黒鳥を怖がらせる|ピーターラビットのおはなしをAI翻訳してみた 9
Peter got down very quietly off the wheelbarrow; and started running as fast as he could go, along a straight walk behind some black-currant bushes.
DeepL 訳 →
ピーターは静かに手押し車から降りると、カシスの茂みの後ろのまっすぐな道を全力で走り出しました。
wheelbarrow が前に出てきたときは「一輪車」だったのにここでは「手押し車」と適切な訳語になっている。全文を一気に(同時に)貼り付けているのになぜだろうと思う。
同じことは、「上着」と「ジャケット」になった jacket でも起きた。
AIが処理する時は前から処理していくのかもしれないが、振り返りや最終調整が甘い。人間は原文を照らし合わせて読み直し、訳語を統一するのに。
私の訳 →
ぴいたは ておしぐるまから そうっと おりて はしりはじめました。
おもいっきり はやく! かしすの しげみの うらの まっすぐな みちを はしる! はしる!
Mr. McGregor caught sight of him at the corner, but Peter did not care. He slipped underneath the gate, and was safe at last in the wood outside the garden.
DeepL 訳 →
角でマグレガーさんに見つかってしまいましたが、ピーターは気にしませんでした。門をくぐって、庭の外の森の中に入っていったのです。
「気にしません」って見つかったら気になるよ! それに「森の中に入っていったのです」では、拍子抜け。はらはらドキドキしながら聞いていた(読んでいた)こどもたちに、「ああ、よかったあ! 見つかったけど、つかまらないで逃げられた!」ともっと安心させてあげたい。
私の訳 →
みちの かどの ところで じいさんに みつかった!
でも ぴいたは とまりません! ふぇんすの したに もぐって・・・
ああ もうだいじょうぶ! もりの なかです。はたけの そとです。
Mr. McGregor hung up the little jacket and the shoes for a scare-crow to frighten the blackbirds.
DeepL 訳 →
McGregor氏は、黒鳥を怖がらせるためのカカシとして、小さな上着と靴を吊るしました。
blackbird が「黒鳥」になっているのはさておき、to frighten の直訳「怖がらせるための」をカカシの前に付けるのはどうだろうか。日本のこどもたちは、カカシは鳥を「こわがらせる」ものというより「おいはらう」ものだという表現がインプットされると思う。
ただ、さし絵にはこのカカシをちっともこわがっていない様子で近くで遊ぶ鳥たちがある。「マグレガーじいさん、せっかくカカシをつくってみたけど、鳥は全然怖がっていないね、笑っちゃうね」という作者の思いを表現している。
Mr. McGregor hung up the little jacket and the shoes for a scare-crow to frighten the blackbirds.
私の訳 →
まぐれがーじいさんは ぴいたの ちいさい じゃけっとと くつを
はたけの かかしに しました。からすが ちかよらないように。
*さし絵の画像は The Tale of Peter Rabbit より
★私の翻訳は、私「すみ」の著作物です。無断転載を禁止します。
★引用する時は出典を明記してください。
*記事中に引用した DeepL の翻訳は 2021年8月当時のものです。DeepL は日々進化中のため、現在は引用とは異なる訳が表示される場合もあります。