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DIY仲間の紹介②〜北鎌倉空き家再生プロジェクトno.9〜

多彩で多才な人たち

空き家の改修を始めたことによって、ご近所でも知り合いじゃなかった人が興味を持って来てくれたり、数年越しの友人が近くからも遠くからも手伝いに来てくれました。いずれも個性的で多才な人達です。

歩いて数十歩のご近所さん、看護師のみきさん&グラフィックデザイナーのゆきさん夫妻。いずれ自分達でセルフビルドした家に住みたい、という興味からの参加。ゆきさんはコミュニティスペースに関する書籍のブックデザインや、鎌倉の地域がつながる魚の共同販売所のデザインをしていたり、コミュニティビルドのプロジェクトに関わってきた経験も豊富なので、いろいろな情報を教えてくれたり人脈を繋げてくれたり、作業以外の面でも頼りにさせてもらっています。

定期的に参加してくれる井筒ファミリー。ご夫婦がいつも楽しそうで、子ども達も一緒に作業に集中している姿が印象的。当然子どもはそんなに集中力がもたないのでそのうち遊び出したりするのだけど、そうすると他所のうちの子含めさりげなく見守りに回ってくれたりしているところも大変ありがたい。
子ども達にも家を自分の手で直すという体験を是非して欲しい、と募っているのでその誘いに楽しそうにのってきてくれるのも嬉しいのです。

断熱DIY仲間保雄さん。出会いは南房総リパブリックのDIYエコリノベワークショップ。決して近くはないのに定期的に手伝いに来て下さっています。DIY経験が豊富で、その時のメンバーや作業内容を見ながらさりげなく足りない部分のサポートに回ってくれます。人が大勢集まる時も、解体の期限が迫っていて泣きついた時も快く来てくれて、庭に埋まっていた浴槽を息子と一緒に掘り出してくれたのもいい思い出です。

同じく南房総リパブリックのエコリノベワークショップで知り合ったゆみこさん。内装のお仕事をされていたり、今は大学の講師をされていますが、いずれ千葉方面で家を探してDIYリノベして住む夢をお待ちです。様々なワークショップやDIY経験も豊富で、うちでの断熱DIYワークショップの時は初心者のサポートをして下さりとても助かりました。「ずっと仲間探しをしているのかもしれない。」と言っていたのが印象的です。

ごはん作りに来てくれているゆたちゃん。出会いはお互いの子を育てた青空自主保育。料理人でキャンプの時に作ってくれるごはんが美味しくて声をかけたらボランティアで何度も来てくれています。ありがたいと共になんでなのかな?と思ってきいてみたら「今後、住む人の居ない空き家はどんどん増えてくる中で、ただ取り壊すのではなく、いいものは残しつつ新しい風を吹き込もうとしている2人の考えに賛同してる。何かお手伝いができないかなと思っている。」と。嬉しい言葉です。
ゆたちゃんは子どもの頃から演劇をやっていて今も舞踏をやっている芸術家。完成した後も一緒にいろんな企画ができるかな、と期待しています。

そしてご近所の小坂さん。初めての出会いは小学校の焼き芋サポートのボランティア。ポケットの沢山ついた作業性の良さそうなベストも、学校の畑の隅にあった薪小屋もこの小坂さんの手作り。空き家を買い取った時に、あのお父さんに手伝ってもらいたいと願い続けて数ヶ月、ご近所のグループLINEにお手伝い募集の案内を流したところ、奥さんが「こんなことやってるらしいよ。」と伝えてくれて来てくれた時には小躍りしました。聞くと二級建築士の資格を持っていて家一軒を知り合いに頼まれて丸ごとDIYで直した経験も。溶接もできて冬には自作のストーブを持ってきていました。技術や知識の要る作業になってきた今、忍と2人で相談しながらガッツリ進めてくれています。相談相手がいるってなんと心強いことか。

自分達のこともDIYという視点で紹介を。忍は一級建築士で新築の分譲住宅の設計や、不動産営業の仕事で中古物件の購入を検討している方にどう改修していくとイメージに近い暮らしができるかの提案はしてきましたが、家一軒を自分の手でDIY改修するのは初めて。今までの知識と経験と人脈を総動員してチャレンジしています。元々良いと思うことに妥協が無く、細かいところまで考え抜くし、そのための人との調整も厭わないので、プロとの協働作業もその方達の個性を最大限発揮してもらえているのではないかと思います。

娘のさき。何事も前向きでやる気満々。普段のDIY作業にはあまり興味が無さそうですが、人が集まる時には面倒見の良さで小さい子の相手をしたり、料理のサポートにまわったり。外壁張りのワークショップの時には参加者のみなさんが釘を入れて首からぶら下げる袋を手作りしたり、おやつのブラウニーを作ったこともありました。私の手が回らないところをサポートしてくれます。

息子のこう。父親の忍の幼い頃と同じくブロックやLEGOなどで建物や乗り物を組み立てるのが大好き。DIY作業にも興味があり、気が向けばちょこちょこ手伝いに行きます。特に少し年上のおにいちゃんが手伝いにきてくれた時はくっついてまわって作業も一緒にやるし、その後はそのおにいちゃんに遊んでもらったり甘えるのも得意。DIY仲間の紹介①で紹介した玄くんの獅子舞を小さい頃から見ていて一緒にやらせてもらったりしているので、人が大勢集まるワークショップの時などは作業後のおやつと歓談の時間に披露して場を和ませてくれたりも。

最後に私、美菜子です。主に広報やワークショップの告知や募集を担当しています。古い建物が好きなこともあり古い家を改修するワークショップには何回か参加したことがありました。私が心惹かれて参加するワークショップには「ワイワイと楽しそう」「素人でも参加OK」「美味しそうなごはんがついている」という共通項がありました。スミカ探求舎でお手伝いを募集したりワークショップを企画する時にはその3つ、プラス子どもも参加OKということを意識しています。不器用なのでDIYは不得意です!


自分達の手だけではやり切れないと分かっていながら、こういうことに興味を持っていて手伝いに来てくれる人はきっといるはず、と「やってみたい」という気持ちだけでスタートしたこのプロジェクト。紹介したのは何度も来てくれている方達で、まだまだお手伝いやワークショップに来てくれた方達は沢山いました。
また繋がったご縁でその時々に私達が必要なアドバイスや意見をきいたりして、一緒に創り上げてきました。

気づいたらこの空き家を直し始めてから2年が経過。果てしなく感じた時もありましたがようやく終わりが見えてきています。

このnoteでもまだ紹介しきれていないワークショップなどもあるので一年程遡って引き続き記録していきたいと思います。

一部写真 近藤弘規

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