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海外赴任に障害児を帯同すること

実は今アメリカに住んでいます。2年の駐在が終わりとうとう帰国が決まったので、我が家が海外赴任に障害児を帯同した経験談を備忘録的に書いていこうと思います。当然ですが、障害児と一言で言っても、種類や特性、程度は様々です。また、赴任先がいわゆる先進国なのか、途上国なのか、その国がそもそも移民に対してどういう方針や施策をとっているか、会社側からどの程度理解や経済的サポートが得られるのか等によっても判断が変わってくると思いますので、その前提で一つの経験談を読んでいただけたら幸いです。

夫は元々海外赴任が想定された職種ではなかったし、断っても不利になる立場ではなかったからこそ、打診があった時、余計に悩みました。私個人は海外生活に憧れていたのですぐに行きたいと思ったけれど、果たして息子にとってどうか、娘にとってどうか、また帰国した後にどうなるか等々。当時はネットで検索してもなかなか同じような立場での経験談が見つからなかったので、これから同じような悩みに直面するどなたかの役に立てば幸いです。

当時迷っていた理由は主に以下の通りです。

  • 息子はもうすぐ通常級から支援級に転校を伴う転籍する予定だった。転校してたった1学期だけを過ごして海外に行くことになる。環境の変化に弱く不安が強いタイプなのに、短期間でそんなに負担をかけて良いのか。

  • 娘は高校まで内部進学できる幼稚園に通っており、教育方針がとにかく本人に合っている。渡米したら帰国後に再度戻ることはできないため、この教育環境を放棄するのはもったいない。そして小学校低学年の2年間は勉強の基礎を学ぶ重要な期間であるため、帰国後のためにも現地で日本語での学習フォローが必須らしい。

  • たった2年間の赴任。

  • そもそも子供たちは英語が全く分からない。現地での学校はどうするか。


そこで、赴任先の教育に関する情報をまず集め、同時に信頼できる専門家の意見を聞くことにしました。

情報収集 

  • ひたすら現地国の教育体制、学校の選択肢(現地校、補習校、インターナショナルスクール等)など基本情報をリサーチ。

  • 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の教育相談窓口に現地の特別教育支援体制や学校の障害児受け入れ状況(ネットでは曖昧だった部分、情報が古かった部分)について、教えてほしい旨メールを送る

  • ネットで『土地名×障害児』『土地名×障害児サークル』『土地名×セラピー』などで検索し、良さそうなところにメールする。

専門家の意見

  • 通っていた自治体のSTさん

  • 通っていた民間療育施設の先生

  • 保育所等訪問支援をお願いしている民間療育施設の先生

  • 発達検査をするために通っていた大学病院の医師

  • 私が個人的に好きで長年フォローしていた大人気駐在妻ブロガーさん


それぞれからどういった情報やアドバイスを得て、それがどのように影響を与えたかは次回以降まとめていこうと思います。