広田すみれ

社会心理学者で、リスク心理やリスコミの研究者でした。最近はメディアをしています。「水曜…

広田すみれ

社会心理学者で、リスク心理やリスコミの研究者でした。最近はメディアをしています。「水曜どうでしょう」の関連本を書いて、テレビや動画や音声メディアの「身体性」と、それを見る快感が心理的にどこからきているかに興味を持っています。

最近の記事

コメディという「体技」

(Facebookに書いたものを記録のためにこちらにもコピーしておく)  気晴らしに小林信彦「決定版 日本の喜劇人」を多分再度読書。再度読んで思ったのは、コメディには「動き」で見せるやり方が一つの柱としてある、ということを小林信彦が何度も書いている点(前回はあまり気にしていなかった)。エノケンはその系統だし、欽ちゃんも元々はそうだ、という。それは「パロディ」とは違う、とも書いている。  マスコミュニケーションの研究はテレビに対してとても冷淡だが、それはマスコミュニケーショ

    • 「水曜どうでしょう」関連本を書いてから

      「5人目の旅人たち ー「水曜どうでしょう」と藩士コミュニティの研究ー」という本(慶應義塾大学出版会)を去年10月に出版した。今まで大学教員として概説書や教科書、翻訳書も出して、その種の本としてはまずまずは売ってきたが、しかしこういう本を書くのは初めてだった。  なんというか、4年前くらいに取り憑かれてしまったのである。取り憑かれた、というのが一番正しい。そして、本を書き上げるまで多分ほぼ毎日、番組のことを考え続けた(これは嘘ではない)。  この番組に関してはこれは私だけでも

    コメディという「体技」