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ビール祭り

(文章長いです。中身もないですm(__)m)

昨日、地元の港で開催されたビール祭りの催しものに、バンド仲間のカラメンテさん(仮名)が参加するとお知らせを頂いたので、同じバンド仲間のアッペさん(仮名)と一緒にイベントに行ってきました。

カラメンテさんは嵐を呼ぶキーボーディスト(自称)で、昔はハードロックに傾倒していて、自分のソロになるとジャンプしまくりケーブルに足を引っ掛けて機材を全部倒してしまうんじゃね?くらいのステージパフォーマンスを繰り広げる暴れん坊さんでした。

実際、演奏中の彼の周りではアンプやPA機器がいつもグラングラン揺れていました。

そのバリバリのハードロッカーが、どういった経緯をたどってか、アコーディオンという新たな武器を手にし、シャンソンの世界を蹂躙し始めてしばらく経ちます。

昨日のステージでは、地元で有名なジャズギター(セミプロ)の第一人者の○coeさん(仮名)とユニットを組んでシャンソン6曲を披露しました。

○coeさんとは、わたしもつい最近セッションさせて頂きましたが、さり気なく雰囲気を支配する得体の知れない力量を感じまして、音に深みと暖かさがあり、時々風で飛ばされそうなくらいの音圧を放出させるという…目立って弾きまくることはしないけど、なんての?曲の特徴を捉えた音の抜き差しに長けてるっていうか、テクニカルな部分だけではない技量の大きさと多大なる実践の積み重ねを感じさせるプレーヤーさんです。

同じギタリストとして、一朝一夕には埋められない大きな差を見せつけられております(TT)

アッペさんと一緒にわたしの車で会場に向かい、到着したのがカラメンテさん達のステージが始まる2時間前で、偶然にも会場入りしようとしてたカラメンテさんと駐車場で鉢合わせ(わお、なんという偶然!)

出番にはまだ間があるとのことで、運転手であるわたしのことなど無視して、アッペさんとカラメンテさんはすかさずビール券を購入、地元産クラフトビールを飲み始めました。

わたしはスペアリブ(1000円だよ、高けーな)を買って、テント内のテーブルで3人で談笑(^^)(^^)(^^)

まだ15分も経ってないんじゃね?って感じで何気に盛り上がった2時間弱…カラメンテさんがステージの準備をするために席を立った頃から雨がシトシト降り始めてきました。

出番ギリギリまで仕事をしていた○coeさんがいつの間にかステージでセッティングを始めていました(○coeさんはハードワークで、ほとんどいつも職場に詰めてます、忙しいなか、うちのカラメンテがご迷惑お掛けしてますm(__)m)

昼間のビールで酔ったアッペさんが、雨が強まる中、頼まれもしないのにしゃしゃり出てプロの音響さんのお手伝いとか雨で座面が濡れてるパイプ椅子を並べ直したりとかしていました(偉い!でも邪魔になってね?)

性根が腐っているわたしは(プロの仕事に半端に手を出して迷わせちゃ悪いし、座ったらケツがびちゃびちゃになる椅子になんか誰も好きこのんで座らないよ)と思いながら傘をかぶって、あえてステージ付近で巻き起こっている事象から目を背けていました(生粋のろくでなしです)

演奏開始となるころには雨は本降りになってて、アッペさんがやりきった感を漂わせながらわたしの傘の下に潜り込んできたので相合傘で演奏を聞きました(キモッ💧)

オープニング、雨に似つかわしいシットリしたパットメセニーにじっと聞き入りました。

傘を叩く雨音とパットメセニーのナンバーがいい感じに溶け合ってました。

雨音と音楽と、2つの働きが調和して生じた場の揺らぎが、不思議な心地良さを演出してくれて、この揺蕩うような極上の量子場とシンクロしてしまう勢いで意識を没入させていました(また訳の分からんこと書いてます)

パットメセニーが終わり「こんな雨の日にこんな曲で申し訳ない」とカラメンテさんのMCが入った後、前の曲と同じ曲調の、静かなシャンソンを2曲続けて演奏されました。

申し訳なくなんかない、むしろ好ましい選曲と思いながら更に深く聴き入ってました。

○coeさんの安定の指さばき、右手の表現力の秀逸さには、感情の全てが込められていて、やはり彼の人生と演奏の経験の豊富さを感じます。

なんてのか、攻めず気負わず、観客に対して常に受け取り易いボールをパスしてくれてるところに彼の優しさを感じます。
まさに音楽してるねって感じ(そのまんまやん)

そしてカラメンテさん、彼がなぜアコーディオンを選んだのか分かったような気がします。

アコーディオンはボタンがいっぱい付いてて、何処を押せばどの音がでるのかはわたしには全く分かりませんが、演奏を聴いてる限り彼の演奏はほぼ完璧で音を外した箇所はなかったと思います(リズムは若干怪しかったですが、どんまい!)

根が暴れん坊さんの彼は、その完璧な演奏の間にアコーディオン本体やジャバラを両手で叩くといったパーカッシブな奏法を取り入れてました(壊すなよ)

アコーディオン界の押尾コータローっていったら分かりやすいかも。

リズム、ベース、和音、メロディーを全て一人で表現し尚且つ自由自在に動き回れるお手軽さに惚れ込み選んだ楽器なのだと納得しました。

自分の演奏に陶酔してステップを踏むのは当たり前、暴漢や熱烈なファンの方が発狂して襲ってきても演奏しながら逃げれる(そんなファンの方がいたら襲われてもいいです)若しくは演奏しながら即座に反撃できるし、なんなら気に触る観客に向かって演奏しながら攻撃することもできるという、優れた機動性が彼の音楽性と合致したための選択かと思いました(すぐ茶化したくなるろくでなし)

後半はノリノリのシャンソン(ラテン?)で、半ば掛け声のようなコーラスを請求され、カラメンテさんがわたしたちに向かって「ほらそこのサクラー!ちゃんと歌えよー!」と煽ってきたので仕方なく「ボーラレーオーオオーカンターレーオーオオー」(曲名は分からないけど、ビールのCMでお馴染みの曲)と繰り返していました。

酔ったアッペさんはしっかりシャウトできてました(元気だなー)

あや…ずいぶん長くなってしまいました(汗)

片付けを終えた後で、○coeさんはすぐに職場(イベント会場の近く)に戻らなければならないと駆け出したので、職場までギターアンプを持ってあげて傘を差し掛けてあげました(アッペさんは譜面台を持って追いかけてきました)

お仕事、忙しいのですね、ほんとお疲れさまです。素敵な演奏、ありがとうございましたm(__)m

その後で、興奮冷めやらぬ中、機材を車に積み込んだカラメンテさんとアッペさんと、カラメンテさんを迎えにきた奥様と4人で1時間くらい雑談をしました。

っていうか、残りのビール3杯分の券を消費するためのアッペさんとカラメンテさんのための雑談会でした。

ビールを飲まないわたしはカラメンテさんの奥様から、旬のマロンラテをごちそうになりました(高いの¥おねだりしました。優しい奥様でいいね、カラメンテさん)

ほんとはカキ氷が食べたかったんだけど、出店が閉まったので無理でした。

ってか、雨に濡れたら寒くなったのでやっぱマロンラテで良かったです。

そう言えば、寒くなったなんて思ったの久しぶりでした。

季節はもう秋です。

夕暮れの港で雨に濡れながらビールのグラスを傾け1時間も談笑するアッペさんとカラメンテさん、あなたたちは最強です。

ブルッ…

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