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【2021年6月14日~6月20日】週間マーケティングニュース

みなさんこんにちは、すみです。

今日は夏至です。一年の中で最も日照時間が長い日です。
ちょうど季節の変わり目、梅雨で気圧が変わりやすい…などなど、とにかく気候によるものだと思われる頭痛と眠気でちょっとしんどい日々を送っている私ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

前置きはこれくらいにしておいて、今回は週間マーケティングニュースということで、先週1週間のマーケティングを振り返っていこうと思います。

今週の全てのニュースにつては記事の最後にまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

人々のメディア利用の歴史

今週は、人々のメディア利用の変遷がわかるデータを2つ見つけました。

まずは、1985年から2020年までの日本のメディア別広告費ランキングの動画です。

このデータのポイントをまとめるとこのような感じになりました。

■ 1985年は、広告の媒体が「TV」「新聞」「雑誌」「ラジオ」の4つしかなかった
■ 1987年に、「展示・映像他」「屋外」「折込」「交通」「DM」「POP」「電話帳」「衛生メデイア」8媒体が追加され、12媒体になった
■ 1996年に「インターネット広告」が登場
■ 2009年には「インターネット広告」がランキング2位に
■ 2018年に「インターネット広告」がTVを抜いて1位に

私たちが注目すべきはやはりインターネット広告
登場したのは1996年なので、25年前になります。
じわじわと伸びてきて、13年で全体の2位になり、さらに9年で1位になりました。
それまで32年間不動の1位だったTVを、一番後発のネットが抜いたのは本当に驚きです。

30年と言ったら、23歳の新卒が60歳で定年退職するまでとほぼ同じ年月になります。
そりゃ、長年慣れ親しんだTVがオワコンになるなんて、誰も想像しないだろうし、いきなりWEBと言われても適応できなくて仕方ないのかなぁという気もしました。

とはいえ、ビジネスは時代のニーズに合わせるもの
長年TVに親しんだおじさんたちができないからやらなくていいことにはならない、ニーズに合わせて広告屋もWEBを念頭に置いて広告プランを練るのが当たり前の時代なんだと強く感じました。


続いてこちらは、2011年〜2021年の米国でのメディアの消費時間をまとめたグラフです。

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出典:How Media Consumption Has Changed Over the Last Decade (2011-2021)

こちらのデータのポイントはこのような感じになります。

2011年→2021年
■ Web(スマホとPC)
1時間25分→5時間2分(+3時間37分(+485%))
■ TV
5時間14分→4時間13分(−1時間1分(−24%))
■ ラジオ
2時間11分→1時間39分%(-32分(−19%))

こちらも日本の広告データと同様に、Webがこの10年で急成長し、昔からあったTVとラジオが減っています。

特に、TVの減少率は多く、WEBが増えた分TVが圧縮されているように見えます。


日本も海外もメディアの利用傾向として全体を通してTVが減ってWEBが増えているという傾向にあります。

そしてこの「TVが減りWEBが増える」傾向は、特にZ世代以下の若い世代で進んでいる傾向です。

若者のメディア利用傾向については、過去の記事に詳しくまとめていますので、こちらも合わせてぜひ読んでみてください。

TikTokを運営する「ByteDance」の勢いがすごい!

TikTokの人気に伴い、TikTokを運営する「ByteDance」が急成長していることがわかるデータがありました。

こちらは、TikTokとFacebookの創業からの年間収益をグラフにまとめたものです。

ByteDanceは2012年、Facebookは2004年に設立されています。

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こちらのグラフから一眼でわかる通り、Byte Danceが去年あたりから急激に伸びています。


続いて、ByteDanceの売り上げについての記事から、2020年の収益は343億ドルに達し、2019年の総売上高から111%増加したことがわかりました。

TikTokのユーザー数はZ世代を中心に増加しており、それに伴い、ByteDanceも収益を伸ばしているという状況です。

サンフランシスコの治安悪化とその影響

今、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコの治安が急激に悪化しています。

こちらのツイートの動画のように、白昼堂々と万引きをできてしまう状況になっています。

このように治安悪化してしまった原因は、2014年に住民投票で可決された法案により、暴力性のない$950(日本円で10万円)以下の窃盗が微罪扱いとなってしまったことがあります。

微罪とはいえ、罪なんだから捕まるのでは?と思おうかもしれません。
確かに、微罪も罪なので、カリフォルニアのほとんどの地域では警察が呼ばれ犯人が捕まります。
しかし、サンフランシスコの場合は違い、コロナのパンデミック以降、市当局が逮捕しないよう警察に通達をしているため万引きし放題の状態になっています。

そんな中、カリフォルニアのお金持ちがフロリダに移動しているというデータがありました。

これの何が問題かというと、カリフォルニアの治安が悪化したことにより、起業家やIT系の企業がカリフォルニア(シリコンバレー)から離れ、フロリダ(マイアミ)に移動しているという状況にあるのです。

最近、IT系の会社と言ったらシリコンバレーと言われていたが、最近はマイアミに集まっていると言われている理由にはこう言った背景があるようです。

ポッドキャストやオーディオルームなど音声プラットフォームの動向

今年初めのclubhouseの流行から始まったオーディオブームは相変わらず続いています。

今週はポッドキャスト、オーディオルームに関する新機能やアップデートについて以下のものが発表されました。

【ポッドキャスト系】
■ Apple、ポッドキャストのサブスク課金機能を開始
■ Voicy、大学向け音声プラットフォームサービスの提供を開始
■ Spotify、自動音声編集ツールのPodzを買収。これによってユーザーの趣味趣向に合わせた番組がレコメンドされる

【オーディオルーム】
■ Facebook、幹部がアメリカでオーディオルームのテスト
■ Spotify、clubhouseの類似アプリ「Greenroom」を開始
■ Twitter、スペースのタブの中でスペースの検索する機能を開発中

特にclubhouse類似の音声SNS機能については、次々と類似機能が他のプラットフォームで実装され始め、Twitterのスペースについては、元祖であるclubhouseよりもテストから実装までをスピーディに行って、今回の新機能ではさらにUI/UXを使いやすいものに変えるための機能と思われるので、本気でclubhouseを食ってかかろうとしているようにも見えます。

音声市場は、今最もHotな市場の一つなので今後も要チェックです。

NFTブーム、一旦落ち着く

今年の初め頃から話題になり始めたNFT。
一時期はネットのミーム画像「ニャンキャット」が約6300万円で取引されたこともあり、注目を集めました。

NFTが何なのかについては下記の記事を読んでみてください。

そんなわけで、今年の初めに話題になったNFTですが、今は一旦、販売の勢いが落ち着いているようです。

こちらのグラフからわかるように、5月9日の$176万ドルがピークで、6月は2021年の初めの状態よりも下がり気味傾向です。

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出典:NFT sales are dropping but believers still see a future for digital collectibles

この傾向は、すでに販売されているNFTでもみられているようで、こちらのツイートによると、NBA Top ShotsというバスケハイライトのNFTは2〜5月の売り上げに比べると落ち着いてきてるとのことです。

5月までという点で、先のグラフと一致します。

落ち着いているとはいえ、NFTは仮想通貨と同じ暗号資産の1種です。

今後、ゲームなどを中心にはやる可能性がありますので、要チェックです。

今週の気になるニュースまとめ

最後に今週のテックニュースの一覧です。
ピックアップされたものも含めてこれだけのニュースがありました。

6/14
- Snapchat、ARを利用したクラシックゲームが遊べるように
- Snapchat、いくつかのショッピング機能を準備
- 1985年から現代までのメディア利用傾向のデータ
- メンタルヘルスのスタートアップ、2020年に投資が$1.5を超える

6/15
- 本業+400万を稼ぐパワフル副業者が増えている
- LION、TikTokで白い歯を体験できるブランドエフェクトを公開
- Instagram、動画でコメントできる機能を開発中
- QRコードを利用したキャンペーンがアメリカで流行
- Amazon、2022年にWalmartを超えてアメリカで最大級のリテーラーとなるとJPMorganが予測
- メディア消費の進化のデータ
- カリフォルニアのお金持ちがフロリダに移動し始めている
- Snapchat、ディズニーキャラになれるレンズをローンチ
- Youtube、トップページの広告表示を制限すると発表。選挙関連、アルコール、ギャンブル、処方箋薬品は広告が出せなくなる
- 米国のSNSユーザー数データ

6/16
- Pinterest、車の試乗体験ができるような動画広告を開始
- Facebook、幹部がアメリカでオーディオルームのテスト
- 米国の成人が1日あたりにメディアに費やす時間
- Twitter、いいね以外のリアクションを準備中
- Amazon、AmazonGoで利用している無人レジの「JustWlaOut」を大規模スーパーで導入すると発表
- Apple、ポッドキャストのサブスク課金機能を開始
- サンフランシスコ、住民投票で可決した法案で$950(日本円で10万円)以下の窃盗が微罪扱いとなり治安が悪化している
- Shopify、アメリカのECの10%弱がShopify経由で行われていると社長のHarley Finkelsteinが発言

6/17
- Spotify、clubhouseの類似アプリ「Greenroom」を開始
- Microsoft、新しいXboxのゲームを自社のクラウドゲームサービスを通して古いXboxでも遊べるようにする
- アメリカ政府、サブスクリプションビジネスにおいて無償トライアルからの自動課金への移行を禁止する法案を出した
- Amazon、経営メンバーがAmazonの倉庫内作業スタッフ不足を懸念
- Bytedance、2020年の売り上げは$3Bとなり、2019年から111%成長
- Voicy、大学向け音声プラットフォームサービスの提供を開始
- NFTの販売ブーム、一旦落ち着く

6/18
- Twitter、スペースのタブの中でスペースの検索する機能を開発中
- Spotify、自動音声編集ツールのPodzを買収。これによってユーザーの趣味趣向に合わせた番組がレコメンドされる
- Patreon、CEOがオンライン授業でクリエイターのケアの重要性について発言
- NFT化されたバスケハイライトの「NBA Top Shorts」の売り上げが3月から5月にかけて80%減少
- アメリカのEC売り上げランキング、Amazonが$386Bとなりダントツ1位に。

6/19
- ByteDance、売り上げが急成長している
- SNSプラットフォーム、オリジナルコンテンツから、クリエイターを囲い込むための予算の使い方に変化している
- Robloxやバーチャル世界で、スタートアップのVCが今後ピッチする時代が来る可能性

6/20
- Netflix、予告の自動生成をする特許を申請

以上、週間マーケティングニュースでした!

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