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【感想】素晴らしき日々も狼狽える

映画「素晴らしき日々も狼狽える」を見てきました。
予告映像はこちら

WALK INN FES という鹿児島で行われている音楽フェスのドキュメンタリー映画です。映画を見た理由、感想などをば。

なぜこの映画を見に行こうと思ったのか。
私は鹿児島大学を卒業しているのですが、在学期間が2005年から2010年の5年間になります。1年留年しているわけですが、当時は学業は疎かに、バンドサークルでの活動が中心になっていて、大学時代の5年間はこのサークル活動がすべてだったと言っても過言ではありません。
サークル内でいろんなコピーバンドを組み、いろんな先輩や後輩と出会い、そして鹿児島のライブハウスにもたくさん通いました。(たぶん5年間で50回はライブハウスに行ってたと思います)
そんなわけで、鹿児島の地元バンドもたくさん知っていて、鹿児島のバンド、音楽はとても大切なものです。
WALK INN FES が始まったのが2014年なので、私が鹿児島を出た後に始まっています。なので、一度も参加したことはないのですが、存在はずっと知っていて、出演のラインナップを見ては、今度はこのバンドが出るのかーなんてことを思っていました。
そんなWALK INN FES の映画が上映されるということで、知り合いも出ていることもあり、見てきたというわけです。

発起人である野間太一さんが所属していたSPCというサウンドエンジニアチームですが、一緒にツアーをしていたバンドがBRAHMAN、Hi-STANDARD、HUSKING BEE、the band apartなど、私が中学から高校の頃に聞き始めて今でもライブに行くような大好きなバンドばかりってのもなんだか嬉しいんですよね。
中学から聞いているBRAHMANのヴォーカルであるTOSHI-LOW、BRAHMANと言えばライブで一切MCをしないバンドだったのに、東日本大震災の後からMCをするようになったわけですが、これが毎回とても感動します。
映画の中でも、とても説得力がある、かっこいいMCの場面がたくさんありました。尊敬している人物の一人です。

不安な社会情勢というか、寂しい世の中だなぁ、クソみたいなこが多いなぁと思うことも多い昨今ですが、映画に出てくる人たち、フェスを楽しんでいる人たちの姿をみると、人間、完ぺきな人はいないし、良いところもあれば悪いところもあるけど、こうやって音楽を楽しめる人たちがたくさんいるのは嬉しくなるし、出演していた地元バンドのメンバーも大学のサークルで知り合った先輩や後輩がいて、自分は本当に素敵な人たちに出会えてよかったなぁと心の底から思います。
そして、知っている人が鹿児島で頑張っている姿を見ると勇気づけられます。

あとは、実は弟が数年間、関係者としてフェスを運営する側として働いていました。映画の中でも2回くらい?弟がフェスの開会宣言みたいなシーンがあったし、エンドクレジットで名前が出てきて、嬉しかったです。
まあ、話せば長くなるのですが、うちの弟はなかなか困ったやつなので、そんな彼が私が東京で仕事をしている間にこんなことをしていたんだなぁと思うと誇らしくもあり、少し嫉妬もします。こんな素敵な企画に携わっていたなんて、なんて羨ましいんだと。今もなんだかんだ好きな音楽に携われる仕事をしている彼が羨ましい。俺はこのままでいいのかと…思うことも多いです。本当に貴重な経験が出来ていると思うので、これからも頑張りたまえ、わが弟よ。

鹿児島、私も火山灰が降ってくるのだけが嫌なんですが、ホントにいいところだと思います。映画内でも言われていますが、こんなにもメジャーなバンドと地元バンドが同じ日にライブするようなフェスはWALK INN FES だけだろうなと。行きたいと行きたいと毎回思いながら、まだ1回も行けてないので、早く行かなきゃなと。
「僕らの街は、僕らで創る」というテーマ、自分たちで考えて行動するという理念が、今の世の中でとてもヒントになるというか、見習うべき考え方だと思います。
上映、東京は明日まで(2022-10-28まで)なので、見る機会が多いわけではないかもしれませんが、いずれDVDとかも出るのかな?
きっかけあれば、おすすめの映画です。

好きなことを全力で頑張っている人たちが本当に好きで、応援したい。
かっこいい。

いつか必ず行くので、これからもWALK INN FES が続きますように!!


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