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読書『インディーゲーム中毒者の幸福な孤独』&最近のゲームプレイ記

もともとゲームは見る専でしたが、ここ数年は読書>映画>ゲームという譲れない優先順位なりに時間を見つけてはちょこちょことゲームをプレイしています。音楽や本と同じように、ゲームもメジャーどころだけでなくインディー市場がアツいのを知ってからは、面白いソフトがごろごろ見つかって楽しい。

なにかそういうのまとめたZINEとか本はないのか、と探したときに見つけて読んだのが『インディーゲーム中毒者の幸福な孤独』(著・ソーシキ博士)でした。

著者がやっているのは『UNDERTALE』や『INSIDE』のようなインディーでも大ヒットを記録したゲームではなく、ごく個人的に作られたマニアックな海外インディーゲームたち。ゲーム作者のとてもプライベートな経験を表現したものや、コロナ禍、ウクライナ侵攻といった情勢がリアルに反映されたものまで、「ゲームの向こう側に人がいて」「手触りがあって」「作者の人柄がなんとなくわかる」タイトルばかり紹介されています。⁡
例えば、プレイヤーがアルツハイマー型認知症の患者となり、いきなりの時間経過や場面の切り替わりからその混乱・不安を追体験する『Forgotten』。お酒に逃避しても消えない心細さや焦燥感、行きたくもないパーティに行って「自分何やってんだろ……」と死にたくなった若い頃の気持ちを主人公を通して体験する『Stilstand』。ひたすらカードをシャッフルして様々な誰かの人生を淡々となぞっていく『Life Roulette』など。辛く悲しかった作者の経験が、ゲームとなって人々の手にわたり、みんなでレビューを言い合うことで相互ケアのコミュニティが形成されているのが良いなと。⁡

もちろん「自家製マリオワールド」や「トイレシュミレーター」「ピカチュウ柄の財布と付き合うゲーム」など、商業路線に乗っからないからこそできる、悪ふざけや不条理に笑ってしまうようなものもたくさん紹介されています。⁡

ゲーム好きだけでなく、私と同じくZINE収集が趣味の人も、ZINEとインディーゲームは通ずるところがあるので楽しめそうな本でした。⁡⁡

そして最近すみれさんが遊んでいるゲームは下記の2つ。⁡

①『The Many Pieces of Mr. Coo』(ミスター・クーのいろいろ)

実写と手描きアニメーションを使った謎解きゲーム。CupheadやBendy and the Ink Machineのような、古いアニメーションをかなりの手の込みようで表現したインディーゲームが好きなので購入。アニメーションに力が入っている分ゲームのボリューム自体はあまりないですが、カチカチクリックして勘で謎解きできるのはへなちょこゲーマーとしては嬉しいです。難易度低め。世界観がいい!⁡


②『Placid Plastic Duck Simulator』

いろんなアヒルちゃんがプールに浮かんでるのをボケーッと眺めるゲーム。水のちゃぷちゃぷ音や風の音が良い感じです。夏にいいなと思って買ったら予想外に癒されています。
ただしBGMに謎な日本語リミックスが混じっていて(マルシンハンバーグの曲とか流れてくる)「!?」となるので、ミュージック音量絞って自然音しか聞こえないようにしています。このゲーム内で好きな曲流せるようになったら最高ですね。
一定時間過ぎたらプールに新たなアヒルちゃんが追加されていくシステムなので、かぶりつきでやるよりはなにかの片手間に起動しておいて、時々アヒル増えてるかな〜と画面をのぞくプレイスタイルに落ち着きました。⁡

買ったので次にやろうとしているのは『コーヒートーク』です。もともと人気ですが、すごく雰囲気がいいからと周りのゲーム好きにも推され、サントラのレコードまで出ているので期待大。⁡
モンハンやバイオハザードのような一人称視点&何かに追いかけられるゲームはびっくりして大パニックになったあげく絶対迷子になるため、それ以外で面白そうなゲームないかな〜と探す日々です。

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