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ピルの副作用って怖いの?飲む前に知っておけば怖くない!

こんにちは、スマルナ医療相談室、薬剤師のりょうこです。
もうすぐ皆さん待ちに待ったゴールデンウィークですね。何か計画は立てていますか?
コロナが流行っているのでなかなか旅行や会食は難しいので、私はおうちでゆっくり映画を見たり、の~んびり広い公園に行って散歩をしようかなと思っています!

さて
「ピルの副作用にはどんなものがありますか?」
「ピルを飲んでみたいけど副作用が怖いです…」
「ピルを飲み始めたのですが、〇〇の症状が出ました。これは副作用でしょうか?」
「副作用って全員に出るんでしょうか?」

これらは日々ユーザーさんから寄せられるお悩みの中でも、とても多いご相談です。
ピルは毎日飲むものですし、やっぱり何か怖い副作用が出るんじゃないか?と不安になってしまいますよね。

今回はピルの副作用について詳しく解説します。
ピルを飲む前の方も、既に飲んでいる方も、副作用やその対処法について知っておきましょう!

ピルを飲んだら全員に副作用が出るの?

まず、副作用は全員に出るわけではないので安心してくださいね。
一般的にはピルを飲んだ人のうち不正出血は約20%程度、それ以外の副作用は10%以下の方にみられるといわれています。
そのため、全体の割合としては副作用を何も感じずに飲めている人の方が多いんです。

ピルの副作用にはどんなものがあるの?

ピルの副作用の中でも比較的多いとされているのが、吐き気、気分の変化、胸や乳房の張り、頭痛、少量の不正出血、飲み始めの生理が長引くなどのマイナートラブルです。

ピルを飲み始めたばかりの人(まだ1~3シート以内を服用している人)は、ピルを飲むことによって体内のホルモンバランスを整えている段階になるので、上記のトラブルが現れることがあります。

そうは言っても、ピルを飲み始めたばかりなのに、生理が長引いたり不正出血が起きたらびっくりしてしまいますよね。
しかしピルの飲み始めに起こりやすいマイナートラブルは、飲み続けていくうちに無くなっていくものも多いといわれているんですよ。

だた不正出血は子宮や卵巣の病気などからも起こることがあるため、万が一出血があった場合は1人で判断せずに、主治医の先生やスマルナ医療相談室にご相談くださいね。

副作用が出たらどうしたらいいの?

先ほどお伝えしたマイナートラブルの副作用の中にも、お薬を飲むことで対処ができるものもあります。

例えば、ピルを飲んだ後の吐き気に対してはドラッグストアなどで購入ができる市販の酔い止めを飲む、頭痛に対しては市販の鎮痛剤を飲むことで対処ができます。
(鎮痛剤は、鎮痛成分としてアセトアミノフェンを含まないものがおススメです。ドラックストアなどでお買い求めの際は薬剤師さんに選んでいただくと安心ですよ。)

もし副作用が出てしまっても、それに対する対処法を知っておくだけでも安心感があると思いませんか?

注意した方がいい副作用はあるの?

ピルの副作用の中にも、注意をした方がいい副作用があります。
それは「血栓症(けっせんしょう)」

「血栓症」とは血管の中に血のかたまりができ、血管を詰まらせてしまう病気です。
ピルを飲むことで、この血栓症になるリスクがわずかに上がるといわれています。

ただ、もともとこの病気にかかる確率自体はとても低いもの。
妊婦さんや出産後の方は血栓症になりやすいことが知られていますが、ピルを飲んでいる方が血栓症にかかる確率は、それより低いことが知られています。

血栓症になる割合(10000人中)
・ピルを飲んでいない人…4~5人
・ピルを飲んでいる人…3~9人
・妊婦さん…5~20人
・出産後1 ヶ月半~2ヶ月程度(産褥期)の人…40~65人

(出典:OC・LEPガイドライン 2015年度版)

血栓症は起こってから早い段階で、病院で正しい処置を受ければ、悪化せずに済むことが多い病気です。
そのため手足のむくみ・腫れや痛みなどの症状を感じた場合はすぐにピルを処方された医療機関に受診をしましょう。


まとめ

「お薬の副作用」と聞くと、不安に感じたり怖くなってしまいますよね。
でも「副作用」とひとことで言っても、問題のないもの、危険なものなど様々です。
副作用が不安に思ったり、自分に出ている症状が副作用なのか疑問に思ったら、どんな小さな事でも私たちスマルナ医療相談室までご相談くださいね。

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