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発達障害の子育てで重要な成功体験の積み重ね

まだまだ試行錯誤しながら発達障害の子供を育てている私ですが、現段階で非常に重要だと思っていることについて執筆したいと思います。
「成功体験」は発達障害の子供に限らず、子供の成長の中で子供の自己肯定力を高める方法として大切だと言われていることですので特に珍しいことではありません。
ただ、この方法は私は発達障害の子供にこそ大切だと感じています。

日々の問題を解決していくことが成功体験

よく子供向けの習い事の広告などで「子供に成功体験の場をつくる」という宣伝が使用されていますね。
もちろんそれは間違ったことではないのですが、子供は毎日成功体験を積み重ねているので、特別に場所を用意する必要はないのではないのでしょうか?
特に発達障害の子供に有益な体験は、日々の生活で発生する成功体験だと思います。
なぜなら、発達障害の子供の大半は普通の学校生活で他の子供よりも失敗が多くなってしまいます。だからこそ「テストで100点を取った」や「かけっこが一番速くなった」などの成功体験ではなく
「たくさん抱える問題を、一つずつ解決に向けて前進させること」
これこそが発達障害の子供にとって重要な成功体験だと言えるでしょう。

発達障害の子供は自信を無くしてしまいがち

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私自身あまり自分に自信がある方ではなく、だからこそ子供には自尊心を高く持って欲しいと思い、赤ちゃんの頃から息子をよく褒めました。
発達障害の症状が顕著に現れるまで、息子は自信に溢れた子供だったと思います。
しかし、周囲の子供との差が本人にも突きつけられる年頃である小学生位になると、その自尊心は一気に失われてしまいます。
毎日のように周囲との違いに打ちのめされ「自分は馬鹿だ」「頭がおかしい」「生まれた意味がない」と突然口にするようになりました。
当時は苦しむ息子を見て、ショックを受け悲しくて仕方がありませんでしたが、今思えば仕方がないことです。
毎日何十回も失敗体験ばかり繰り返していたのですから、ポキっと心が折れてしまうのも自然なことだったのでしょう。
これは我が家だけの話ではなく、多くの家庭で言えることだと思います。

子供が落ち込んだ時には成功体験を思い出させる

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他の子供よりも何倍も遅いスピードだったとは思いますが、息子も失敗・成功を何度も繰り返し少しずつ成長をして行きました。
それでも失敗するたびに、この世の終わりのように毎回落ち込みます。
そんな時こそ「でも、◯◯は我慢できるようになったよね?」「でも、前より◯◯が上手になったよね?」
という言葉をかけると、魔法のように「そっか!俺はできるんだ」「そうだった!俺はできるんだった!」と前を向いてくれると分かり、それを日々繰り返しています。
簡単に言えば
成功体験を繰り返し思い出させる
ことですね。
恐らくこの反応は高学年になったら素直に返ってこないとは思っていないのですが、それでもきっとプラスに働いてくれると思います。
本心では母親の言葉が素直に受け取れなくなる前に自分で感情コントロールをするコツを得たり、小さな失敗で落ち込み過ぎないようになってくれることを祈っていますが、それはまだ分かりません。

まとめ

発達障害の子供にとって重要な成功体験について書かせていただきました。
色々な発達支援の先生から成功体験の重要性を説明は受けるのですが、我が家の場合は成功体験を繰り返し思い出させる作業が一番重要だと感じています。
成功した時だけでなく、意図的に成功体験の反芻をしてあげましょう。
私も息子が、いずれ失われた自信を取り戻して行けるのではないかと期待しています。


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