「レトロゲームをただ買う人」について
何故か僕の家計の収支は毎月ほぼマイナスだ。
大した贅沢というか、風俗もギャンブルも酒もタバコも全くしない本当に質素な(人として何の魅力もない)生活をしているのに。
この貧困は全て 長年に渡る自公政権が原因ということで済ませるのが一番簡単だが、僕はピンクのポロシャツを着る気はさらさらないので、どうしたもんか。
ただ家計の収支を見返すと 支出の3割 いや、5割ほどは別になくても困らないものにお金を使っている気がする。
服やスニーカーやレコードやフィギュア。
ここ数年はほとんど買わなくなったけどCDなんかは部屋のスチール棚に何百枚と押し込まれている。“サブスク”というものが現れてCDの価値がほぼ0になる時代になるなんて考えもしなかったよ。どーすんだ この捨てるに捨てられないプラスチックの山は!
自宅ではそんな無駄なものに囲まれているが、懲りずに最近ではゲームソフトを買うのがブームとなっている。何故なのか自分でもわからない。
それも現行ハードのプレステ5やSwitchのソフトではなく、何世代も前のハードでしか遊べない『レトロゲーム』というヤツだ。
しかもその買ったレトロゲームで遊ぶわけではない。説明書を眺めて、箱やソフトをアルコール清掃した後はとりあえず棚に飾ってお仕舞いである。なんだそれ。
レトロゲームに興味を持ち始めた初期は「一本 数百円から数千円なので まぁいいか」と思っていたが、最近では ブックオフなんかで昔遊んでいた箱付きレトロゲームを見つけるとつい買ってしまう。 ので部屋の棚に並んだゲームを見て「なんで俺はこれを買ったんだろう」と考えてしまうのだ。
昨今のゲーム業界はレトロゲームブームで中古ソフトの値段が高騰してるというが、それは一部の状態の良いレアソフトのみであり、僕の持っているソフトで金銭的な価値があるものはないので資産価値は全くない。
この買い集めたゲームで遊ばないのは罪だと思い、実はヤフオクで過去のゲームハードも買ったのですよ。RCA端子をHDMIに変換する装置も買ってさ。それで一つ分かったことは「昔のゲームって面倒くさいな」ということ。
今のプレステやSwitchなら手元の無線コントローラーで、電源を入れてゲームを選んで起動させて遊んで止める時もスリープ機能まであったり。昔のハードだとソファに座ったまま全てを完結させるなんてとても出来ない。これが恐ろしく面倒。
あぁ、もうあなたとは昔のようには戻れないよ。
結局のところ僕は買い物が好きなんだろう。商品を選んで買うまでが楽しいのだ。そこが絶頂。その後はどうでもいい。ヤリチン男のようで女性には絶対に嫌われるタイプだろう。
もう買ったレトロゲーム達は 老後の暇になった時に遊ぼうと自分を納得させているよ。
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