【日記】平泳ぎ|こどもの頃の日記から 13
196X年9月X日 Z曜日 晴 ときどきくもり 少し寒かった。
父と、このあいだ行ったプールに行った。
たあぼうは、母が
「あしたから行くようち園を見に行きましょうね」
と言って連れていったので、
そのあとから、私たちは父とコートを着てプールへ行った。
寒いので室内のプールだったが、
泳げるということだけで、うれしかった。
父から平泳ぎをおそわって、平泳ぎが少しできるようになった。
たった2mくらいだけれど、うれしかった。
とても楽しい日だった。
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プールへ行くのにコートを着て、と書いているのが興味深い。
薄手のレインコートを夏の間もよく使っていたのを思い出す。
この日の天気は「ときどきくもり」で雨は降っていなかったのに、
9月に入ってさっそく秋の風だったのか、「少し寒かった」と記している。
8月も雨やくもりの日は寒かった当時のウィーン。
晴れの日でも古い公園の木陰はいつもひんやりしていた。
地球温暖化の危機はまだ誰の話題にもならなかった。