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『若者のすべて』のこぼれ話

 フジファブリックの名曲『若者のすべて』を歌わせていただいたよ。まだまだ残暑は厳しいけど、夏の終わりにぜひとも歌いたかった曲なんだ。

 本当は8月31日に投稿したかったんだけど、編集が間に合わずに日付が変わってしまい、9月1日未明の投稿になってしまった。なんだか、夏休みの宿題を最終日にやる子猫の気分だね。ちなみにボクの仔猫時代は、最終日どころか提出日の朝に学校でやる始末だった。この駄猫め。

 閑話休題。『若者のすべて』についてだね。

 原曲の志村さんの歌声は、張りがありつつ静かで優しい。淡々としているようで無感情ではないというか。ボクもそんな感じを目指して練習を始めた。

 でも、大きな問題があった。原曲のキーで歌うと、ボクの声のおいしい領域を超えてしまうんだ。静かに歌うとボソボソしてしまい、声を張るとキンキンしてしまう。根本的な解決策はキーを変えることで、実際に検討した。でも最終的に、原曲キーで歌うことを選んだ。

 決め手になったのはこの動画。

 ちょうど今年(2020年)の夏に、尊敬するRyo N.さんが公開なさった演奏動画だ。

 ちょっと聞いただけで分かると思うけど、Ryoさんの音源は本当に「本家に忠実であること」に命を懸けた音作りをされている。そして低音から高音まで各楽器がバランス良く鳴っていて、単品でも完成度が高い。これ以上の音源はないと思うよ。

 声さえ何とかすれば、Ryoさんの音源に合わせて歌える。だったらキーは原曲のまま、自分の声をどうにかしようという方針が決まった。

 少しでも心地よく聞こえる声になるように、何度も録りなおした。ボクの声が安定しないので、ボイチェン(MTransformer)の設定を変えたトラックを用意した。(ちなみに前回の『Pretender』も同じやり方)。

 ボクの声は、音域によってこんなに変わってしまうんだなぁと思った。ボイチェン自体にも得意な音域はあると思うし、きっと両者の得意な部分が重なった時、違和感のない声として聞こえるんだろうね。

 というわけで、今年の夏の集大成……と言うより、最後の提出物と言った方が正しいかもしれないね。自信の出来ではないにしても、苦労をしたから可愛い作品になった。特にラスサビのほんのり増えていくコーラスを聴いてほしいな。

 最後に。Youtubeでコメントを下さる皆さん、高評価を押してくださる皆さん、Twitterでお付き合いしてくださる皆さん、そしてこのnoteを見て下さる皆さん。本当にありがとう。皆さんのおかげで、ボクは歌い続ける事ができます。これからもよろしくね!

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