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マンションの鉄骨造(S造)とは

マンションの鉄骨造(S造)はどのようなものか

マンションを探す際に基本的には鉄筋コンクリート造(以下RC造)が一般的ですが、築古マンションの中には鉄骨造(以下S造)のマンションがあります。どういった違いがあるのか説明します。

RC造とS造の違い

鉄筋コンクリート
鉄骨造


大きな違いは建物を構成する躯体部分(柱、梁)になります。

RC造は鉄とコンクリートお互いの弱点を補う構成になっています。

また、鉄筋は火と錆に弱い特性をコンクリートで覆うことにより補っており耐火性に優れています。

S造は躯体が鋼(合金)で構成される建物の構造です。鉄の厚みによって軽量鉄骨造、重量鉄骨造と仕様が変わります。



マンションは重量鉄骨造に該当します。鉄骨は比較的軽いため倉庫や体育館等の空間が広い建物にも使われます。

鉄骨造の災害への耐性
耐震性
鉄骨造の耐震性は高いと言えます。鉄骨は弾性を持っているため地震のエネルギーを吸収してくれるためです。
建物の揺れは大きく感じやすいと言われています。

耐火性
鉄骨造は高熱にあまり強くありませんので火事により鉄骨が過熱されると強度が損なわれます。躯体に耐火被覆を施すことで耐火性の低さを補うことができます。耐火性の対策がされていることを購入時は確認していただきたいと思います。

耐水性
鉄が水に弱いことはお伝えしましたが鉄骨造だけが特別弱いわけではありません。木造も鉄筋コンクリート造も同じく雨水の侵入はダメージが大きいです。耐水性に関してはしっかりと修繕とメンテナンスが行われているかが重要になります。

鉄骨造のメリット・デメリット
メリット
・耐震性に優れる
・工期が短い
 RC造はコンクリートが固まるまでの約1ヶ月ほど上階の工事ができません。鉄骨造は組み立てることで躯体が出来上がるので完成までが早いのです。
・間取りの自由度が高い
 広がりのある大規模な空間に適した構造なので吹抜けなどが実現します。
デメリット
・生活音が響きやすい
 鉄筋コンクリートに比べ建物自体が軽いため音が響きやすいと言えます。防音に非常に気を使ったハウスメーカーもあるため一概には言えません。
・耐火性が低い

まとめ
マンションを選ぶ上で鉄骨造では不安と思われるかもしれませんが管理や修繕の方が重要であり、表面だけで良し悪しを判断するのでなく、どういったメンテナンスがされているかに着目することも意識しましょう。


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