり、何かしらの刺激は認知症には有効なのだ。

二人に60周年の感想を聞いてみたら、
父は「健康でここまで祝えたことが何よりだ。」と言い、
母は「よくも飽きずにここまで来れたねぇ。全然飽きない。」と言った。

割とあっさり。

本人たちよりも子供たちにとっての方が、感慨深いのかもしれない。
うちは3姉弟みんな離婚経験者なので、60年も連れ添っているだけで、大尊敬だ。
長い結婚生活いろいろあったでしょうに、それらを乗り越え、60年経っても二人ともまだ互いに関心を持って、思いやりがあるのがすごいねぇと思う。本当に心から尊敬。

お祝い出来てよかった。

当時の結婚しましたご挨拶ハガキがまだあった。


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