見出し画像

命日に向き合う

父が亡くなったのは2021年7月7日。その間に母も亡くなり、実家の遺品も片付けてしまったから、父の死が遠い過去に思えてしまう。
それでも、梅雨時分の湿った、しかしひんやりとした風に吹かれると、父が亡くなった情景は鮮やかに蘇ってくる。月日か経っても悲しみの色は変わらない。ただ、そこに対峙する際の心づもりは出来ている筈で、途端に号泣する事は無くなった。
父母の遺骨は京都の永代供養のお寺に預かってもらっている。仏教に疎く、普段から念仏を唱える事も無い私だけど、命日には父の元へ馳せ参じたく思ったのが昨日の朝。ふと近づく夏を振り返っていたら、父母に無性に会いたくなったのだ。ちょっとありえない話をすれば、もしかしたら父母が私を呼んでいる、という事かも知れない。
さて、また短い旅程を立ててみるか。数少ない私の強み、それはフットワークが軽い事なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?