読書「部下を持ったら必ず読む 『任せ方』の教科書」

年齢が上がるにつれて、会社でも部下をもつようになりました。とはいえまだまだ現場のプレーヤーな自分が、いきなり組織内をうまく回せるとは思えませんし、実際のところ、まだまだです。日々、あーでもないこーでもない、時々自己嫌悪でお送りしております。

そんな時は読書から学ぼうということで、以下の本を読みました。

部下への指示は具体的に

仕事を部下に任せる時、どのようにお願いするのがいいのでしょうか。
「○○さん、決算の資料を作ってもらえますか」
よくあるお願いの定型句ですね。お願いする方としては明日までに作ってほしいと思っていたものの、これを聞いた○○さんは、来週中にでも作るつもりかもしれません。いつまでにつくればいいのか、きちんと伝えていなかったのが原因です。
また決算の資料といっても作り方は多様です。最低どういった項目が必要なのか、具体的なイメージをお互いに共有しなければいけません。

一方、部下の視点に立った時、実際に資料をつくるにあたって確認したい事項は当然出てきます。そこを明確にするためにも不明な点は上司に聞くことも大切です。上司は「分からないことはありませんか」と部下に尋ね、質問を受け入れる器の大きさが必要だと思います。自分はまだ、「質問イコール自分の指示への反発」と受け取りがちで、実際は違うだろうと思いつつ、いまだに質問を受け付けるのは苦手です。。。

指示を出す側には、「部下が動きやすいように、具体的かつ的確な指示を出す」ことが求められます。一方部下には「指示の内容を理解できるまで聞き直す」ことが必要であり、上司もそれを前提に部下と意思疎通することが大切です。

部下へのほうれんそう、そして仕事を適度に与える

筆者は、部下から上司へのほうれんそうを"ごますり部下"として切り捨てています。部下とコミュニケーションを円滑にするのであれば、上司にいい顔して近づく部下を相手にするのではなく、逆にこちらから観察し、タイミングを見計らって声をかけることを習慣にすべきとのことです。

また、部下は上司かあら責任ある仕事を任されると士気が高まり成長します。人間は本来退屈をきらうもの、「仕事を与え、部下を忙しく働かせる」のは上司の務めだと筆者は述べます。確かに自分の過去を振りかえると、楽しかったことや成長できたことはいずれも多忙だった時期での経験だなと思います。部下に仕事を与えるとその時は「上司め・・・」と恨まれることもあるでしょうが、そこは与える仕事量のバランスが重要でしょう。

部下を動かすのは、「自分がいかに必死で働いているか」

筆者によれば、部下を動かす3つの方法があるそうです。
①上司を好きにさせる
②圧倒的な能力の違いを見せつける
③必死に働いている姿を見せる

そのうち①②を実際に行うことは難しく、③がもっとも遂行しやすいとのこと。「あの上司は、誰よりも一所懸命仕事をしている。あの上司にはかなわない」と部下に思わせることができたら成功です。


本書では上司から部下へのコミュニケーションの取り方、指示の方法など参考になる点がいくつもあり、勉強になりました。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました!「こうした方がもっと読み手に伝わるよ」など、いろいろアドバイスいただけると嬉しいです!!