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読んだ本のこと「砂の覇王」(多少ネタバレあり)

流血女神伝「砂の覇王」

須賀しのぶさんの大河小説、流血女神伝のシーズン2(という言い方でいいのか…?)「砂の覇王」。

シリーズ中一番好きなこのシーズン2を先日再読しました。

といいますのもシーズン1「帝国の娘」(という言い方でいいのか、再)がコミカライズされたとの嬉しいニュースがあり

感情の荒ぶるままに再読!
「色あせぬ……!」
と涙しながらあっという間に読み終わった次第であります。

そしてシーズン2の「砂の覇王」(全九巻)を電子書籍でおまとめ買いしまして

「いやそもそもシーズン2の感想の前にシーズン1の感想は?」と思われるかもしれませんが、
いいんです。

だって「流血女神伝」中、この「砂の覇王」がいちばん好きだから。

正確にはこの「砂の覇王」たるバルアン王子がいちばん好きだから。

以下、多少ネタバレあり

さらっとしたあらすじはこちらの「エティカヤ編」をご参照くだされば


まぁそういうわけで、騙される形でバルアンの後宮に入ったカリエ。

普通(?)はですねここで溺愛とかされちゃうと思うんですよ普通の少女小説なら。
わたくしも別名義で書籍を出させていただいておりますが、私が後宮モノ書くならそうする。(そういうお話も好き)

でもそうなりません、カリエさんはそんな女の子ではないのです。

バルアン自身も「お前のためなら王の座なんかいらない」とか言い出す男ではありません。絶対に王になるしそのためなら周りを犠牲にすることを躊躇わない、灼熱の太陽のような男です。砂の覇王なのです。自分が王になるのは運命だと思っています

だからこそカリエは彼を愛しましたし、バルアンもカリエを愛し……ているのか? たぶん彼なりの愛でカリエに応えます。

後宮にて、暗殺未遂犯の濡れ衣で殺されかけ
バルアンの小姓として生き残り
彼の小姓として、彼の見る世界を一緒に見て周り(正妃になるために、バルアンを理解するために必要なことだったと思います。後宮にいたのでは見られなかった世界)

で、あるとき故郷ルトヴィアへ、いきなりバルアンの「正妃」として帰るのです。
そこでもまあ色々あるのですが
エティカヤへ戻る途中、海賊に襲われたりなんだり(その海賊の頭が後々キーパーソンに)

で、こんどはひとりルトヴィアへ戻り
「兄」たるドミトリアス(彼に関してはマジでカリエを溺愛していますよ妹としてですが)の皇妃にならないかとか
「弟」たるミューカレウスからはガチ求婚されたりとか

なんかもう、「普通」(?)ならここで誰かお相手選んでお話終わっちゃうレベルの恋愛模様(?)なのですがそうはならず……

いやすごい!
重厚!
考察とかしたかったのですがお話長くてできない(放棄)ので、感想ひとこと

「面白い!!!」

ぜひ読んでみてください。

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