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チャーリーとチョコレート工場の摩訶不思議な世界

 「こんな素敵な舞台なのに、騒動に巻き込まれてしまったのが残念だ」という感想が第一に頭に浮かんできた。
  私は中学生の時からKinKiを応援していて、SHOCKを見ること、年末年始のライブは家族の風物詩だった。「KinKiを見ないと年が越せない」と話したこともある。けれど、8月から数ヶ月余りは気が気ではなかった。
ジャニーズという存在が今後どうなってしまうのか?
人生の半分以上応援してきたKinKiはこのタイミングで道を別れてしまうのか?

 KinKiは長く活動してきたし、剛さんの耳の問題もある。だからもし解散という決断をされたとしても仕方がないし、futariが今後選んでいく道を応援する。
その気持ちは変わらない。けれど、ジャニーズという事務所が崩壊するタイミングで26周年を迎えたKinKiという存在や素晴らしい楽曲が今までどおりに聞けなくなってしまう。背骨が折れてしまったように感じた。
  推しという存在の大きさを実感した。

 こういった背景の中で舞台を見ると、純粋に楽しめなくなると思いながら舞台が始まった。
けれど、始まってみるとそんな邪念が無駄に思えるぐらいに舞台は素晴らしかった。あまりにも豪華なセットだ。
 街から遠くに見えるチョコレート工場、ウォンカのショップ、チャーリーの家、工場の中の極彩色の世界。
 その全てが映像とリアルなセットを組み合わせてうまく表現されていた。貧しい生活の中で、お菓子に希望を見出して、空想でお腹を満たす。
 セットも素晴らしいけれど、想像力というものが子供達の心を救っていく様を描いていた。想像から生み出していく力に勇気をもらった。子役たちの演技力の素晴らしさに目を奪われた。


 けれど、反対に光一さんの出番はおもったよりも多くないなと感じてしまった。あくまで「チャーリーとチョコレート」だから当然なのかもしれない。SHOCKは何度も見たことはあったけれど、新作の舞台ということで光一さんの新しい一面が見れた。
 もう一度見たい。今度は問題の中ではなく、純粋にエンタメが楽しめる時に。

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