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『恋愛モード中』は普通の状態が、破局の原因になる。

モテる人、恋愛の上手い人を見ていると"普通の接し方"をしてない。ある一線から、一歩、さらに踏み込んでいるように見える。一般的な感覚なら出来ないような、"恋愛"ならではのテクニックを駆使し、異性からモテる姿を見て。「あぁ、恋愛って、普通の状態ではないのだなぁ」って再認識する。

恋愛の電源が『ON』に傾けば、まるで頭の中にある機能性ごと変化させられるようで。

恋愛中では普通とは異なる、異常な光景に対して脳は幸福や興奮を感じている。

人は恋愛の感情を持った時点で、本能の機能面が良く働く。理性で恋愛について考えてはいけない、手を繋ぐとか、キスとか、密着するような行いが普通ではない。冷静に考えるのではなく、恋愛では情熱的に本能のままに取り組むことで、幸福や興奮を覚える。

恋愛モードの頭では、通常モードでの「気づかい」が時に「無神経」に部類される。

「気づかい」と「無神経」が、全く別物に見える。「気づかい」とは失敗しないように、気を使うこと。一方で「無神経」とは、他人に対しての気配りや、思いやりに欠けることである。気がつかえるなら、無神経にはならない気もしていたのだが。恋愛の場面においては、意外とそうでもない。

恋愛は積極的に、自身の想いを伝えることが早熟。伝えないのは無神経。

恋愛での距離感は、通常時と比べたら、異常な状態にある。恋愛から、距離が離れると無神経。

「無神経過ぎる」と指摘された。僕自身の行動が、相手への思いやりや、配慮に欠けていたらしい。到底そんなふうに僕自身は思えなかった。「無神経」そんな話を知人に話したところで。「お前が無神経?」と疑問を抱かれる程度に、僕は他人に気を使ってしまうタイプなのだ。

では、僕の「気づかい」の、何が恋愛において障害となってしまっていたのか。たぶんそれは、僕が"相手に望むこと"よりも、"相手に望まれたこと"を常に優先していたから。それこそ相手は、望んでいない行いだとは知らずに。そんな他力な僕に対して、相手からは「もっと、自分から積極的になってよ。」と思われていたようで。

僕は自分自身が思うことを、
相手に求めることに気をつかっていたようで。

他人なら「親しき中にも礼儀あり」のように、どれだけ仲が良くても遠慮は必要なのだけど。恋愛とは、そっとするような遠慮はせず、自分の好きの想いは、相手に求められていなくとも、押し付ける方がちょうどいいのかもしれない。

人は誰でも、愛されていたい生き物なのだと思う。

僕も「愛されていたかった。」そんな自覚はある。よく考えれば、誰だってそうなのだろうけど。誰もが、好きな相手からは「積極的に愛されていたい。」そのはずで。それなのに「嫌われないよう」に一定の距離感に気を使うことで消極的になっている僕では、相手に対して積極的にはなってない。

恋愛モードで相手が求めるのは、「相手からの好意。」だと考えれば。相手の顔色を伺い、気を使い、自分の気持ちを抑えて平常心で居ることが、恋愛で相手が必要とするモノには、欠けているように思える。

雰囲気とか、タイミングとかは、よく知らない。どこまで攻めて、どこから引くのか、分からない。大体それらは「察して」の感覚で理解する。

恋愛には理想が多い。
自身が願っていても、叶えるのは相手側。

"相手が何をして欲しいのか"を理解して"自分が相手に何をしてあげたいのか"、が重要なのだと思える。相手は欲しくて求めるのではなくて、相手に求めないけど欲がるのだろう。

無駄に深入りはしないし、引くときはアッサリ引いてしまう。それは、「相手の気に触るような行いをしたくない」と、僕が相手に気をつかっていたからで。相手の反応が変わりそうな、どこか一線を踏み超えるのは、出来るだけ避けていたかった。

求められるなら、求められるままに。求められないなら、求めないままに。つまり、相手から求められないなら、ムリに与える必要はないのだと考えていたけど。そうして、相手が欲しがる時に与えていても、恋愛なんて成熟しなかったのだ。

「気を使いやすい人って、
  恋愛において不向きなのだと思う。」

恋愛って、普通の人間関係とは違うから。普通の相手なら、自身の意見には気を使い一線を引く。でも恋愛なら、一線を引くような気づかいすらも破局する。

恋愛について踏み込まない僕に対して。"好き"なのか"嫌い"なのか分からない、そんな僕の無頓着な態度を見ていると。相手は、必要とされない埋めてくれない、僕に無神経さを感じていたのかもしれない。

「自分は、相手にとって本当に必要な存在のか」と、その自問自答の解消ができなくなるから。

恋愛って、2つ揃って成り立つ概念で。自分の好きの量では常に不足していて。相手からの「愛」とか「好き」とかで、ようやく足りる。

もちろん恋愛でも、ある程度の気づかいが必要なのだけど。やはり、普通を一線を超えた、異常な関係になっているので。普通から一歩、異常へ、踏み込むべき所は、踏み込むように努めなければならない。

ハッキリと言えば、恋愛モードの思考は"異常"なのだと思う。人間関係の一般の感覚と外れた存在が恋愛であって。そこには、一般人と付き合う為に必要な気づかいの距離感すらも、恋愛には、不純物のように感じられて。

普通に扱うものと、特殊に扱う恋愛と。全く扱い方が違うモノに対して。一般と同じように、恋愛を扱うのでは成り立たない。

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