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建築家のスケッチブック

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横山彰人の不定期日記Blogの掲載
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#コラム

世界でただひとつの我が家のつくり方 第二回

〜【ハウスメーカー】、【工務店】、【建築設計事務所】のどこに頼んだら実現できるか〜 失敗や後悔する8割以上は、どこを選ぶかの選択の基準と優先順位の混同にあります。そしてそれは「いい家」はどんな家かの認識が間違っていることから起こります。 一般のお客様が思っている 「いい家」とは、・地震に強い家、・気密性・断熱性、・防犯性や・システムキッチン、床暖房など最新の住宅機器、・太陽光発電、のように機能性を完備した家がいい家と思いがちです。 これらの仕様を全部そろえても「いい家」に

世界でただひとつの我が家のつくり方 第一回

〜【ハウスメーカー】、【工務店】、【建築設計事務所】のどこに頼んだら実現できるか〜 家を建てる『動機』は ・子どもの勉強部屋をつくりたい。 ・お父さんの定年まで住宅ローンを完了したい。 ・夫婦で終の棲家をつくりたい。 ・こだわりのライフスタイルを実現したい。 など様々です。 しかし、『どんな家に住みたいですか』という質問には、誰もが「世界でただひとつだけの我が家」を建てたいという思いは共通しています。 しかし、実現できない人が実に多いのです。なぜでしょうか。 振り返ってみ

「理想の住まいを叶える建築家コラム」連載のお知らせ

建築家 横山彰人 30年間取り組んできたのは「家族の絆が強くなる家」の家づくりでした。 住宅の設計は、楽しい仕事だと思っております。今から15年前に、ある住宅の上棟式に、建主と幼稚園に通う娘さんが出席していました。それから15年経った今年、お父さんから娘さんが大学の建築科に入ったという知らせがあったのです。お父さんが、「どうして建築科へ行きたかったのか」と理由を尋ねたところ、「横山さんの設計した家がとても好きで楽しかったから、自分も建築家になりたかった」と答えてくれたそうで