なんでもない事8
ようやく温かくなってきたのに、自粛している間に桜は散り、仕事は増えたのに給料が上がらない。流行り病の感染者は爆発的に増えるしで良い事が何一つない。コロナってあれだな、現代版ノアの箱舟っぽいな。良い人間も悪い人間も皆等しく死んでいく。ともあれ、どこか自分の知らない場所で知らない人間が死ぬのは悲しい。自分よりも生きる価値があったかもしれないのに。
~はすいもの話~
皆さんハスイモというお野菜をご存じだろうか。
里芋の種類でありながら根っこは食べずに茎の部分だけを食べる不思議なお野菜だ。網目状の断面であり、触感はサクサクしていて、青臭くもなく、食感が妙にクセになる。初めて食べた時は何科の植物なのかすら想像がつかなかった。(詳しくはこちら↓)
どうして自分がこんな不思議なお野菜と出会ったのかというと、近所の居酒屋の大将が何度かお造りと一緒に出してくれたのが発端だった。
自分 ..o(なんなんやろうこの……不思議な食感……美味いけど(サクサク
大将「美味しくない?」
恐らく自分が毎回神妙な顔つきで食べているのを見かねて、大将が話しかけてきてくれたのだと思う。
自分「いえ、なんかすごい不思議な食感で、今まで食べた事ないものだったので(しどろもどろ」
大将「それハスイモ」
自分「はすいも……はすいも?」
大将「そう、サクサクしてて刺身と一緒に食べるの好きやねん」
そんな会話でようやくその自分が食っていたお野菜の正体が分かったのだった。
調べてみると、どうやら高知県や広島辺りが主な生産地らしく。
どうりでスーパーでも売っているのは見た事がないと思ったら。
なんとなく生きてきて早30年近くになるが、こんな不思議なお野菜を食べたのはこれが初めてだ。多分北海道のハスカップ以来の発見だ。アレもハスカップ味のお菓子やジュースを飲んだことがあるのであって、実物は食った事がないが。
皆も食べる機会があれば、是非食べてみてほしい。美味しいから。
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