ロシア瓦解!陸戦で加速度的損失【マスコミが絶対伝えないウクライナ戦況図】アルメニアCSTO脱退 西側安全保障に鞍替えG7ロシア資産8兆円没収しウクライナ軍事支援に|モスクワ取引所制裁で両替所に長蛇の列ルーブル紙くずに
【6月13日ウクライナ情勢 概要】
テレグラム→https://t.me/UKR_RU_WarMap
0:00 はじめに
1:00 ウクライナ戦況の全般的な事柄
1:55 ウクライナとロシア情勢に関する最新ニュース
2:07 モスクワ取引所制裁発動でユーロ・ドル交換停止 ルーブルが紙くず同然に
3:06 ハンガリーがウクライナ支援黙認へ
3:43 アルメニアが西側安全保障に鞍替え CSTO脱退発表
4:43 G7合意ロシア凍結資産8兆円没収しウクライナ軍事支援
5:24 ウクライナ各地域の戦況
5:40 北東部 ハルキウ方面 リプツィ、ボフジャンスクの戦況
7:33 北東部 ルハンスク州 東部 バフムト方面 ハルキウ テルニー チャシフヤールの戦況
9:07 南東部 ドネツク州アウディーイウカ、マリンカ方面の戦況
14:13 後方地域の爆発炎上事件
15:17 南部 ザポリージャ州 ヘルソン州の戦況
マスコミが絶対に伝えない最新のウクライナ戦況を地図を使ってわかりやすく解説!1日2回戦況を更新しています。
ウクライナ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめています。
●過去の動画は再生リストから
https://www.youtube.com/playlist?list=PLYeggD4iKOM_yLyhL2ItsSy0dHDKaEKmW
●英語版
https://www.youtube.com/@UkraineMilitaryMapSumaito/videos
■より快適に見るには
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:ロシア軍 青:ウクライナ軍 オレンジ:係争中
・地図の下に縮尺、一辺10kmの正方形が所々あります
●ウクラ軍の損失は?
データ非公表 損失比から推定
●noteに内容を全文掲載
https://note.com/sumaitotoushi/
■Materials
OST of WoWP, WoT, WoWs - Wargaming.net
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みなさんこんにちは
今日も最新のウクライナ情勢について、
コンパクトにまとめて地図を使って、
いち早くわかりやすくお届けします
よろしくお願いします
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過去の動画も、
再生リストからあわせてご覧ください
■ウクライナ情勢
ロシアがキーウに侵攻してから840日となりました
まずは全般的な事柄です
ウクライナ軍の参謀本部によると、
ロシア軍の損失は、
兵士980名
戦車9両
装甲戦闘車11両
砲46門
防空システム2基
ドローン19機
巡航ミサイル2発
その他車両62両
となっています
戦線全体で一日で90回の地上戦の報告がありました
そして、
視覚的に確認できるウクライナ軍の装備の損失数とロシア軍の損失数の比率は、
1対1.7で、
ウクライナ側の損失数に比べ、
ロシア側はその1.7倍になります
ロシア側の損失は偵察・通信施設、
歩兵戦闘車、
エンジニアリング車両、
民生用のバンが目立ち、
反対にウクライナ側はSu27がミサイルで損害を受けたほか、
ロシアのイスカンデルミサイルでS300防空システムが複数破壊され、
ほかに軍用トラック、
ピックアップ、
砲が目立ちます
■ウクライナ情勢に関するニュースを厳選して、
簡単にお伝えします
YouTubeのチャプター機能で必要なところを見ることもできます
1番目
アメリカ財務省はモスクワの取引所を制裁対象に加え、
今日からドルとユーロとの取引ができなくなりました
今後は顧客同士や一般の両替所で両替はできるとのことですが、
ルーブルの為替レートが表示されなくなるほか、
今後ロシア企業や個人の持っているドルやユーロの両替制限や両替凍結につながる可能性があり、
2023年には銀行が顧客ごとに両替制限を設けて混乱したことがあります
サンクトペテルブルクの両替所ではルーブルに両替する長蛇の列ができ、
影響の大きさがうかがわれます
ロシア中央銀行では、
制裁でもルーブルの価値が下がることを意味しないとアナウンスしていますが、
ドルやユーロに自由に換えられないルーブルは、
外国では紙切れ同然で、
ロシア国内でのみ使えるローカル通貨になることを意味します
2番目
NATOのストルテンベルグ事務総長はハンガリーのオルバン首相と会談し、
その後の記者会見で「ハンガリーはウクライナ支援をしない代わりに邪魔もしないことを約束してくれた」と述べ、
オルバン首相も「ハンガリーの意見と異なってもNATOの決定を阻止するつもりはない」と述べました
ハンガリーのオルバン首相は親ロシア的な発言と行動で知られ、
ウクライナ支援でNATOの結束を乱していましたが、
これによりNATOはハンガリー抜きで行動することが可能になりました
3番目
アルメニアは脱ロシアに舵を切りました
アルメニアのパシニャン首相は、
「(ロシア主導の安全保障の枠組みである)CSTOから脱退する準備をしている」と議会で演説しました
さらに首相はナゴルノカラバフ紛争での敗北を念頭に「CSTOは泡沫軍事同盟で、
アゼルバイジャンが我が国との戦争をけしかけた原因となった」とCSTOを厳しく糾弾しました
その前日、
アルメニアはアメリカと戦略的パートナーシップを締結し、
「軍事同盟にまで引上げられるだろう」と声明を発表しました
この意味について報道では、
アルメニアにアメリカの基地が作られるだろうと伝えています
アルメニアはトルコ、
ジョージア、
アゼルバイジャン、
イランと国境を接していて、
ロシアの影響力低下と今後の安全保障に大きな変化が起きることになります
4番目
AFP通信によると、
G7各国はロシアの凍結資産からウクライナの軍事支援と復興に500億ドル没収して割り当てることで合意したと伝えています
一方ブルームバーグによると、
今月13日から15日に開催されるG7サミットの議題になるが、
最終決定にはもう少し時間がかかる可能性があると伝えています
この話を短くまとめれば、
ロシアは敵国のウクライナに資金支援し、
自国のお金で自国の軍隊を破壊させ、
ばかげたことをおこなっていることになります
■それでは、
各地域の戦況です
戦況の変化のあるところを中心にお伝えします
その変化は大画面で
フルスクリーン表示にしていただくと、
日付とともに追いかけることができます
●北東部 ハルキウ方面
5月10日にロシア軍が国境を越えて
軍事侵攻をおこなったハルキウ方面の
戦況についてお伝えします
ハルキウの天気はくもりのち雷雨
最低気温17度、
最高気温29度
今日の天気は、
くもりのち晴れの予報となっています
天気予報では、
ここ数日やや風が強く、
今週は不安定な天候が続きます
○リプツィ方面
この方面では戦況図に影響のある情報は
ありませんが、
ロシア軍はゼレネとその周囲の境界森林に砲撃し、
ゼレネ東の森林に20発程度の多連装ロケット攻撃を
おこなっていることから
今後この方向に越境して前進する可能性が考えられ、
油断できない状況が続きます
○ボフチャンスク方面
こちらも戦況図に影響のある情報はありませんが、
ウクライナ軍は地図で示した場所に
空爆をおこなっていて、
ここがロシア軍の集結地になっている模様です
今のところは戦況図に変更はありませんが、
ロシア軍は小規模な部隊で移動して
攻撃地点近くで再集結していることから、
こちらも気の抜けない状況が続きます
ご覧いただいているのはウクライナ側のもので、
地図で示した場所で、
ウクライナ軍が3発のJDAMで攻撃したあとの
様子となっています
この攻撃によりロシア兵16名が
地獄に召されたとのことです
またこちらはロシア側から見た最新の
ボフチャンスク市街の様子となっています
●北東部 ルハンスク州方面
●東部 チャシフヤール方面
クピャンスクからチャシフヤール方面の
戦況についてお伝えします
この方面でロシア軍はクピャンスク方面で1回、
スバトベクレミンナ線で13回、
シベルスク周辺ではヴィムカで地上戦があり、
チャシフヤール周辺では10回
攻撃をおこないました
○シベルスク周辺
ヴィムカの南の鉄道沿いでは、
位置情報つきの映像によると、
ロシア軍が攻撃をおこない、
前進しました
ウクライナ軍がドローンで
反撃をおこなっているところがあり、
ロシア軍の前進が判明しました
また、
そのすぐ北ではロシア軍のドローンが
ウクライナ軍の塹壕に攻撃をおこなっていて、
この場所が最前線となっていることがわかります
この場所は4月末にウクライナ軍が
奪還した所でしたが、
その東側の一部をロシア軍が占領したとして
戦況図を更新しました
面積は1.5平方キロほどになります
○チャシフヤール方面
この方面でロシア軍は引き続き
チャシフヤールに向けて攻撃をおこない、
下馬歩兵を運河に向けて突撃させては
撃退されるの繰り返しとなっています
戦況図に変更のある情報はありませんでした
●南東部 ドネツク州
アウディーイウカ、
マリンカ、
ヴェリカノヴォシルカ方面の戦況についてお伝えします
○アウディーイウカ方面
この方面でロシア軍は様々な方向に24回
攻撃をおこない、
そのうちウクライナ軍が12回
撃退しましたが、
残りの12回で地上戦が継続し、
しかも激戦となっています
1番目
ノヴォオレクサンドリフカでは双方が攻撃をおこない、
地上戦で激戦となっています
まず、
ロシア軍は集落の北東の地図で示した場所で
小規模なウクライナ軍の陣地に砲撃を
おこなっていることから、
ウクライナ軍がここまで前進したことが確認できます
反対にウクライナ軍は町の南の地図で示した場所に
ドローンで攻撃をおこない、
この場所がロシア軍の支配下にあることも
確認できます
ご覧いただいているのはウクライナ側のもので、
集落の南の地図で示した場所の様子となっています
ロシア軍がこの場所まで前進したことが
判明しましたので、
係争地の一部をロシア軍が占領したとして
戦況図を更新しました
少し地図を引いて説明すると、
ロシア軍が前進した800メートル先には
ウクライナ軍の3重に敷かれた主要防衛線があり、
もしロシア軍が前進するのであれば、
壮絶な損失が出るものと思われます
2番目
未確認の複数の情報によると、
ロシア軍はノヴォポクロフスケに攻撃をおこない、
伝え方はソースにより様々ですが、
ある軍事ブロガーは
この集落を70%占領したと伝えていて、
少なくとも地上戦となっていることは
間違いないようですので、
その範囲を係争地として戦況図を更新しました
今後追加の情報が入りましたらすぐにお伝えします
3番目
反対にウクライナ軍はノヴォセリフカペルシャから
南東の方向に攻撃をおこなっていて、
地図で示した場所で陣地を構築しています
ご覧いただいているのはロシア側のもので、
地図で示した場所付近の様子となっています
戦況図では係争地の範囲を一部変更しました
4番目
一方ロシア軍はネタイロベの池の北に攻撃をおこない、
こちらでも地上戦となっています
確認できる情報では、
その少し北側の平地で
ウクライナ軍のマルダー歩兵戦闘車が破壊されていて、
この付近が最前線となっていることが確認できます
従ってこの付近をウクライナ軍の支配地から
係争地に更新し、
その南側の森林地帯を一部ロシア軍が占領したとして
戦況図を更新しました
この場所もウクライナ軍の主要防衛線まで
あと1.8キロほどとなり、
ロシア軍は前進とともに加速度的に損失が
増えることが予想されます
○マリンカ方面
この方面でロシア軍は4回攻撃をおこない、
ネヴェレスケで前進し、
クラスノホリフカで地上戦となっています
1番目
ネヴェレスケでは、
位置情報付きの映像によると、
ロシア軍が集落の3割程度を占領しました
ご覧いただいているのはウクライナ側のもので、
ネヴェレスケの集落でロシア軍の様子を
観察している所となっています
この場所は5月6日の動画でウクライナ軍が
再度奪還したとお伝えしましたが、
そのうち南東側の一部をロシア軍が占領したとして
戦況図を更新しました
少し地図を引くと、
ネヴェレスケの西には防衛の拠点が全くないため、
ウクライナ軍は10キロ程度後退することに
なると思われます
2番目
反対にクラスノホリフカでは、
ここ数日でウクライナ軍が反撃し、
少しややこしいですが、
ウクライナ軍のドローンが
線路の南の地図で示した場所で活動し、
ロシア軍のドローンが町の西外れで
活動していることから、
戦況図ではウクライナ軍が町の西側の郊外で
奪還したとして、
戦況図を更新しました
○ヴェリカノヴォシルカ方面
この方面でロシア軍は2回攻撃をおこない、
戦況図に影響のある情報はありませんが、
スタロマイオルスクについて、
ウクライナ軍はロシア軍の占領を否定し、
ロシア軍は掃討作戦が終了し、
占領が完了したと伝えています
●後方地域
最近忙しくなってきたクリミアでは、
セヴァストポリ付近にある
ロシアのベルベク飛行場で20回の爆発が観測され、
ロシア軍のS400が破壊されたとの情報があるほか、
情報はどんどん更新され、
結局エフパトリアからセヴァストポリの
広い範囲で爆発が観測されたとの情報があり、
ウクライナ軍の参謀本部では、
ベルベクとセヴァストポリ付近でS300を1基、
S400を2基標的にしたと報告しています
また、
ウクライナ国防省の主要情報総局GURによると、
ロシア軍は最新の防空システムで唯一のS500を
クリミア半島に配備するため移動させている
と伝えています
S500は2019年に量産が開始された防空ミサイルで、
無人機、
弾道ミサイルはもちろんのこと、
高度200キロを飛ぶ宇宙空間の人工衛星を
撃墜できる能力があるとのことです
●南部 ザポリージャ州
●南部 ヘルソン州
この方面ではマラトクマチカ方面で6回、
クリンキーでもロシア軍の攻撃がありました
このうち位置情報つきの映像によると、
ミルメの北でウクライナ軍がロシア軍陣地を
襲撃して奪還した情報があり、
その範囲をロシア軍占領地からウクライナ軍が
奪還したとして戦況図を更新しました
それ以外のロシア軍の攻撃は、
いずれもウクライナ軍が撃退し、
戦況図に変更はありません
今日は以上です
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