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夫婦別姓ならず..もうすぐ名字が変わるわたしの話。

結婚しても自分の名字を名乗り続けたかった。でも、今の制度上できなかった私の、
結婚を前に感じるいろいろなもやもや、疑問の記録です。

その1 銀行口座の名義を変えないといけないとは???
改姓するにあたって何をしなきゃいけないのか調べていたら、
運転免許証、健康保険証、パスポート、銀行口座・・を氏名変更しないといけない模様だった。でも、愛着ある名字、なるべく変えたくないから、一つずつ旧姓併記できないか調べた。
結果、運転免許証と住民票(マイナンバーも)、パスポートはできる。
少し前に法改姓されていた。夫婦別姓で結婚できたらなんでも一発で解決ではあるけど、
それができない今、少なくともこれができるのはありがたい・・・。

自分の旧姓が消えるという喪失感を感じずにすむっていう心理的なうれしさだけじゃなく、
転職した時などに旧姓を証明できるから、これまでの活動をアピールしやすくなる。
旧姓で仕事を続ける私には特に必要。

しかし銀行口座。
とある大手銀行に電話して聞いてみたら、カスタマーセンターは「旧姓併記の身分証明書があれば、これからもお手続きはできます」。ほっとしたのもつかの間、話が変わる。
「すいません、やはり口座を持っている支店に直接確認してもらえますか。支店によって対応が違います」
なぜに??? そして私の支店は「名字が変われば氏名変更はしてもらいます」だった。
なぜに?
大きな額のお金を引き出すときなどに身分証明が必要だけど、それは旧姓併記の身分証明書があればできると現にさっきのセンターの人は言っていたのに。
なぜここはできない?「新しい名字になっていることが分かった時点で、変更手続きをしてもらいます」。
例を出して聞いてみた。
「たとえば旧姓で仕事をしている相手から謝礼が振り込まれるとき。振り込み時の名字と、振り込み先の名字が違うと振り込めないのでは?」
「旧姓も受け付けるよう登録できますので、新しい名字に変更してもらっても困りごとはありません。逆に旧姓のままにしていると、新姓で振り込まれた場合に一切受け付けられません」
自分の名字をなるべく残しておきたい、というそれだけのことが、なんでこんなに難しいんだろう...。
溜め息が出た。

その2.過去の仕事相手から「何て呼べばいい?」

旧姓で知り合った親しい仕事先の方から、郵送したいものがあると連絡をもらった。
結婚するので住所が変わると告げると、「名字はどうしたらいい?」と。
そうか。ここも変わるのか。旧姓として出会った方なのに、違う名字で呼ばれるなんてさみしい。
どうせ表札は出さないし、新住所が合っていれば届く。そう思って、
旧姓で送ってくださいと頼んだ。
これからも旧姓で呼びますね、とやさしい返事が来て、うれしかった。

3.名字はどっちになるの?と自然にたずねられた。
これもうれしかったこと。結婚すると言うと名字は何になるの?と聞かれることも多かったこれまで。「どっちの名字になるの?」と聞いてくれた友人に、心のなかでありがとう、って思いました。
男の人の名字に統一する人は女性の96%にものぼる。でもみんながみんな、嬉しくてそうしたわけじゃないとたくさんの人が証言している。
女の人が変えて当たり前、そんなふうな言い方が消えていけば、世の中も少しは変わっていくかな。

新しい書類に新姓を書くのはまだ、使い分け~♪みたいに自分の気持ちを切り替えて書ける。
でも今までの自分の書類や身分証明を変えるのは、やっぱり、しんどいな。
これからもまだ増えていくだろういろんなもやもや。
こんなことを感じなきゃいけないのは日本だけ。
一つずつ、忘れないでいたい。

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