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至高♡自炊ぼっち飯のお供に!ドラマ『孤独のグルメ』

こんばんは。

水曜どうでしょうと並行してもう一つ、私がNETFLIXでハマっているコンテンツがあり、それの素晴らしさについて書きたい。

ドラマ「孤独のグルメ」。

松重豊さんが演じる井之頭五郎というサラリーマン(輸入雑貨の仕事をしている)が、仕事の合間に一人でご飯屋さんに入り、モノローグで食レポをして終了というざっくりいうとそういった内容のドラマだ。

きっかけは覚えていないが、祖母の家に帰省した数年前、ぼーっと見ていたテレビで「高田馬場」のミャンマー料理か何かが取り上げられていた回があり、大学時代は馬場が庭だった自分は思わずみてしまった。

あれだけ4年間で馬場のご飯を食べたのに、出てきたのは全く知らない店。ほぼほぼ松重さんの一人芝居で、うまいめしをうまいうまいと言いながらおじさんが食べている、だけのコンテンツだったが、すごく魅せられた。またどこかでみられないかなあなんて思っていた。

そういえば、大学のフランス語の授業で、日本の漫画はフランスにもウケていますよ、という例ででてきたのも「孤独のグルメ」だった気がする。まあ穴場のお店のご飯紹介して食べてるだけの内容だし、おいしい食事に国の壁とかないよなあと月並みな感想を抱いた。

そんな「孤独のグルメ」は、実家を離れて同棲がスタートし、自分でご飯を作らなければならなくなった時期、

おまけにパートナーは全く料理をせず、友人と飲んだりウーバーを頼んだり、食べるタイミングも食べたいものも合致せず、ほとんど一緒に食事をとることはないなかで、再燃することとなる。

おまけにコロナの真っ只中だった。

緊急事態宣言中は、仕事を終えて外に出るころには飲食店は店じまい。正直泣きたかった。友人と休日に外食したくても、なんとなく感染対策への意識が低いと思われたらいやだな、とか、断られるのが怖くて気軽に連絡するのは気が引けた。

とにかく自分の食べるものを自分で準備しなくては。おまけにクローン病だし。

もうやるしかないものの、実家にいたから料理なんて初めてで、いつも似たようなメニュー。内容は腸の病気のことも考えて健康的ではあるが、食べても味の予想が出来てしまうし、食卓を囲んで語り合う相手もいないため楽しくなく、なんとなく気持ちが落ち込む…。

そんな時に、料理をしながら、食べながら、それこそ「孤独のグルメ」in自宅 を強いられている自分が視聴するのに相応しいコンテンツ、それが松重豊さん主演の「孤独のグルメ」だった。

この話を大学の先輩にしたところ、先輩もパートナーが長期出張でいなかった寂しい期間はこれを見ながらご飯を食べていたとのこと。

「今夜?井之頭五郎と飯の約束あるけど?みたいなきもちになりますよね」、と共感してくれた(笑)。


井之頭五郎はおじさんだ。なのにおじさんの嫌な側面が一つも出てこない。

店員に対して常に低姿勢だし、若い女性客ににダルがらみしたり、偉ぶったり、料理のウンチクを披露したりもしない(だってひとりでご飯食べてるだけだし)

なんといっても下戸なのだ。たまに飲み屋回で「あれ?お客さんノンアル?」みたいなくだりがあるが、そのたびに「私下戸なので」と断っている。井之頭五郎推し♡過激派としては、そこで「え~~飲みなさいよ~!」みたいな絡み方をして飲酒を強いたり、「そろそろ結婚は?」などとプライベートに踏み込んでくるしつこい商談相手がいたりすると、(おん???この熱々のあんかけチャーハンを脳天から注いでやろうか???)といった感じで、ついつい憤慨してしまう。

おいそこの客、余計なことをするな、井之頭五郎はそういったtoxic masculinityに一切縁のない、”おじさんファンタジー”なんだ…と。なにより井之頭五郎の至高のの食事時間を邪魔させてたまるか。井之頭五郎さんに降りかかるノイズはあたしらが薙ぎ払うから存分に飯を楽しんでほしい。そんな気持ちで入店を見守っている。


井之頭五郎は酒にも女にも権力にも、関心がない。あるのは食欲だけ。

メニューを選ぶのにかなり時間がかかるし、あんた食いすぎだよ~!と突っ込まざるを得ないありえん量を注文する。グルメ紹介ドラマだからしゃーなしだけど、健康診断とか大丈夫なんだろうか。それに食べ方がきれいだ。人が美味しそうにご飯を食べているのを見るのは楽しいなと思う。それならバラエティーの番組の食レポでもいいじゃんという気がするが、余計なお笑い要素やオーバーなリアクションがなく、ひたすらしみじみ箸を運び、味わいについてコメントしているだけの、この緩さがいいのだ。


興味を持った方はぜひ見てほしい。どの回から見ても大丈夫だ。都内に住んでる人は自分の知っている街に井之頭五郎がきていないか調べてみるのもいいだろう。ときおりある”海外篇”は、未知のお店+言語の壁があるので、頑張ってオーダーしてグルメを楽しむ井之頭さんがより可愛く見える。

ちなみにドラマ前半の商談パートは飛ばして視聴することも多い。(おい)こんなのファン失格かもしれないが、井之頭さんがつらい目に遭うのをあまり見たくないのと、仕事のことを思い出したくないのとで、飛ばしてしまう。

正直彼の食べている姿が見たいのだ。NETFLIXなんだから、こんな見方も許されていいのではないだろうか。


最後に、食事の時間をもっと大事にしよう。と思った。

デスクでおにぎり片手にランチをすませ、咀嚼しながらもPCから目を離さないで作業を続けてしまう日もあるが、そんなの何のために生きているのかわからない。

井之頭五郎のように毎日外食するお金も時間もないが、せめて店選びは慎重にしようと思うし、自炊の時も素材の味わい白飯との組み合わせを楽しんでいこうと思った。


孤独のグルメについては「終電を逃さない女」というライターの方が面白い記事を書いているのでぜひ。↓↓

▼『孤独のグルメ』の聖地巡礼を続けてきて、気づいたこと
https://www.pen-online.jp/article/008980.html



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