フランソワ・ポンポン展へ。

昨日、京セラ美術館にて開催している フランソワ・ポンポン展に行ってまいりました。

フランソワ・ポンポンは、動物の彫刻(特にシロクマ)で有名なフランスの彫刻家です。

実は、今回の展示の宣伝が始まるまでは 名前も知らないアーティストだったのですが、その可愛らしい名前を聞いて、ポスターのシロクマを見た瞬間に「ぜったいに観にゆくぞ!」と心に決めたのでした。

前日にネットでチケットを予約。
お気に入りのワンピースを着て、普段はあまり出番のない大きなピアスを装着、新しい日傘を差して出発です。

(少し話がずれるのだけど)美術館に展示を観に行くときは、いつも不思議なくらいおしゃれがしたくなるのはなぜなのでしょう。「美しいものを観にゆくのよ」という覚悟に似た気持ちで、いつもより背筋を伸ばしながら、お洋服やアクセサリーを選ぶこの感じ…!私はとてもすきなのです。

美しい作品を鑑賞することや 心に響く表現に触れられることはもちろん、この「背筋伸ばし服選びタイム」を与えてくれるところも含めて、美術館へ足を運ぶという行為は自分の中で特別なのだなあと今回改めて思ったのでした。

平日であったし 展示は完全予約制であったので、人はまばらかなあと思いきや 館内は家族連れで溢れておりました。考えてみれば、もう夏休みが始まっているし、館内では他にも ドラえもんの展示も開催していたみたい。それは混むわね…!

あまり外に出るということ自体をしないようにしていたので、本当に久しぶりの美術館でした。メモ帳と鉛筆を持って、すきな作品はメモをしながら鑑賞しました。

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美術館でのスケッチ&メモの寄せ集め

これまではあんまりそういう鑑賞の仕方はしなかったけれど、予約制で人流に余裕があったのと、思うように作品が作ることが出来ていない今 積極的に外から良いものを取り入れてゆくわよ〜という気持ちで取り組んでみました。

やっぱり後半の作品に進んでゆくにつれて、表現が洗練されて よりまろやかなで魅力的なボデーの動物たちが生まれていて、それは、その表現の変化の仕方は、浜辺で拾うシーグラスを思い起こさせました。

遅咲きだったと言われている フランソワ・ポンポンの鍛錬の日々、試行錯誤の日々は、繰り返される波であったのだな…と勝手に想像したりしてね…(^^)へへへ

後期の作品が魅力的なのはもちろんそうなのですが、私は 初期の荒削りな表現の鳥などもすきでした。特に表情が「何を考えている?」っていう感じの、ヘンな憎めない顔をしていて…。

そうして、彼の表現の中で、私がいちばん「ワァー」と思ったのが、「脚」でした。太くて、なめらか、硬そうなのにしなやか、安定感抜群の、つよい脚!

後半の作品は、クマも鳥も豹もみんな、そういう脚をしていました。

なんだか、あれだわ…自分の心を擬人化するとしたなら、あんな脚を持っていて強く立っていられるようなやつがいいな…(訳:ポンポンの作品の脚のように安定した強い心を持ちたい)と私は思ったのでした。

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