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専門学校入学、そして社会へ。

今回はこの続きです↓

専門学校での日々を少しだけご紹介。


日常

授業が全部ダンス。(当たり前だけど)
毎日毎日踊り漬けの日々。ダンスというと派手なイメージを持たれがちですが、めちゃくちゃ体育会でみんな真面目で熱血。

■中高と校則が厳しい学校だったため、専門に入ったら髪を染めるんだー♪なんて楽しみにしてたのに、周りは色とりどりの髪色にエクステにコーンロウ…「これは黒の方が目立つ。」と判断し、それから実に4年間、髪を染めずに過ごすことに。承認欲求こっわ。

■ダンス未経験で入った人はごくわずか。とりあえず必死です。まずは基礎!何よりも基礎!と履修コマ数の半分以上をバレエに費やし、同級生に神経を疑われました。(※ちなみにバレエは基礎ではあるもののキツイ上に他のジャンルに比べて楽しさが見出せないためゴリゴリ踊りたい人には好かれない傾向があります。)

■当時ハリーポッターにどハマり。まだシリーズが完結していない時で最新刊が在学中に発売されました。当初の最新刊は分厚い単行本二冊。授業の着替えが入った大きなボストンバックを肩に担いで厚さ3.4センチのハリーポッターを読みながら片道1時間半の通学。今では考えられない。

■2年生の夏、ジャズの授業でアクセルターン(空中で一回転する技)の練習中に左足首を盛大に捻挫。講師の素早い対応と生まれ持った骨太が幸いし、骨折までには至らず比較的早く回復しました。
ただ当初はめちゃくちゃ痛くて、家であまりにも痛い痛いと呻いていたせいで母に
「痛いって言って治るなら言いな!!」
とブチギレられる。ええー…。

■授業の合間にオーディション用のレオタードを作りに行く。着替えるのは面倒なのでジャージにTシャツ、前髪をちょんまげにしたままで友達と都会のキレイめバレエ用品店へ。ちなみにお店の人はしっかり引いてました。

授業風景

ジャズだけをとってもミュージカルスタイル、ストリートジャズ、モダンと様々。バレエにHIPHOP、タップ、アクロバットとほぼ全ジャンルの授業がありました。先生もみなさん個性的。優しい先生、厳しいけれど愛がある先生、自分の踊りをちゃんと踊れる人しか興味がない先生…

■ストレッチメニューが鬼のような先生。痛みに耐える涙目の生徒を尻目に、涼しい顔で
「ストレッチで死んだ人いないから」
と一言。おかげで身体が柔らかくなりました。

■結果が全ての先生。発表会の感想を聞くと
「うん、衣装が良かった」
うん、正直が一番です。

■怪我や体調不良で出席しつつも見学をする生徒を見て
「見学なんかしてるより休んで早く治せ」
と言う外国人の先生。もっともなんですが、日本人社会ってこういうとこがあるんですよ。

色々な先生に教わる事はダンススキルはもちろん、色んな意味で勉強になった気がする。

海外研修

カリキュラムの一貫でNYへ。10日程の滞在でダンスレッスンの日々です。
ただジャンルがHIPHOP1割、バレエ2割、コンテンポラリー(民族舞踊的な創作性がかなり強いジャンル)7割で、私に必要なバレエがほぼなく、当時は若干「Meは何しにNYへ?」と思いましたが、今思えば他国で踊りの表現力やスキルが学べるなんてそうそうないチャンス…!
貴重な経験をさせて頂きました。

■いつもは出さない鼻血が出て2回もレッスンを中座するハプニングが。海外に来てまで目立ちたくないのよ…。

■シャンプー&コンディショナーを忘れてしまい現地調達。ストロベリー&ミルクというなんともアメリカらしい香りのものをチョイス。海外独特の甘ーーーい匂いだったのですがこれにどハマりして500mlボトルを2本ずつお買い上げ。その影響で帰国後も学校では「すみれ子の居た場所は匂いでわかるよ」と言われていました。

■当時はまだ日本で発売されてなかった「マックフルーリー」。この「フルーリー」の発音が難しすぎて、一度ダブルチーズバーガーセットが出てきました。
「ノーノー!フルーリー!」
と言っても
「ああん!?これだろ!?」
という感じでキレられてしまい、泣く泣くダブチのセットを食べるハメに。ちなみにNYフルーリーはオレオとキットカットの2種類。サイズは日本のドリンクMサイズレベル。

とまぁ、なかなかに濃いエピソードが詰まっています。

行ってて良かった専門学校

全くゼロから入った私が、2年でそこそこのものになったのも毎日授業があったおかげ。
これは自分でレッスンに通うだけでは継続だけでも難しいし、技術習得ももっと時間がかかっていたはず。
そして何より支えになったのは同級生。
同じ方向を向いた仲間達と喜び、悲しみ、悩みを分け合う経験は、今もなお続く交友関係に繋がっています。

ダンススキルはもちろん、ゴリゴリ体育会系精神で叩き込まれた人間関係適応能力は、ずっと今に至るまで私を支えてくれています。

今は色んな学び方があって選択肢は広いけれど、やっぱり顔を突き合わせて同じ空気を共有するって大切なんだよなぁ、とつくづく感じます。

そしてこれは今になって思うのですが
自分にしっかりとした意思があって、願う事があって、思い描いてるものがあるなら

まず飛び込んでみる事。
そうすれば絶対にどこかに繋がるという事。
自分の思いさえあれば、しんどい時、挫けそうな時に自分が一番の味方になってくれます。

これは社会に出ても言える事だなあとつくづく思います。
大人になるにつれてチャレンジする事が怖くなることが増えて、上手に諦める術も身についてくるけど

勇気を出して踏み出した先はやっぱり心が踊るものです。


さて、これまで自分の世界の中だけで生きてきた私が、いよいよ社会に出ていきます。

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