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December

サッカーを、日本で下部カテゴリーを応援していると12月というのはしんどいことが多かった。

過去形なのは最近は地域リーグチャンピオンリーグは11月中に終わるし、オリンピックやワールドカップやらの大人な事情でリーグ戦や天皇杯もさっさと終わってしまうからだ。

でも、何年か前までは「地決」の決勝ラウンドは12月第一週末の3日間で開催されていて、天皇杯も年明け元旦決勝戦に向けてまだ準決勝や準々決勝で下部カテゴリーのチームが勝ち残ってたりして、リーグ戦も最終節あたりが残っていながら早くもストーブリーグの人事が発表されているという、もう、そりゃあ心理的アップダウンの振れ幅が広すぎる1ヶ月だった。

今まで2チームの予選ラウンドを3回、決勝ラウンドを2回経験した。
1チームは現在J3にいる。
JFLに上がって、その次はJ2というのが目標の時代だった。
あの頃には影も形もなかったJ3というカテゴリーに、あの頃一生懸命サポートしていたチームがいるのは不思議なものだが。

そしてあの頃一生懸命応援していた選手も、皆引退してしまった。
(これからどうしよう。)
途方に暮れていたところにコロナがやってきた。
次の新しいチーム、新しい選手を探す機会を失ってしまった。
今年はサッカーも2試合しか見に行っていない。
そうこうしているうちに、今年もまた親しく言葉を交わした選手が引退してしまった。

優勝だ、昇格だ、惜敗だ、降格だ、生きるの死ぬのと騒いでいたのに。
気が付けばもう、下部カテゴリーのサッカーを観るようになって20年の月日が流れてしまったのだ。
コロナが落ち着いたら. . .そんなことを言っている間に、みんなフィールドからいなくなってしまった。
 


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