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噂のChatGPTは教育関連のテーマでも答えてくれる?学校で使える活用方法も紹介

今流行りのChatGPT。とてつもない勢いで世界中から注目を集めている、会話型の人工知能アシスタントです。

その機能について「仕事にも使える」「業務効率化が図れる」などメリットの声も多いですが、一方で「学校での使用は許可しない」「精度にムラがあり、活用できない」と判断に迷う人も。

本記事では、以下の悩みについてまとめています。

  • そもそもChatGPTがわからない

  • ChatGPTの精度が気になる

  • ChatGPTの活用方法が知りたい

ぜひ参考にしながら、ChatGPTを試してみてください。

※以降はほとんどChatGPTを活用して文章を生成しています。

ChatGPTについて、本人に聞いてみた。

Q「ChatGPTって何?」

(回答)
ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模言語モデルの1つです。GPT-3.5アーキテクチャをベースにしており、自然言語処理における様々なタスクに使用することができます。ChatGPTは、会話型の人工知能アシスタントとして、ユーザーとの対話を通じて情報を提供することができます。

Q「ChatGPTは世間にどう思われているの?」

(回答)
ChatGPTは、その高度な自然言語処理の能力から多くの人々に注目されています。GPT-3に続くモデルであることから、その前作以上の性能が期待されており、自然な対話や文章生成などのタスクにおいて高い精度を発揮することが報告されています。ただし、一方で、モデルが抱えるバイアスや誤った情報を生成するリスクなども指摘されており、常に注意が必要とされています。総じて、ChatGPTは、その高度な潜在力に期待が寄せられながらも、慎重な使用が求められていると言えるでしょう。

ChatGPTは教育現場でどんな意見が飛び交っている?

ChatGPT本人曰く、「自然対話の能力は高いけど、注意しながら慎重に使ってね!」とのこと。実際の教育現場ではChatGPTについてどんな意見があるのでしょうか。

大学教授の見解やリアルな呟きをのぞいてみます。

▼一橋大学教授の野口さん
「ChatGPTの活用能力を高めるため、教育体制を見直すべき」

▼中央大学物理学科教授の田口さん
「ChatGPTを導入しても日本は意外とダメージ少ないのでは?」

▼関西学院大学国際学部教授の髙村さん
「文章を書くモチベーションの低下を懸念している」

ChatGPTを導入することで、の教育現場への導入は前向きな意見も多いようですが、どちらにせよ現在教育体制の見直しは必要です。

ChatGPTがあれば、質問に対して答えがすぐに出てくるので、答えも暗記する必要がなくなります。そうなると、これまでの日本教育のあり方がガラッと変わりそうですね。

より人間にしかできない創造する力を強めるためにも、ChatGPTをどれだけ活用できるかが肝になります。

現在、文部科学省では生成AI(ChatGPT)の取り扱いについて、デメリットとメリットを留意しながら指針づくりを進めているそうです。

すでにChatGPTを使っている!教育現場の例

リリースしてから間もないChatGPTですが、すでに教育の現場で使われている例もあります。

佐賀県基山町にある東明館中学校・高等学校では、神野元基校長が独自にChatGPTを利用し、入学式で新入生への挨拶を行いました。さらに東明館中学校・高校の公式ウェブサイトの広報文の一部はChatGPTが作成しているそう。(出典:TBS NEWS

私立高等専門学校「神山まるごと高専」では、有償ライセンスを全学生に付与し、最新テクノロジーに触れることで、起業を目指す生徒を育成するといいます。(出典:朝日新聞

ChatGPT導入により、どんな変化が見えてくるのでしょうか。先取りしている教育機関に注目です。

ChatGPTの精度を、教育をテーマに確かめてみた。

ChatGPTの精度が教育現場で通用するほどなのか。実際に使って試してみます。

試す質問のテーマは以下の通り。

  1. 人が調べなくても回答できそうな、シンプルな質問

  2. 法律に触れる内容、正確な数字が求められる質問

  3. 答えのない「悩み」についての相談

ここからはリアルなChatGPTのやりとりを画像で紹介します。

1.人が調べなくても回答できそうな、シンプルな質問

Q「オンライン授業とは?」

このくらい簡単な質問だと違和感なく、回答も正しく思えます。

では、法に触れるような質問を投げてみるとどうでしょう?

2.法律に触れる内容、正確な数字が求められる質問

Q「教育機会確保法とは?」

あながち間違いではないように感じる文章ですが、詳しく調べると制定年も内容も微妙に違います。

教育機会確保法は、主に不登校生徒に向けて2016年に制定されたものです。やはり法に触れるシビアなものは、文部科学省など信頼できるサイトから調べるのが良さそうです。

こうした答えのズレが生じると学校の社会科の問題で利用するのも少しはばかられますね。

「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(以下「法」という。)が平成28年12月14日法律第105号として公布されました。
基本理念
1 全児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保
2 不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の状況に応じた必要な支援
3 不登校児童生徒が安心して教育を受けられるよう、学校における環境の整備
4 義務教育の段階の普通教育に相当する教育を十分に受けていない者の意思を尊重しつつ、年齢又は国籍等にかかわりなく、能力に応じた教育機会を確保するとともに、自立的に生きる基礎を培い、豊かな人生を送ることができるよう、教育水準を維持向上
5 国、地方公共団体、民間団体等の密接な連携
国の責務、地方公共団体の責務、財政上の措置等について規定

出典:文部科学省


3.答えのない「悩み」についての相談

ChatGPTは対話ができるAIツールなので、答えのない恋愛相談にも回答してくれます。今回は高校生の悩みをテーマにChatGPTに相談してみます。

Q「高校2年生です。やりたいことがわからず、進路に迷っています。どうすればいいでしょうか?」

(回答)※文量が多く、文字が小さいのでここでは文面を貼ります。

高校2年生で進路に迷っているのは非常に普通なことです。まずは、自分自身の好きなことや興味があることを探すことから始めましょう。趣味や特技があれば、それを伸ばすためにどのような専門分野があるかを調べてみることも一つの方法です。

また、進路選択のために以下のような方法があります。

1.大学のウェブサイトやパンフレットなどを確認する
進学先となる大学のウェブサイトやパンフレットを確認することで、学部や学科の内容や、卒業後の進路について知ることができます。進学先を探すうえで、情報収集は重要なステップです。

2.オープンキャンパスに参加する
オープンキャンパスに参加することで、大学の雰囲気や、講義のスタイル、教員の方々との交流などを直接体験することができます。また、学生の方々と話をすることで、その大学の雰囲気や学生生活についても知ることができます。

3.進路指導の相談をする
進路に関する相談は、学校の進路指導担当者やカウンセラーに話を聞いてもらうことができます。自分自身がやりたいことや興味があること、自分自身の特徴などを話して、適切な進路選択のアドバイスをもらうことができます。

4.外部の情報を収集する
進路選択にあたって、自分自身で情報を収集することも大切です。テレビや雑誌、インターネットなどを利用して、自分が興味を持つ業界や職種について知ることができます。

以上の方法を使って、自分自身がやりたいことや興味があることを探してみてください。自分自身が何をしたいのかを見つけることが、進路選択の第一歩です。

ChatGPTによる回答

ありたきたりな回答かもしれませんが、なんとなく勇気づけられる言葉もかけてくれています。

この回答だけでは不安は解消できないので、もう少し深掘りして聞いてみます。

Q「オープンキャンパスに行っても、どれがいい大学かわからない。自分の将来が不安。アドバイスをください。」

(回答)
オープンキャンパスに参加しても、どの大学が自分にとって最適かを判断することは難しい場合があります。ここでいくつかのアドバイスをご紹介します。
1.目的を明確にする 自分が進みたい分野や将来のキャリアを考え、その分野を専門的に教育している大学を選ぶことが大切です。自分が何を求めているのかを明確にすることで、適した大学を見つけやすくなります。

2.様々な情報を収集する オープンキャンパスに参加するだけでなく、大学のウェブサイトやパンフレット、学生が書いたブログなどを参考にして、様々な情報を収集することが大切です。また、現役学生や卒業生にも直接話を聞くことで、実際の大学生活や就職活動の様子を知ることができます。

3.自分自身の感性を信じる 大学選びには、自分自身の感性を信じることも重要です。自分が選んだ大学で、どのような学生生活を送りたいのかを想像し、自分自身が「ここで学びたい」と感じる大学を選ぶことが大切です。

4.大学に通う友人や先輩に相談する
自分自身が判断に迷った場合は、大学に通う友人や先輩に相談することも有効です。彼らは現在その大学で学んでおり、実際の学生生活や就職活動の経験を持っているため、貴重なアドバイスをもらえることがあります。

ChatGPTによる回答

複数提案してくれるので、どれか一つでも挑戦しようという気になるかもしれません。

ただし、自分の真意にたどりつくのは少し難しそうに思えます。あくまでChatGPTでは世間一般の情報の中から適切な回答を出しているだけで、本当の「気づき」を得るには、リアルな人との対話がやはり重要。

上記の回答にあったように、大学に通っている友人や社会人から話を聞くのが手っ取り早く、新たな気づきを得られるでしょう。


ChatGPTの活用方法を紹介

活用方法も、ChatGPT本人に聞いてみます。ここでは学校での活用方法に絞って聞いてみます。

「学校で使えるChatGPTの活用方法を教えてください」

(回答)
ChatGPTを学校で活用する方法はいくつかあります。以下にいくつか例を挙げてみます。

1.語彙力向上のためのツールとして活用する
ChatGPTは自然言語処理技術を使っており、自然な会話をすることができます。このため、英語や日本語の語彙力を向上するためにChatGPTを利用することができます。例えば、ChatGPTと日常的な会話をして、新しい単語やフレーズを学ぶことができます。
2.理科や社会科学などの知識を深めるためのツールとして活用する ChatGPTは様々なトピックについての知識を持っているため、理科や社会科学などの知識を深めるためのツールとして活用することができます。例えば、ChatGPTに地球温暖化について質問することで、その原因や影響などについて詳しく知ることができます。
3.英会話の練習ツールとして活用する ChatGPTは英語での会話も可能であり、英会話の練習ツールとしても活用することができます。例えば、英語での発音や表現の練習をするために、ChatGPTと英語で会話することができます。
4.教材の補完として活用する ChatGPTは様々なトピックについての知識を持っているため、教材の補完として活用することができます。例えば、歴史の授業でChatGPTに歴史上の人物について質問することで、その人物の生涯や功績について詳しく知ることができます。

以上のように、ChatGPTを学校で活用する方法は様々あります。ただし、情報源として利用する場合は、ChatGPTが出力した情報が正しいかどうかを常に確認することが大切です。

ChatGPTによる回答

遠回しに回答していますが、要するに学校の問題はほとんどChatGPTによって回答できるということです。ただし、先ほどの精度を確認したところ、どこまで正しい回答かどうかは信頼できません。回答を改めて確認する作業はまだまだ必要そうです。

ドリル代わりにChatGPTを使う

「高校1年生の数学の問題をいくつか出して」と質問すると以下画像のように適した問題を出してくれます。

このようにうまく活用すれば、教育の場でも活用できそうですね。

壁打ち相手/アイデア出しを手伝ってもらう

ChatGPTは本来「対話」を楽しむためのもの。アイデアをもらいつつ、対話を繰り広げることで活用ができます。

Q「学校祭のテーマやコンセプト作り手伝って」

まとめ:ChatGPTの実用の可能性はあるが、まだまだ頼れない部分もある


情報の精度はまだ未熟な部分もありますが、対話の精度は十分。驚くべき回答力で、ChatGPTの向こう側に「人」がいるんじゃないかと思うほど。

今後、教育の場での活用は文部科学省が検討中ですが、学生たちの思考を育むためのツールとして、ChatGPTの利用も広がると良さそうです。ぜひいろいろな角度からChatGPTに質問して、試してみてください。

本質に気づく、自分の真意にたどりつくためにはまだまだリアルな対話が必要。canauでは、高校生と社会人の出会いの場を提供し、オンライン進路相談が受けられるサービスを運営しています。

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