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2011年 千葉ロッテマリーンズ(6位)

前年は3位ながらもCSを勝ち進み、日本シリーズで中日と鎬を削る戦いを見せ4勝3敗で日本一となった千葉ロッテマリーンズ。
目指すは真の優勝そして2年連続の日本一 でしたが…


2010日本一達成から2011年シーズンまで

前年首位打者、最多安打のタイトルを獲得した走攻守三拍子揃った切り込み隊長の西岡剛がポスティングでメジャーへ。さらに前年29Sを挙げた小林宏之がFAで阪神に移籍(なおその後)。
こうして不動の1番とクローザーがチームを去ると、西村徳文監督は前年わずか46試合の出場も25盗塁とその俊足ぶりを発揮した2年目の荻野貴司を西岡の穴を埋めるべくショートにコンバートしました。
ドラフトでは斎藤佑樹のくじを外すもその後東海大の伊志嶺翔大(外野手)を獲得。外国人はいずれも投手のカルロス・ロサとマクローリーを獲得しています。

スタッツ

野手陣

2011年 千葉ロッテマリーンズ 野手陣

この年からNPBでは統一球が導入。どこの球団も前年より打撃成績を落としているのですがロッテはそれが顕著でした。
チームに二桁HRを打った選手は不在。井口資仁の9HRが球団内HR王です。前年の主砲金泰均はこの年わずか31試合の出場で6月には腰の違和感を訴え韓国へ帰国。そのまま退団になってしまいました。
強いて言うなら盗塁がリーグ3位の101盗塁で特に1番の岡田幸文、2番のルーキー伊志嶺翔大が41盗塁,32盗塁と走りまくったことが分かります。
ただ両者ともに長打不足が顕著です。さらに西岡の穴を埋める役割を果たされた荻野貴司は今度は23試合で怪我離脱。23試合で14盗塁してるのも凄い気はしますが長続きせず、結局根元俊一がショートをしていました。
チームはこの苦境で6月には前年横浜に所属していたホセ・カスティーヨを獲得。このカスティーヨ、途中加入の助っ人としてはよくやっていたと思うのですが結局この年で退団。(応援歌好きだったな)
チーム打率は.241でリーグ最下位。チームHR数に至っては46HRと当然最下位なのですがこの年HR王を獲得した中村剛也(西武)の48HRよりも低いという屈辱的な結果になってしまいました。

投手陣

2011年 千葉ロッテマリーンズ 投手陣

統一球ともなれば投手陣は頑張ってほしいものですが、投手力もあまり抜きん出ていいわけでもありません。
規定到達したのは22歳の唐川侑己と26歳の成瀬善久。唐川に関しては12勝しておりこの打線でって考えると凄いなと思えてしまいます。
ただその他の先発陣だと渡辺俊介が防御率3.68で7勝9敗、小野晋吾が4勝5敗の日本一を支えた選手たちが軒並み成績を落とし、上野大樹、小林敦(10年ドラ3)もそこまで良い成績ではありません。

救援陣は守護神起用となった藪田安彦が31Sを挙げ、新外国人のカルロス・ロサ、29歳の伊藤義弘が50登板以上で好成績を残している影響で救援防御率は2.52と3位。ただ先発陣が3.81とリーグ最低でチーム防御率は3.40と最下位でした。

まさかのトレード サブロー、巨人へ

チームが低迷するなかの6月29日、ロッテ一筋の好打者サブローと巨人の工藤隆人のトレードが発表されます。発表されると両球団のファンどころか日本中の野球ファンに衝撃が走ります。
この年のサブローは17試合に出場して.271 2HR 9打点。対する工藤はそもそも俊足タイプの外野手ですが、ロッテの俊足タイプの選手は岡田や伊志嶺で事足りてますし荻野ももともと外野手登録の選手でだぶついてしまいます。
よく言われるのはコストカットのためや経営陣との不仲説なんかが挙げられますがこの年の9月、最下位になった影響で(サブロー放出を主導した?とされる)瀬戸山隆三球団社長、石川晃球団本部長が辞任を表明。
するとサブローはFA権を行使して巨人からロッテに移籍,復帰しました。巨人にいたのはわずか154日でしたがサブローの引退試合には巨人の選手が駆け付けるなどやはり素晴らしい選手だったんだなあと思います。

巨人にトレード移籍したサブロー


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