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【ぼちぼち往復書簡】いつかお料理教室の名アシスタントになれるかも From すみこ

ようこちゃん。いいねー!お洒落なお料理教室体験。教える側になったからこそ得られる新しい学びもあって、新鮮でいいよね。そういうの。

もう春分の日も近いのに、北海道はまた雪が降って我が家の台所からは雪景色です。

この台所で日々わたしのアシスタント能力はどんどん向上していて、将来(いつだ?)、どこかのお料理教室のデキるアシスタントとして名を挙げられるんじゃないか、と妄想するほどです。

うちのアルツハイマーのママは、お料理大好きだから、台所にすすんで立ってくれるのですけれども、もはやひとりでお任せは出来ないのだよ。
切る、炒める、揚げる、盛り付ける。は完璧にこなしてくれるので、アシスタントのわたしはそれを隙間なくチャチャチャと出来るような準備を万端にして、ママ先生を台所にお呼びするの。

作る料理ごとに材料と鍋を揃えて、一品ごとに完結させる順番の支度の仕方とか、味付けをささっと終わらせるとか、我ながらその上達具合はなかなかのものだと思う。

最近のママ先生は「待つ」ことが出来なくなっているので、鍋が沸くまでとか、油が熱くなるまで、みたいな合間を作らないのがここのところの新しい課題かな。そういう隙間時間にヘンテコなことが起きがちなのでね。例えば鍋に関係ない調味料を注いだり、冷蔵庫の野菜を全部出してくれたりね。だから隙間時間の為に切る材料を残しておいたり、盛り付け皿の相談を持ちかけてみたりするですよ。

ちょうど良い時間に、ちょうどよく全品仕上がると、その達成感はなかなかのものです。

反対に失敗することも未だに時々はあって、ママ先生が怒って台所を立ち去ってしまうこともあるのだよ。ドボドボ注いでる醤油ボトルを勢いよく取り上げちゃったり、「もう醤油はいれたよ!」と強い口調で言っちゃったりすると、そういう結末になります。そんな時は、やっちゃったーと思って落ち込む。。。
しかしながらアルツハイマーの良いところは、数分経つと忘れてくれて、再び上機嫌で料理に戻ってくれるところ。普通に台所に迎い入れて、心の中で「ごめんなさい」してる。

自由なママ先生のおかげでわたしのアシスタント能力は向上する一方です。
遠い昔に短大で学んだ調理実習や、仕事上で学んだプロジェクト管理も役立っているように思う。そう考えると、人生無駄なことはないのだねー。

ようこちゃんの日々も実り多いものでありますように。良い連休を。

すみこ

読んでくださり、ありがとうございます。 サポートのお気持ちとても嬉しいです。ありがたく受け取らせていただきます。感謝💕