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カエルの住家

今の私物語⑦です。

今日は、お世話になっている農家さんへお手伝いに行きました。

仕事内容は、とうもろこしの脇芽とり。

そしてこれは、私が一年を通じて経験してきた農作業の中で、1位に返り咲く重労働でもあります。

なにせ、まるで虫たちの楽園とでもいうような、あの頑丈な葉っぱのジャングルの中に、頭から突っ込んで行くのですから。(私は虫が大の苦手です…)

しかもよりによって、今日の私は朝から体の調子が絶不調。

こうなったら、もうとにかくとうもろこしに集中するしかありません。

「ボキッ」
「ぶちっ」

ただひたすらに、去年の「感覚」を思い出しながら、ひたすら作業に没頭していたら……

「…!!」

思わず叫びそうになるのを必死でこらえました。

いました、いました、今年も、彼が。

葉っぱの影に、"ちょこん"と潜む、カエルの姿が。

どうやら彼は、わさわさする私が視界に入っていないのか、ただぼんやりしていました。

「あ、友達だと、思うんだった」

そんな、去年の呪文を思い出し(去年は私の頭から彼が降ってきた)、私も何事もなかったかのようにその場をやり過ごすことに成功しました。

そもそも、邪魔してるのはこっちですからね……

そうこうしているうちに、気付くと約1800本のとうもろこし畑の脇芽を午前中で無事に取り終えることが出来たあの達成感。

やり切りました。

そして、いつの間にか私の体調も、元に戻っていたことに気付きました。

自然の力って、凄いですね……


❁⃘*.゚ ❁⃘*.゚ ❁⃘*.゚ ❁⃘*.゚

今私は自分に自信が無いばっかりに、知らぬ間に外側の答えにしがみつき過ぎて、気づくと自分が本当は何がしたかったのか、私を突き動かす思いを自分でどっかに置き去りにしてしまいました。

それが、こんなにも自分を混乱させて、身動きを取れなくさせるなんて。

こんなに苦しいんだって、改めて痛感したように思います。

自分の中にある答え、本心、ここから必死に掴み続けるしかありません。

それが、どんなに時間がかかって、失敗して、痛い思いをし続けようとも。







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