嬉しすぎてタイトルが思いつかない話。

 こんにちは、スミレです。
 いつもなら紙のノートに下書きしてから記事に手をつけるのですが、今回は急遽、本番書きしております。誤字脱字がありましたら、そっと教えていただけると助かります。

 というのもですね、高校の卒業式に、父親も出席できそうということが判明しましてね。

 うちの父、トラックの運転手として働いています。ついでに語ると、工場なんかで使用されるデカい機械を運んでいます。

 日本全国津々浦々を走り回っているので、たとえ愛娘の通う学校でイベントがあろうと中々休めないのが常です。

 現に父は、私が通っていた中学校と、今通っている通信制高校のどちらにも足を運んだことがありません。
 だから高校の先生からしたら、最後の最後でようやっと「初めまして」まで漕ぎ着けたことになりそうです。

 代わりに母親が行事やら三者面談やらに付き合い続けてくれていて、今回の卒業式も、もちろん出席してくれるとのことでした。
 ……普段全く電車とか乗らない人なので、会場まで迷子にならず辿り着けるかやや不安ですが。まあ父がナビ役になってくれるでしょうし、大丈夫さ()。

 忙しい日々を送る父ですが、たまの休みを使って、私がこれから通う専門学校で必要になる物の買い出しに何回も付き合ってくれています。

 ただの買い出しなんですけれど、私は小さい頃から父の運転で出かけることが大好きだったため、顔には出さずに毎回心を躍らせていました。
 特に高速道路を走る時間がお気に入りなんですよ……いや、今それを語ると脱線も甚だしいですよね、失礼。

 休みこそなかなかないけれど、確かに愛情を注がれて育った私。先々週くらいの買い出し中、ダメ元で、高校の卒業式に来られないか聞いてみました。

 そして今日、帰宅した父が言ったのです。

「会社に言ってみたら、なんとかするって言ってくれたから、卒業式行けるわ

 もうニヤニヤが止まりません。

 本当に、期待せず、負け試合のつもりで返事を待っていたところでした。

 だから、特大の爆弾を放り込まれたんじゃないかってくらいの衝撃波が、胸の辺りで、なんかこう、わちゃわちゃしています(伝わるのか、これ)。

 やったぜ、ワガママもたまには言ってみるもんだ。

 ということは当然、答辞も聴かれるわけですが、もうこの際緊張とかバカらしいです。
 普段はお互い無口気味な分、答辞を聴かれるとなると照れもありますが、こんなラッキーを目の前に怖気付いていてはいられません。

 年末年始すら「運が良ければ」休めるような父が、言っちゃあれだけど「ただの学校行事」に来てくれるんだぞ。
 これは天変地異と言っても……いやちょっと過言かも。

 でもでも、年度末がはちゃめちゃに忙しいと言っていた父だから、会社の人に目一杯頼み込んだのかもしれない。
 だとしたら、その思いに私が報いなければいけない。

 いける、大丈夫。
 「私がジャガイモ」作戦だって発案できたんだし、今まで授業でたくさん場数を踏んできたじゃない。
 
 「私の言葉で会場の全員泣かしたる」くらいの気概で臨まなきゃ。
 卒業式としてそれがアリなのかよく分からないけれど、口に出さなければオッケーだと思いたい。
 というか、そこまでやらないと私が緊張に押しつぶされそうだから、どうにか許してほしい。

 ……ふう、書き起こしていたら気持ちが落ち着いてきました。お付き合いいただき本当にありがとうございます。
 最初で最後の、高校の卒業式。必ずや悔いの残らない最高のものにします。

 ここまで読んでくださりありがとうございます。

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