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#05 その人の本質的な幸せをつくっていきたい 淺野翼さん

どうもスミゾウです。
自分が是非会いたい人、話を聞きたい人へラブコールを送り、その内容を記事にしていく100本ノック中です。
参考:スミゾウnote始めます

飛騨高山在住で、株式会社コンパス(淺野翼建築設計室)の代表取締役である淺野翼さん(以下、翼くん)。商業施設や住宅など様々な建築の設計を行っています。
また彼は、私と一緒にコワーキングスペースco-ba hida takakayamaを運営する共同経営者でもあります。今回は改めて、今の彼がどんな事を想い、今後何をしていきたいのかをインタビューしました。
●淺野翼建築設計室 https://www.at-architect.net/
●co-ba hida takayama  https://co-ba.net/hidatakayama/

その人にとっての幸せを見つけたい


「世間一般の基準ではなく、その人が本当に幸せだと感じられることが大切だと思っています。様々な要素を俯瞰し、こんなふうになっているといいねというシーンを一緒にイメージします。その上で、その人に寄り添いながらより本質的に価値があると感じているものを見つけ、それを表現することを目指しています。」

幸せの定義は人それぞれ、でも多くの人が自分がどうなると本質的に幸せになれるのかのゴールイメージが明確になっていなく、断片的なこともあると翼くんは語ります。俯瞰や深掘りを通して、その断片を見える形にしていくのが仕事。例えば、施主さんの異なる要望がA,B,Cあったとする。それらが全く別物の様に見えても掘下げていくとDという重なる部分があったりする。それが、その人の本質的な価値に繋がっているという思考だと教えてくれました。


翼くんにとっての建築とは

「建築は五感で感じられる芸術の一つだと思います。建築によって生まれる「場」には、人が集まり偶発的な出会いを誘発する力がある。そこには幸運な出来事や新しい発見があって、それが価値であると思っています。」

同じ食事をするのでも、場所によって美味しさや楽しさの感じ方は異なる。神社には張り詰めた独特の空気感もある。建築を五感で感じるという考えからは、美大出身の翼くんらしさを感じます。その場で起きるであろう幸せをイメージし実現していくことを、やはり大切にしている事を感じます。


今後はより深い表現をしていきたい

「自身の建築に対する考え方を、もう一歩踏み込んだところで表現したいという欲求が高まっています。お施主さんと一緒に考えつくり上げた様々なの空間に、一見しては分からなくても、根っこでつながる「淺野翼らしさ」のようなものが垣間見えるつくり手になりたいです。」

約8年程前に原付バイクで日本を旅をしていた翼くん。
その時にオーラが見えるという人に自分のオーラの絵を書いてもらったそう。その絵を見せてもらいました。絵は深いグリーン、日本でいうワビサビの境地のようなイメージをもちます。当時、翼くんは自分に対しポップな色合いのイメージをもっていて違和感があったけれど、今はしっくりき始めていると語ります。もしかすると、より深いところでの表現を目指していく年代になってきたのかもしれません。
でもまだその境地には達していないようで、インプットの大切さを痛感し本を読む習慣をつけようと定期購読も6種類ほどしているとの事。成長を欲しているタイミングですね。

オーラの絵

父としての今後


翼くんは父としての側面も持ちます。父としてどうなっていきたいかを聞いてみました。
「大きな山の様に構えて、そのふもとで子供が自由に活動している。そんな父親像をイメージしています。自分自身がやりたい仕事で充実しながらきちんと家族も養っている。だから子供達にも、どんな世界にでも進んでいけると説得力をもって話ができる。そんな父親になっていたいです。」

施主さんに寄添いながら合意形成していく翼くんは、自分の話す言葉の説得力を大切にしています。その姿勢は子供達に対しても同じ。父親として好きな建築の仕事で楽しそうに生きている。そんな自分の姿を子供に見せていける父親になる事を目指しています。

コワーキングスペースco-ba hida takayamaの今後について

「住くん(以下スミゾウ)とつくりあげてきた場所というイメージが強い。だから、もちろん自分にとってもだけど、同じようにスミゾウの幸せにも繋がる場所であって欲しいと思っている。スミゾウのやっている高山印刷もふくめco-baとのつながりで幸せが生まれるようにしたいです。後は、やっぱり偶発的な出会いの場であり続けたいと思っています。今は建築設計の仕事とco-baはあまりリンクしていないけど、いつかぎゅっと近づくタイミングがきそうな気がしてます。」

なんとここでも人(当方)の幸せを願ってくれていたとは。ありがとう私頑張ります。

スミゾウへ

「貫き通して欲しいなと思ってます。基本的に信念を貫く人だと思うからあまり心配してないけど、周りに理解してもらうまでに時間がかかることもあるかなと。そこでもめげずにやって行って欲しいな。後は、貫くために必要なスキルやタイミングがあると思うので、いろんな合意形成の手法を学んでいくといいと思うよ」


スミゾウ’Sアイ


「幸せ」「深さ」「本質的な価値」「説得力」「合意形成」がキーワードに感じられたインタビューでした。常に考えながら返答する姿を見て、深く思考することを意識しているのを感じました。
翼くんから学んだ事は、人に寄り添いその人が分かっていない本質的な価値・幸せをつくりあげていく考え方。この姿勢はどんな仕事でも共通して大切だと思います。
そして、その為には様々な合意形成のやり方を学ぶことが大切であろう事。常にインプットして自分の引き出しを多くしておく事が欠かせないという事を感じました。

あまり感じていなかったのですが彼との私の違いは、人との意見の差異があったときの行動。翼くんのやり方を学ぶと、より仲間が増えていくんだろうと感じました。
●翼くん:波風立てない派。向かうべきと思う方向へ上手に合意形成を行う。(思考が深い)
●スミゾウ:波風立てる事を気にしない派。自分が貫く方向へ一人でも行っちゃう。(瞬発力あり)

今回のインタビューで、彼と一緒だったから、co-ba hida takayamaは完成できたんだろうという事を再認識しました。

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