泣き出したペテロ|ピーターラビットのおはなしをAI翻訳してみた 7
Mr. McGregor was after him in not time.
And tried to put his foot upon Peter, who jumped out of a window, upsetting three plants.
DeepL 訳 →
マクレガー氏はすぐに彼を追いかけた。
そして、窓から飛び降りたピーターに足をかけようとして、
3つの植物を引っくり返してしまった。
three plants を倒したのは窓から逃げようとしたピーターだが、DeepL 訳は誤訳になった。upsetting three plants の主語はピーターなのに、DeepL さんは主語をマグレガーじいさんと誤読している。「足をかけようとした」tried to put his foot の主語と同じだと勘違いしたのだ。
Mr. McGregor was after him in not time.
And tried to put his foot upon Peter, who jumped out of a window, upsetting three plants.
私の訳 →
すぐに じいさんが こっちの ほうへ やってきました。
じいさんは かたあしを あげて ぴいたを ふみつけようとします。
ぴいたは まどから とびだします。
うえきばちを 3こ たおしちゃった。
The window was too small for Mr. McGregor, and he was tired of running after Peter. He went back to his work.
DeepL 訳 →
窓は小さすぎて、McGregor 氏はピーターを追いかけるのに疲れてしまいました。彼は自分の仕事に戻った。
私の訳 →
こやの まどは ちいさくて おおきな じいさんには とおれません。
ああ、 もう つかれたな。
じいさんは ぴいたを おいかけるのを やめて
はたけへ もどって いきました。
Peter sat down to rest; he was out of breath and trembling with fright, and he had not the least idea which way to go.
DeepL 訳 →
ピーターは座って休んでいたが、息を切らしていたし、恐怖で震えていたので、どっちに行けばいいのかわからなかったのだ。
どっちに行けばいいのかわからなかったのは、恐怖で震えていたから? それは違う。でも、DeepL 訳はそのように読めてしまう。
私の訳 →
ぴいたは じめんに すわって ひとやすみ。
いきが はあはあ しています。
こわかったから ちょっと ふるえています。
どっちへ いけば いいんだろ?
Also he was very damp with sitting in that can.
DeepL 訳 →
また、缶の中に座っていたので、とても湿っていた。
え? 缶の中に座っていたの? 何の缶? と読み聞かせを聞いているこどもたちは混乱するだろう。water can の「ジョウロ」と修正したとしても、もう一度ジョウロの中に座ったの? 小屋に戻って? それとも別のジョウロ? とわけがわからなくなってしまう。
私の訳 →
じょうろの なかに かくれたとき からだが ぬれちゃったし。
After a time, he began to wander about,...
DeepL 訳 →
しばらくすると、彼はぶらぶらと歩き始めた。
私の訳 →
しばらくして すこしずつ いろいろな ほうへ あるいてみました。
... going lippity --- lippity --- not very fast, and looking around.
DeepL 訳 →
リピート、リピート、リピート。あまりは速くはない。
周りを見渡してみる。
私の訳 →
ひょこ、ひょこ、ひょこ と ゆっくり あるきます。
まわりを みながら。
He found a door in a wall;
DeepL 訳 →
壁の中にドアを見つけました。
私の訳 →
いしの へいに 木の どあが ありました。
屋外にある wall は「壁」ではなく「塀」である。湖水地方の野菜畑のある家のまわりにあるのは「石の塀」だ。出入り口は木製である。
but it was locked, and there was no room for a fat little rabbit to squeeze underneath.
DeepL 訳 →
鍵がかかっていて、太った小さなウサギが潜り込む余地はありませんでした。
鍵がかかっているなら、どんなに痩せたウサギでも通れない。これは、補足が必要な箇所だ。ドアの下のすきまが大きければフェンスの下をくぐって入って来たようにぎゅうっと身体を押し込んで通れるが、すきまがほそすぎて、おなかがつかえてしまう。
私の訳 →
でも かぎが かかっています。
どあの したの すきまは とっても ほそいから
ぴいたの まるい おなかは ぎゅううっと やっても
はいらないでしょう。
こどもたちは、おぼえているはずだ。ピーターラビットがこのマグレガーじいさんの畑に入ってくるとき、木製のフェンスの下にからだをぎゅううっともぐりこませて入って来たことを。
でも、石の塀に付いているドアのすきまは細くて、ドアの下は土じゃない。石段になっているから、もぐりこむとおなかがつかえてしまうのだ。
An old mouse was running in and out over the stone doorstep,
carrying peas and beans to her family in the wood.
DeepL 訳 →
年老いたねずみは、石の戸口を走って出たり入ったりしながら、森の中の家族にエンドウ豆やビーンズを運んでいました。
「年老いた」問題、再登場。 Old Mrs. Rabbit を「おかあさんウサギ」と意訳できずに「年老いたウサギ夫人」と誤訳してしまう DeepL さん、またやってくれた。
それに、「年老いたねずみは」と「は」を付けると、え? ねずみさんって、出てきたっけ? とこどもは混乱する。
An old mouse was running in and out over the stone doorstep,
carrying peas and beans to her family in the wood.
私の訳 →
ねずみの おかあさんが どあの したの いしの うえを はしって
いました。はたけの まめを はこんでいます。
ほそい すきまを とおって もりの ねずみの おうちまで
もっていって また もどります。
「森の中の家族に運ぶ」ではなく「森のネズミのおうちまで持っていく」の方が5歳児たちにはわかりやすいだろう。
Peter asked her the way to the gate, but she had such a large pea in her mouth that she could not answer.
DeepL 訳 →
ピーターは彼女に門への道を尋ねましたが、彼女は大きなエンドウ豆を口にくわえていたので答えることができませんでした。
私の訳 →
ぴいたは ねずみの おかあさんに きいてみました。
ねえ ふぇんすの ばしょは どこ?
でも ねずみの おかあさんは くちに おおきな まめを くわえていて
へんじが できませんでした。
She only shook her head at him. Peter began to cry.
DeepL 訳 →
彼女は首を横に振っているだけだった。ペテロは泣き出してしまいました。
DeepL 訳で、ピーターが突然「ペテロ」になったのは衝撃的だった。理由は明白で、イエス・キリストの弟子ペテロ(英語では Peter)がイエスが逮捕された後「お前、あいつの仲間だろ?」ときかれて「いや関係ないっすよ。知らないっすよ、あんな人」と思わずシラを切った。
だが、夜明けを告げる鶏が鳴いた時、「お前は鶏が鳴く前に私を知らないと言うだろう」と予言していたイエスの言葉をはっと思い出し、深い後悔の念がこみ上げてきてその場を離れ、誰もいない場所で泣き出すという超有名な聖書の記述。多くの名画や名曲の題材になっている。
DeepL さん、教養あるね! でも残念。ここはペテロじゃない!!
She only shook her head at him. Peter began to cry.
私の訳 →
ねずみの おかあさんは ぴいたをみて くびを よこに ふるだけでした。
ふぇんすの ばしょは しらないの?
ぴいたの めには なみだが ぽろり。
(つづく)
*さし絵の画像は The Tale of Peter Rabbit より
★私の翻訳は、私「すみ」の著作物です。無断転載を禁止します。
★引用する時は出典を明記してください。
*記事中に引用した DeepL の翻訳は 2021年8月当時のものです。DeepL は日々進化中のため、現在は引用とは異なる訳が表示される場合もあります。