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「参加へのハードル」を下げたい

演劇部活動で自主的な公演を打ったことがある。
校内での存在感ゼロの弱小部活による教室公演。

観客は、知り合いが10人も集まれば万々歳だと思って、
その10人に「来るんじゃなかった」とだけは
思わせないようにと必死に作った。

他の部員は「大丈夫いっぱい来るよ」と言ってくれていた。
当日の開場直前になっても私は、
本当に来てくれる人なんて居ないのではないかと思っていた。
完成した作品には誇りがあったが、不安は増すばかり。

結果、いっぱい来た。

その時、
自分は「参加へのハードル」が高いのだなと気づいた。
観客の立場に立った時、「私なら来ない」と考えていた。

ーー

市役所やイオンで行われるような
単発の小さいイベントに参加する勇気がない。

興味があることを知られた上、運営の思うつぼにはまるような感覚に抵抗がある。

お祭りなどの大きいイベントに参加する勇気は出る。
その場にいる全員がそうしているから、
紛れることができる。

書いてみると、
自分は同調を好む、ド日本人なのだなと感じる。

ーー

以前、参加者数十人程度のイベントを手伝うことがあった。
こどもを対象にしたものだったが、大人の方も数名参加していた。

この時も、「私なら来ない」と感じていた。

しかし

その大人の方々は、
普段は関わることの無い世代の子ども達と共に、
普段はできない体験を楽しんでいて、感動した。

ーー

参加できる人は、結局凄い。
少数派だからといって参加を拒むのは
損しか生まない。

運営側の思考になるが、
ある程度準備したものならば
満足度や期待は運営側が左右できるものではなく、
大切なのは需要への焦点の当て方なのだと思った。

運営側に回る経験を複数回経て、
運営側の思うつぼにはまることは、
双方にとって「成功」であると考えていこうと思った。

「参加へのハードル」を下げたい。
まずは、よく知るジャンルのイベントから参加してみようかなと思う。

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