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香川・金刀比羅宮を下調べゼロで奥社まで登る

人が多すぎて絶対誰かの顔が映り込むのでいかにもな写真が載せられない、香川・金刀比羅宮(こんぴらさん)に行ってきた。

下調べゼロと題したががどれくらいゼロかというと、
・元々泊まりたい宿があって高松空港往復のフライトチケットを取ったものの、
・その宿がメンテナンスでクローズしてしまい、
・周りに相談したところ勧められた観光地の一つがここだった
…というだけのアレで、本宮までの階段が800段弱あるとか、さらに奥社まで行くと1300段以上あるとか全く知らずに普通の神社だと思って来てしまったのである。

奥社は標高421mあるらしく、軽い登山といえる。階段なので足場は悪くないが、段差の高低差は揃えられてないのでけっこう膝にくる。
上記のような記事があるくらいなので無策で行くところではなかったようなのだが、運良くニューバランスのスニーカーを履いていたので足元はなんとかなった。

で。

本宮まで800段(正確には785段)というのはふもとにたどり着けばあらゆるところに書かれているので分かったし、老若男女いろんな人が登っているのでまあ何とかなるだろうと思って登り、実際どうにかなった。(なんなら自宅が鎌倉のきつい坂の上にある身としては結構余裕だった)

なのだが、そのさきの奥社に行こうと思い立ったのが良くなかった。

奥社までの情報が現地になく…イメージ的に200段(800段登ってきたので、あと4分の1追加)くらいだと思って登り始めたのだ。が、途中で全然先が見えないので不安になってきた。なおこの時は知らなかったが、前述のとおり、本宮から奥社までは500段以上ある。

不安になったのは体力の問題ではなく、時間の問題だった。
何時に奥社に到着するかによってフライト(高松→羽田)に間に合うか間に合わないか、というラインに来てしまったのだ。なにしろ何も調べていないので何時間でどこに着くかが分からないのに、金刀比羅宮観光全体として2時間程度しか用意しておらず、さらにすでにふもとで讃岐うどん(おいしい)を食べるなどして時間を消費していた。そんなこんなで、本宮(800段)の時点では余裕だった時間が急にあやしくなってきた。(なおきちんと調べると、記事によっては奥社まで往復するなら3時間用意しろと書かれている。知ってたら絶対行かなかった)

今回の旅はJALの特典航空券で来ていた。以前は空席さえあればフライト時間を自由に変えられたJAL特典航空券だが、先日から、時間を変えられない仕様に変更されている。つまりフライトに遅れたらゼロ円旅が数万円旅になるのである。往路が満席だったのも不安要素だ。

12:35にふもとを出発して14:20には車で出ないとアウトなので、13:30までにたどり着かなかったら引き返そう…いや13:35でいけるか…?などとアバウトなのかアバウトじゃないのかよくわからないことを考えながら登って行ったので、周りの人がキツイ~とか言いながら楽しそうに休憩しているところなどを横目に、ガチの修行僧のような走り込みをする羽目になってしまった。鍛えに来たわけでもないし、普段鍛えてもいないのに。おかげで写真もほとんど撮れてない(それはいつものこと)。

これが奥社か?違うのか、ではこれか?違うのか…という建物が続く。

その一つがこれ (他に複数の宮があったが写真なし)

で、なんやかんやあって、「なんかあの人速いなぁ〜」とか言われながら何人もの人を抜かし、何とか、決めた時間内にたどり着くことができた。(ゾーンに入りすぎてて記憶がない)

写真、途中はともかく最終目的地の奥社はさすがに1枚くらい撮ってるだろうと思ったのが、今見返しても綺麗に1枚もなかった。マジでぎりぎりだったようだ。一応お参りはした。わざわざ遠方から来た神社なのだからお参り優先である。

写真がないので参拝ガイドを貼り付けておく。みなさんは事前に調べてお参りされることをお勧めする。


ギリギリの時間の中で買ったおみくじ。時間がなさ過ぎて空港で開けた。末吉と緑の猫が入っている
降りてきてから焦って撮った、本宮横にある奥社登山の記録(記録になってない)

急いだのがハイになってよかったのか、その後数日気分が良かった。この気づきを機に、500m級から登山でも始めてみようかなと思っている。

ところで、急いだとはいえ鍛えてない私でも息が上がらない程度のペースだった、にもかかわらず、筋肉痛がまさかの5日間続いてしまった。おかげで、筋肉痛が1週間続いたら整形外科に行くという知識が身についてしまった。30代の頃に「脳が動くと思って無理をしてしまうが体がついてこない」と聞いても、10代の頃から体が強くなかった身としてはピンと来なかったのだが、ちょっとわかるようになった出来事だった。

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