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隠れ脱水ー介護のエンタメスマちゃんTV

こんばんは、今日は令和3年3月27日(日)です。今日は強い雨と強い風のあいにくの天気になってしまいました。雨だけなら何とかと思うのですが、こうも風が強いと行動範囲が狭まってしまいますね。桜も散ってしまわないか心配です。

暑い寒いの繰り返し

真冬に認知症のおじいちゃんが半袖だけでお部屋から出てきたので、声掛け「〇〇さん、そんな格好だと寒いですよ。」そしたら、「あんたらも半袖だがね」・・・さすが先輩(笑)って事で、真冬でも南国みたいに暖かいホームでは、我々介護職は年がら年中半袖1枚で過ごしておりますが、この時期が1番暑いし寒いし体温調整が大変なんです。

老化は感覚が鈍化する

私はもう若くは無いですが、まだ汗をかいて暑いだの寒いだので体温調整出来るのですが、老化は感覚といった部分で色々なところで鈍くなるのですが、体温調整もそのひとつで暑い寒いに対して鈍感になってしまいます。そうすると今の時期に気を付けなくてはならないのが隠れ脱水です。

脱水とは

脱水とは何なのか?人間の体内の半分以上は水とミネラルの体液で構成されています。割合としましては子供70%成人60%老人50%だそうです。体液は酸素や栄養素を体内を巡らす以外に、汗として体温を下げる役目があります。脱水になる原因としては、暑さによる大量の発汗や熱発による発汗、下痢嘔吐などの”OUT”が原因になるものと、水分を採れない採らないの”IN”が原因になるものがあります。

脱水になると

頭痛や喉の乾きなどが真っ先に来るのですが、それらも感覚の鈍化で自分では気付きにくく、身近な人もこの時期は”この時期に脱水はしない”という固定観念から気付かれずに、気づいた時には重症化してしまったって事になりやすいです。普段の様子だけで脱水を疑うには、傾眠が強いとか活気がないなど要注意です。排泄介助をしているようであれば、尿の高濃縮や便秘などもサインとなります。

脱水は一年中あるもの

厚生労働省ホームページに1日に必要な水分量が掲載されています。

【計算式】
体重(kg)×年齢別必要量(ml)=必要水分量
【年齢別必要量】
30歳未満・・・40ml
30~55歳・・・35ml
56歳以上・・・30ml
【計算例①】50歳70kgの場合
70(kg)×35(ml)=2,450(ml)
【計算例②】70歳55kgの場合
55(kg)×30(ml)= 1,650(ml)

そして、朝昼晩3食の食事から約1000mlの水分がとれるそうなので、上記から1000引いた数字が水やコーヒージュースなどの飲料で摂取する水分になります。これらはあくまでも最低限の目安になります。

中々取れない水分

高齢者の方は、タダでさえ嚥下も弱ってきてるので水分を取るのに一苦労なのに、トイレに行くのもしんどいから水分をあえて取らない人もいるんです。つまり水分を取るのが好きな人以外は、できる限り、水分を取る機会を作って定期的に声掛けをする必要があります。

脱水は怖いんです

如何だったでしょうか?脱水は体重にも影響して来るのですが、脱水が原因で3%以上体重が減少すると重症化が始まります。以前、低栄養で体重について触れているので、食事は取れているが水分だけ取れていないって事はまず無いので、3%でいきなり深刻になる事は無いと思いますが、脱水も低栄養も疑って然るべき改善策を早急に打ち出すべきだと思います。そんな所で今日もご拝読ありがとうございました。

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それでは皆様
今日も笑顔で行ってらっしゃい!

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