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Epic Games VS Appleの裁判

みなさんこんにちは、すみです。

以前にも記事にまとめており、最近度々話題になっている、Appleの手数料30%問題。

Appleはこの手数料が発端となり、人気ゲーム「Fortnite」を運営するEpic Gamesと裁判で争うことになり、先日その結果が出ました。

この裁判による各業界への影響はかなり大きいと考えますので、今回はこの2社の裁判とその結果についてお話ししようと思います。

Epic GamesとAppleの裁判に至るまでの経緯

まずはEpic GamesとAppleが裁判に至るまで、何があったのかと言うことについて触れておこうと思います。

私たちが普段使っているiPhoneでアプリをダウンロードするときに使う「App Store」では、アプリをストアに置いたり、販売したりするときに制作した企業側は手数料を支払うルールになっています。

この手数料30%が度々高すぎると問題になっています。

Epic Gamesも他の企業と同様に、App Storeの手数料について以前から公正でないと考えており、App Storeを介さずに課金できる「Epic ディレクトペイメント」と言う独自のシステムを開発し、Fortniteに実装しました。
Appleはこれをガイドラインに違反しているとして、App StoreからFortniteを削除。
Epic Gamesは市場がAppleの独占状態にあり、手数料は消費者にとって妥当ではないとして、訴訟を起こしました。

Epic Games VS Appleの裁判の結果

この2社の裁判について先日9月10日に判決が出ました。

最終的に、Appleは独占企業ではないと言う結果になり、手数料についてはお咎めなしとなりました。

アメリカの法律では、65%のシェアがないと独占しているとは言えないそうなのですが、裁判長の計算によると、Appleは53〜57%のシェアを持っているということで、独占企業として証明するエビデンスが足りなかったことが、今回の結果の要因になったようです。

ただし、AppleはApp Storeを利用する開発元に対して、Storeを介さない支払いオプションをリンクさせる権利を与えなければならなくなりました。
なので、今後はアプリが外部へ誘導してApp Storeを介さない(Storeの手数料30%がかからない)決済が可能になります。

また、Epic Gamesについては、Appleとの契約に違反したとして、違反期間中の収益の30%(App Storeの手数料分の金額)に当たる約350万ドル(約3億8500万円)の支払いが命じられました。


Appleはこの結果について不服はないようですが、Epic Gamesはこれを不服として控訴。まだこの戦いは続くようです。


アプリストアの手数料を規制する韓国では?

余談ですが、8月31日に韓国の議会ではアプリストアの運営企業が独自の決済システムのみを使用することを規制する法案が承認されました。

と言うことは、韓国でEpic Gamesの「Epic ディレクトペイメント」を利用することは合法ということになるかと思います。


なのでEpicは早速韓国のApp StoreでFortniteを再リリースできるようにAppleに依頼しました。

ところが、AppleはEpic Gamesが他社と同じようにAppleのルールに従わない限りFortniteの再リリースはないと発言しています。


以上、Epic GamesとAppleの裁判についてでした!

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