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1月11日 ロシア ソルダー陥落に至らず 【最新ウクラ状況図】クレミンナではウ軍が進撃

日頃調べている最新の露軍とウクライナ軍の状況、情勢をコンパクトにまとめてお伝えします。
その日のレポートをその日に動画にしています。
ウクラ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめ、英語とウクライナ語で字幕を提供しています。
●過去の動画は再生リストへ
https://youtube.com/playlist?list=PLYeggD4iKOM_yLyhL2ItsSy0dHDKaEKmW
■より快適に見るには
・方位は赤い針が北
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:露軍側 青:ウ軍側 オレンジ:係争中
・一辺10kmの正方形が所々あります
・畑の大きさ:1kmX1.6kmほど
●距離
スバトボ・クレミンナ45km/クレミンナ・バフムト55km/バフムト・ドネツク65km/ドネツク・マリウポリ100km/マリウポリ・メルトポリ170km/メルトポリ・ヘルソン200km
●UKR軍の損失は?
 データ非公表で不明
●noteに内容を日本語、英語、ウクライナ語で掲載
 https://note.com/sumaitotoushi/
■BGM Materials

OST of WoWP, WoT, WoWs - Wargaming.net
Wargaming.netはキーウ支社の従業員と家族を支援するとともにロシアとベラルーシから撤退し、ベオグラードとワルシャワにオフィスを開設し400名の従業員を受け入れると発表しました。また、ウクライナ赤十字に100万ドルの寄付をしました。
曲の使用に関しては、運営側に確認の上、規約に従った範囲で行っています。
地図はGoogleEarthを使用。

#ロシア
#ゆっくり
#ウクライナ情勢

全文はnoteに掲載しています。

みなさんこんにちは。

今日も最新のウクライナ、ウ国の情勢についてお伝えします。
かつてソビエト連邦を構成していた2つの国の争いは、
欧州全体の政治・経済・人々の生活に大きな影を落としています。
また、多くの方のコメントをいただきありがとうございます。

この動画では、本日公表されたISWの公表レポートなどから、
公開情報をいち早くお伝えしています。
そのため、地図の記号などは簡略化されています。

過去の動画は再生リストから見ることができますので、
あわせてご覧ください。

■まずは全般的な事柄です。

ウクライナ軍参謀本部によると、
この日、ロシア軍の損失は

兵士710名
戦車4両
装甲戦闘車7両
砲4門
UAV4機
船1隻
その他車両8両
となっています。。

船の損失は珍しく、
ヘルソン州のドニプロ川の中洲でウクライナ軍の砲撃の結果、
ロシア軍の損失として報告されています。

そして、この日はソルダー以外に、
クレミンナでも戦線が動いていますので、
この2つを中心にお伝えします。

この日の出来事をお伝えします。

1.ソルダーでは激しい戦闘が続き、
ロシア軍とウクライナ軍で異なる主張があります。
ワグナーのプリコジンによると、
ウクライナ軍はソルダーから徐々に撤退し、
町の最後の砦も支配できなくなっていると述べました。

また、英国国防省によると、ロシア軍はこの4日間で、
ソルダーのほとんどを占領した可能性が高いと述べています。

一方、ウクライナ軍の参謀本部、
セルヒー・チェレバティ報道官によると、
「ソルダーを防衛するウクライナ軍の目標は、
ロシア軍を消耗させることであり、
彼らが戦術的な勝利を得たとしても、
それは割に合わない勝利になる」と述べ、

相手に最大限の損害を出させながら撤退する、
撤退戦が行われていることを示唆し、
戦いが続いていることを述べています。

2.これは報道されていると思いますが、
ドイツのベアボック外相は、
この日、かつて激しい空爆を受けたハリコフ東部の都市を、
予告なしに訪問しました。
また、ウクライナのクレバ外相と3時間会談をおこない、
ロシアへの制裁、戦争犯罪、EUへの加盟、武器供与について話し合いました。

会談後、クレバ外相は、
「ドイツのレオパルド戦車を供与することについて、
疑いの余地はないが最終決定はない」
と述べました。

3.ロシア軍の陸軍参謀総長にラピン大将が任命されました。

この人物は、
リマンの撤退や、
ハリコフでロシア軍が撤退し、
大きな損失をこうむったときの司令官として有名で、
本来は作戦失敗の責任を取るべきところ、
逆に昇進してしまったことで、
露のミルブロガーは様々に批判しています。

■それでは、各地域の戦況です。
方位は左上の赤い針が北になります。
また、一辺10キロの正方形が、
いくつか地図上に置いてあります。

●北東部

○ルハンスク州 クピャンスク方面
この日の天気はくもり、最低気温-12度、最高気温-8度。
今日の天気はくもりの予報。。

○ロシア国境方面
この日は、
チェルニーヒウ州のバッキーから、
ハリコフ州のハティシェまで
11の町に砲撃をおこないました。

○北東部クピャンスク方面及び
スバトベ・クレミンナ線。

ウクライナ軍の参謀本部の発表によると、
この日、ロシア軍はこの方面で、
ドヴォリチナからディプロバまでの
22の町に砲撃をおこないました。。

また、ロシア軍は
チェルボノポピフカに地上攻撃をおこないましたが、
ウクライナ軍が撃退しました。

一方、ウクライナ軍は、
プロシチャンカで攻撃をおこない、
位置情報付きの映像によると、
ロシア軍の西部軍管区の
第20連合軍軍の第3自動車化ライフル師団の戦車が、
応戦してこの付近で発砲しました。

ウクライナ軍が、
高速R66号線を確実に使わせないように
攻撃を仕掛けたことを意味します。

クレミンナ周辺ではウクライナ軍は陣地を獲得しています。

公式の情報ではありませんが、
公開されている情報を総合すると、
ウクライナ軍はクレミンナの北西の方向から10数回の、
航空機、ヘリを使った空爆を行なっています。

また、クレミンナ後方では、
2つの指令所、
1つの対空陣地がウクライナ軍によって破壊されました。

また、クレミンナの南の
ディプロバからクゼミネにかけては、
双方が地上攻撃をおこない、
一部で戦闘となっている可能性があります。

これらの戦闘で、数は不明ですが、
ロシア軍側に多くの損失が出たとの情報があります。

○クレミンナ南方

この日、ロシア軍は、
ビロホリフカに攻撃を仕掛けましたが、
ウクライナ軍が撃退しました。

●東部 アルチェモフスク(バフムト)方面

○バフムト北部。。。

この方面ではソルダーを中心に戦闘が激化し、
ウクライナ軍は、
いちど撤退している可能性があります。

ウクライナ軍の報道官、セルヒーチェレバティによると、
ソルダーでは、
ロシア軍はワグナーの最精鋭部隊を投入し、
支配の拡大を目指していると述べました。

1.北側の住宅地
ヤコブリフカから進撃している部隊に対しては、
ウクライナ軍は側面から攻撃を行なっています。
ロシア軍は、ほぼ麦畑で撃退されています。

2.市役所
位置情報付きの写真によると、
ロシア軍の2人の兵士が、
市役所の前で写真を撮ってSNS上に公開しています。

ちなみに右側の人物は、
ウクライナ軍と思われる装いをしていますが、
腕に白か黄色のテープを巻いていないことなどから、
ウクライナ軍でないとされています。

この写真をもとにして、
ソルダーの街は大部分がロシア側に支配されたと
報じるところもありますが、
その後もロシア軍は、
この写真の撮影された場所を砲撃しているとの情報もあり、
動画の真偽も含めて判然とはしていません。

3.ソルダー駅

ソルダー駅はこの日、
駅の南から来た部隊の攻撃によって、
火災が発生しています。

ロシア軍は火炎投射器を用いて、
ソルダーの街を焼き払っているとの情報があります。

このバンブルビーの愛称で呼ばれるものは、
射程は500メートルから800メートルと短いものですが、
着弾後にサーモバリック爆弾と同じような仕組みで動作し、
爆発後に周辺の酸素を奪い、周辺にいる兵士を無力化します。
また、衝撃波によって軽装甲車両の中にいる兵士も無力化でき、
その後、焼夷弾のように、
火災が起き、燃え広がるものとなっています。

アフガニスタン戦争で初めて使われたバンブルビーは、
小型で携行式の対戦車ミサイルのような使い方をしますが、
威力は155ミリの大砲の砲弾に匹敵すると言われています。

4.鉱山
これまでこの動画ではソルダー駅地下の鉱山を紹介しましたが、
ソルダーにはもう一つ、鉱山記念館があって、
その方向にもロシア軍が攻撃しています。

さらに、
ソルダーの地下には鉱山の地下通路が張り巡らされてあり、
地下のトンネルでも、
地上とは全く異なる戦闘が起きている可能性があります。

以上のことから、この日の状況図は、
ソルダーの町の郊外はロシア軍が確保しながら、
ソルダーの町で戦闘となっているものとしておきます。

状況図を変更しました。

そして、ソルダーの周囲でも戦闘となっています。
ロシア軍は、
ソルダーの北にある
ビロホリフカ、
ヴェセレ、

ソルダーの南の
クラスナホラ、
ピドホロドネでも攻撃をおこないました。
これらはソルダーと連動して戦闘が続いています。

○バフムト周辺

ウクライナ軍の参謀本部とその他の情報を総合すると、
この付近では、
ロシア軍は、シャンパン工場付近に進出しましたが、
ウクライナ軍が撃退しました。

露のミルブロガーによると、
この日はオピトネでも戦闘があったとしています。

○バフムト南方

ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日ロシア軍は、
クリシチフカに攻撃をおこないましたが、
ウクライナ軍が撃退しました。

また、クルデュミフカへの攻撃では、
ロシア軍は進撃ができませんでした。。

●南東部 ドネツク州
先程のバフムトとドネツクの距離は
およそ65キロとなります。
この日の天気は晴れ、最低気温-12度、最高気温-7度。
今日の天気はくもりの予報となっています。。。

○マヨルスク周辺

この日ロシア軍は、
マヨルスクに攻撃をしましたが、
ウクライナ軍が撃退しました。

○アウディーイユカ周辺

ウクライナ軍の参謀本部によれば、
この日ロシア軍は、
ヴォジャネに攻撃をおこないましたが、
ウクライナ軍が撃退しました。

○ドネツク南部。。。

また、マリンカでも戦闘はありましたが、
この日も戦線は街の真ん中で膠着しています。

ポピエダの攻撃は、ウクライナ軍が撃退しました。

●南部 ザポリージャ方面。。

この日、この方面では、
いくつかの砲撃の報告があった以外、
戦況に変化はありませんでした。

●ヘルソン州。。。
メルトポリと、
ヘルソンの距離は約200キロあります。
この日の天気はくもり、最低気温-4度、最高気温4度。
今日の天気はくもりの予報となっています。。。

ウクライナ軍の参謀本部によると、
この方面ではオチャキフを6回砲撃した報告があります。。

■その他

本日は、激戦となっている

ソルダーの様子を動画の最後までご覧ください。
以前鉱山をご紹介しましたが、
今回は町の様子をご覧に入れます。

ウクライナとロシアはこのような場所で戦っています。

本日は以上です。

ご視聴いただきありがとうございました。

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