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会社がやるべきなのってワクワクする課題を提示することなんじゃないか

会社ってなんなんだろう?これって結構永遠のテーマ。世間の意見も時代とともに変わっていくし。良く出てくるのがドラッガーの「顧客を創造する」ことってことですが、これもきっと正解です。私なりにこれまでの経験を踏まえて考えてみます。

納税することが会社の役割と言った人がいた

私がまだ若い頃(今から18年前くらい)に「会社の役割は納税すること」とか言ってた方がいました。きっと会社は社会の公器だと言われていた時代の話。どうも、昔のひとってかっこいいこといって悦に入る方が多いですが、そのほとんどが「本当の経営の苦労」をしていない。経営ってそんなに生やさしいものじゃないし、たしかに納税は必要。でも、私は納税するぐらいなら自分たちの会社で未来に投資した方がいいと思っているし、それぐらい価値のある仕事をして社会に還元するよう心がけないといけないと思ってます。(そういう意味では財務の知識はめちゃくちゃ必要)

会社は世の中を良くするよく出来た仕組みだと思う

「法人」って人格と一緒。って言ってすぐ理解できる人はすばらしい。法人ってなんであるのかと言うと、人と一緒で法人はそれ自体がひとつの人格を持ち取引ができるようにするすばらしい仕組みなんです。この法人を形成しているのがひとりひとりの従業員。ちなみに日本には250万社くらいの法人があり、実はその7割は赤字。3割の会社の法人税で賄っているんですね。更に言うと年間1万社くらいが倒産しています。その倒産理由のほとんどが売上不振。なぜ、売上不振が起きるのかっていうと単純で「マーケットフィットしていないから」だと私は思ってます。

マーケットフィットとは何か

言い換えれば世の中にアジャストし続けるってこと。自分たちが良いと思うものの押し付け(プロダクトアウト)ではいけないし、そもそも同じ商品をずっと提供し続けるのは一番やってはいけないこと。何故なら、コンペティター、消費者、環境はずっと変わり続けているから。同じことやっているとそのすべてから乖離し始めるんです。だから売上不振になる。あのMicrosoftだって、いまやクラウドサービスの会社に生まれ変わったから成長し続けているし、iPhoneだって毎年アップデートし続けるから支持されているんです。この企業努力こそが会社がやるべきこと。変わらないことの方がリスクが高いと認識したほうが良い。

優秀な人材はお金では動かない

結局、これまで経営をしてきて「信頼できる優秀な人」って目先のお金(高い給料)では集められません。中長期的な視野に立って適切な資本投資(人とお金)を適切な課題に投下する。優秀な人材は投資部分にあて、そこでは失敗前提で商品開発をする。この仕事を通じた自己成長や経験、そしてそれに見合った給料を設定する。単にスキルが高いから高い給料を払うのではなく、アウトプットを出すのに必要なスキルに資金を投下する。このプロジェクトに対して優秀な人はワクワクするんです。既存事業の3%成長を維持するような仕事には優秀な人は集まってこない。逆に、コツコツと最適化を繰り返すことに長けている人(ある意味これも優秀な人だと思いますが)をアサインするのが良いと思います。

まとめ

適切な課題設定をするのが会社の大きな仕事

ワクワクする成長課題をおけば優秀な人材が集まってくる

給料はアウトプットを前提に設定する


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